ドイツ留学中で先般我らと合流したGE君と二人でオスティア関係の遺跡めぐりを企て(OK君より譲られたオスティア遺跡の入場券が8日間通用でオスティア遺跡管理事務所管轄下の諸遺跡[Ostia Antica, C.Giulio II, Museo navi, Porti Claudio e Traiano, Necropoli]共通券18€だったので:なんと今回の訪問で知ったが、オスティア遺跡のみの1日券はなくなっていた! あとの選択肢は年間パスの40€。これってかなり大胆な実質的値上げじゃんかあ・・・。今年中にまた来りゃいいだろ、というわけか)、早めに駅前で郊外線バスのコトラル1.3ユーロを2枚づつ購入してイゾラ・サクラのマウソレオに向かう。乗車場は駅の若干左側。
私は18ユーロの入場券で、彼は40ユーロの年間パスで無事入場。20年前と比べて今回内装もすべて改装されたようで明るく(昔のはなんだか薄暗く寒々とした印象の記憶が)、船の展示はいうまでもなく、説明板、関連展示もなかなか体裁よくあか抜けている(一部、フランスの手が入っているようだ)。本物とコピー取り交ぜての展示物の中でひときわ私の注目を引いたのは、船舶繋留装置であった(表示には「Bitta d’ormeggio, marmo, Portus, II secolo d.C.」、すなわち(船の)繫留柱、大理石製、Portus出土、後2世紀、と書かれていた)。私にはトラヴァーチンにしか見えないのだが。その直後、それ関係で予想外の遭遇もあったのだが、その時はそんなこと知るよしもない。我ら以外の入場者はフランス人男性一人のみ。そこになぜか係員5,6名はたむろしていたな。なんとも贅沢というかいたずらに無駄な感じである。
偶然だろうが、ヤカンはポンペイもまったく同じ銘柄だった(そこには電子ヒーターはなく、ガスだった)。後から気付いたのだが、下には自動食器洗浄器と、レンジ・オーブンも付いていた。この家にはマッキネッタがないのには、畏れ入った。カプセル買わないとカフェも飲めないとは。ちなみにこの機械(LAVAZZA A MODO MIO)、後から調べたら、どうやら日本未発売のようで、ちゃちな作りの割には1万7千円はするしろもの。泡立ちがよくてバール並みのこくなのでついほしくなるが、日本の水でははたしてどうだろうか。
③ OG君のご所望で、私がごひいきのジャルディーノのあるオステリア(Osteria da Peppino)に一夕行った。入口から中を覗いたら、以前と異なって黒と白を基調とした洒落た造作なので、あれ店間違ったかと思って周囲を見直したのだが、場所はここだと意を決して入ると、どうやらその屋の家族が夕食をしていたらしく、母親然とした女性が立ちあがってエスコートしてくれ、そのあと若いカメリエーレが給仕してくれた。彼が最初に持って来たのは、なんとQRコードとパスワード。これにはとまどってしまったが、どうやら代替わりでの新機軸といった感じ(昔なじみのご主人の顔が見えなかった)。さすがにiPhone情報はメニューだけで、注文はカメリエーレ、略してカメさんが取りに来るシステムだったのでなんじゃらほい。このあたりが、日本のシステムとちょっと違うわけ。