エウトロピウス『首都創建以来の略史』のラテン語改訳中に、VII.13.1に「(皇帝クラウディウスは)カリグラの叔父で、ドルススーーモゴンティアクム(現マインツ)に記念建造物があるーーの息子で、そしてカリグラは、彼(ドルスス)の孫だった」というくだりがあって、気になってそのモニュメントなるものをググったら、現地に観光した人たちの情報では、なんと大聖堂の前に古代ローマ時代の円柱があるとありまして(私には初耳)、観光で行ってきた方々はこれだと(https://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g187393-d8390920-r576 357102-Nagelsaule-Mainz_Rhineland_Palatinate.html)。 えっ、と違和感に包まれながら写真をよくみたら、なんと第一次世界大戦の慰霊碑らしいのだが、みなさんどうしてだまされているのか。さて・・・と思って、思い出しました。
以前多少触れたことあるネロのユピテル円柱がマインツにあるので(下右図:ちなみに図中の8;慰霊碑は2あたりかと)、観光客さんたちこれと間違えているのでしょう、たぶん(https://www.mainz.de/tourismus/sehenswertes/jupitersaeule.php#SP-grouplist-5-1:2)。
地図中の6の肝心のドルススの記念建造物は、表記がThe Cenotaph of Drusus、Drususstein となっているやつ(http s://www.romeartlover.it/Mainz.html)。
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