月: 2023年11月

息をひきとる

 このところテレビでアタリが多い。2023/11/20のNHK BSプレミアム「“死の迎え方” ヒトの穏やかな死とは」は身につまされたこともありなかなかよかった。死ぬときに「息をひきとる」と言うわけだが、これは、老衰で死ぬとき多くの場合最期が迫ると呼吸としては意味をなさない下顎呼吸になって、最後に息を「吸って死ぬ」という現象と一致していて、赤ちゃんがおぎゃあと息を「吐いて生まれ」ることと合わせて、「吐いて生まれ、吸って死ぬ」という出来すぎの格言?になっているのを、初めて知った。

 そして、下顎呼吸で酸素不足になると大脳から快楽物質エンドルフィンが放出されて、かつての臨死体験を立証するように、穏やかな最期を迎えることができるというわけであ〜る。

 昔、創価学会のことを調べていたときに、確か2代目会長の死に顔が鬼の形相だったのだが、死相に生前の生き様が現れ、穏やかだと成仏した証拠とみられていたので、口外秘にしたという件があった。意図的創作とも思えるが、これとは若干異なるが、今般ググっていたら「ネガティブな臨死体験」という項目があって、その割合はわずかだが、地獄的とも言える世界に向かい、自らが発した非常にネガティブな感情を味わう、という例もあり、それは死因として自殺の場合だとしていたのは、キリスト教的世界観に基づいた、ちょっと眉唾に思えるのだが、どうだろう。

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最近の体調

 2023/11/23に書いているが、最近また体調が下り坂になっていると自覚している。

 特に感じるのは、目の遠近調整ができなくなって、もはや手元の文字を読むときは眼鏡をとらないと判別できない、という状況である。これはワープロ使っているとき、ディスプレイに向かっては眼鏡が必要で、だけど手元の本を見るときは頭の上に眼鏡をずらす、という一手間が必要、ということで、そうしないとタイプミスが多発することになっちゃうわけである。

 テレビのコマーシャルでは、目薬一筋のロート目薬発売のロートV5が盛んに宣伝していてサクラのおばちゃんなど効能を大袈裟に言っているが、少なくとも私には全然効果がない。もうやめようと思っている。

 あと、一時快調だった内臓関係が今一で、まず胃が不調になり、そして便通がスッキリできないという感じである。これは風邪気味なのが連動しているのかもしれない。月曜に我孫子にいって喋ったら喉が痛くなり、まあそれ以前の急に寒くなったことも影響しているのかもだ。

 その上、一時そうでもなかったのだが、近所のセブンイレブンに行くだけでまた心臓がぱくぱくになって、まあこれは空気が冷たくなったせいもあるのだろう。月曜など間に合わないぞと自宅から西武豊島園駅に急ぎ、池袋で急いだのだが、途中で心臓発作が起きたら大変、という状況ではあった。いつか起こりそうな予感がする。

 その他、これは困ったなと思っているのだが、当方に自覚がないのに周りの人から「財布からお金が落ちましたよ」と言われて、小銭を拾って渡されることが2回あった。こりゃ文字通り認知症直行といいう感じでおもしろくない現象である。

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空気の軽さ、重さについて

 在伊50年になるN氏と話す機会があった。

 その時、この夏はサルノ川の河口目指して歩きましたと話したら「よくそんなに自動車道を歩かれますね」といわれたので、私が「どういうものか、イタリアだと息切れなんかしなくて不思議とすたすた歩けるんですよね。日本だとちょっと近所のセブンイレブンに行くだけでも心臓がパクパクしちゃうんですが」と話したら、「同じようなことを言われる人がかなりいらっしゃいますよ」と。

 どうやら日本の空気は重たいらしい。素人考えだが、たぶん空気中の湿気がその原因なのであろう。こんなことに気づくことができたのも老齢で渡伊経験をしているからで、若さに任せて活動している年代には察知しがたい、ありがたい新知見である。

 うろ覚えだが、ゲーテの『イタリア紀行』を読んだときに、アルプスを越えてイタリアに入った時の高揚感が書かれていたのが印象的だったが、これまで私は闇の国から光の国へと太陽光の変化ばかりに気をとられてきたのだが、案外に空気の軽さによって加算されたものだったのかもしれない。

 年取ったら(私はもう十分後期高齢者だが)、なるほどイタリアで暮らした方が楽かもしれないと思いつつ、年配になって多くの滞在者が帰国せざるをえないのは医療の都合である。なかなかうまくいかないわけだ。

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先輩に励まされる

 昨夕、ローマから帰国中のN氏と、来年改修が始まる神田の山之上ホテルでお会いし、その後、近くのソバ屋松翁で夕食を共にした。彼は私より4歳くらい先輩である。

 ホテルでおいしい水コーヒーが飲めると期待してたのだが、もうやめてたらしくこれは残念。その後の近況報告で退け時を考えてますと言ったら、「そんなこと考えてはダメです。最後まで研究を続け、イタリアにくるべきです」と励まされた。

 これまで、どのようにフェードアウトしていこうかとばかり考えてきたわけであるが、その考えを捨てろと言われたわけだ。なぜ引退なのかというと、今の私は、肉体的老化(とりあえずは視力の低下など)があるにしても、一層大きな要因としては研究費の先細り、という金銭的理由による。研究者番号がなくなり、文科省科研という資金源が絶たれたことが大きい。それに輪をかけているのが昨今の円安で、航空券代の高騰が年金生活者には大いにこたえるわけである。それに座学とはいえ数年ごとのパソコン交換代もバカにならないわけで。しかし妻が現在まだ働いているという状況や、もとの勤務校での図書館利用が可能とかは、状況的にまだ恵まれているとは思うのだが、まあ他に趣味というほどの趣味もないので、N氏の仰った「一生続けなさい」という言葉が励ましにもなったわけである。

 

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今年は手に入りそう! ボンチ・パンブリアコーネ

 昨年は賞味できなかったので諦め果てていたクリスマスのお菓子、ボンチBonci社のパンブリアコーネPanbriaconeだが、ワインをチェックしていて偶然どうやら発注できそうなことが分かったので、さっそく1kgを一つ頼むことにした。このところなかった大物だ。本当は2つほしいところだが、1kgだと一つ8640円もするのでがまんするしかない(500g、5400円もあるがこっちは別途送料が必要)。11月末到着の予約なので今の時期を逃すと入手できない。これでクリスマスが来る実感がいやましに高まるというものだ。

 これは普通のパネットーネに6種類のパッシートワイン(収穫したブドウを陰干しにして糖度を高めてから醸造するワイン)を浸み込ませた、しっとりとした味わいの大人のスイーツ。一度食したらクセになるはず。騙されたと思ってご注文されたらいかがかと。まあフランスのサヴァラン・ケーキと思えばいいが、あれほどびちゃびちゃでない。

【追伸】ぐぐっていたら、こんな情報も。https://italiawine.exblog.jp/29664202/

 いつも同じことを書いているような気がして…ちょっと調べてみたら、こっちのブログに以下を書き込んでいた(研究用からは削除している)。

 フンギ・ポルチーニ、タルトゥーフォ、タロッコ・オレンジ、 2021/4/20

 パンブリアコーネと西条柿 2021/11/17

 小イワシ 2022/3/10

 タロッコ・オレンジ 2022/4/22

 小イワシ 2022/7/16

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