月: 2022年5月

世評と違う田中氏の持論がなかなか面白い

 最近のスウェーデンとフィンランドの件は、私にはどうも不可解におもわれていたのだが、田中氏が5/16付のTwitterに「フィンランドとスウェーデンNATO加盟の自滅」(https://t.co/axd3zwBxJr)を書いているが、それは無料なので試しに読んでみてほしい、と思う。

 彼は今回のウクライナ問題を一貫してアメリカの差し金と断じているが、私は大筋としてそういう読みもロシア側からすると有りだが、逆にお節介なアメリカのてこ入れに過剰に反応したせい、とも捉えることできて、まあ要するに「どっちもどっち」の泥仕合のように思ってきた。

 アメリカ側が言うように、ウクライナが優勢であればフィンランドとスウェーデンはあわててNATOに加盟する必然性はないのだが、それを田中氏は、アメリカが今回硬直化した状勢判断しかできなくなっていて、それに北欧二国も捲き込まれているせいだ、と主張する。

 その偽情報をアメリカが強硬に事実化するために、それは無残なことだが、戦争に勝利することで立証化されるわけなので、無制限に武器の供与をおこなって、ロシア側の実弾を費消させようとしている、という件は私にも理解できる。

 この前、BS日テレの「深層News」を見ていたら、常連で上智出身の飯塚恵子読売新聞編集委員が「2014年以降、アメリカは、大統領が自由に使える手持ち資金まで動員して、大幅にウクライナへの武器援助をやってきた。だから今さら負けるわけにはいかないと、勝利しなけりゃとやっきになってる」という趣旨のことを、ボロっと言っていた。これを聞いて私は、だったらなぜそのようなアメリカの動きがプーチンを刺激して、という話にならないのか、おかしなことだ、と思ったことだ。

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世界キリスト教情報第1635信:2022/5/23

≪ 目 次 ≫
▽教皇、U2ボノと女子教育などで見解一致
▽バチカン外務局長ギャラガー大司教、ウクライナを訪問
▽カリフォルニアの教会銃撃事件はヘイトクライム、と当局発表
▽米教会銃撃容疑者は台湾出身=地元警察が訂正
▽イスラム教シーア派組織ヒズボラ連合が過半数割れ=レバノン総選挙

 今日は、最初の2つを。それにつけても、ロシア正教とのごたごたの中で、第一回ニカイア公会議開催を記念した東西教会のギリシア正教との和合会議、2025年にはたして開催できるのだろうか。世の中、思わぬ事態が生じるものだ。
http://www.christiantoday.co.jp/articles/13426/20140603/2025-nicaea.htm

◎教皇、U2ボノと女子教育などで見解一致
【CJC】教皇フランシスコ(85)が5月19日、教皇が設立した教育進行機関「スコラス・オクレンテス」の会合に出席した。教皇は膝と足に痛みのため、会合では終始車いすに座っていた。

 「スコラス・オクレンテス」は教皇がブエノスアイレス大司教時代にアルゼンチンで設立。現在、多くの途上国を中心に世界70カ国以上に拡大している。

 ローマ大学で行われた会合では、アイルランドのロックバンド「U2」のボノ(62)が教皇に「極度の貧困と戦う上で女子教育は強大な力となる。聖下(教皇)には、気候変動危機においても女性は同様に強力な役割を果たすとお考えになるかうかがいたい」と質問した。教皇は「われわれは常に、母なる大地と言うが、父なる大地とは言わない」と答えてボノと会場から笑いを誘い、「女性は男性よりも調和について心得ている」という見解を示した。ローマ発ロイター通信が報じた。□

◎バチカン外務局長ギャラガー大司教、ウクライナを訪問

【CJC】バチカンの外務局長ポール・リチャード・ギャラガー大司教は5月18日から20日まで、ウクライナを訪問した。

 この訪問は、戦争に苦しむウクライナの人々に教皇フランシスコの寄り添いを伝えることを目的としたもの、とバチカン・ニュースが報じた。

 ギャラガー大司教は、初日、ポーランド南東部コルチョバからウクライナに入った同大司教は、アンドリー・ユラシュ駐バチカン大使と、ラテン典礼のリヴィウ大司教でウクライナ司教協議会会長のミエチスラウ・モクシツキ師に迎えられた。

 モクシツキ師の案内を受けてリヴィウ教区のラテン典礼大司教館を訪れたギャラガー大司教は、教皇フランシスコの名のもとに、ウクライナの人々と国・街の上に平和を祈り、祝福をおくった。

 リヴィウでは、ラテン典礼の大司教、ギリシャ典礼カトリックの大司教と、それぞれ会見した他、避難民を受け入れているリヴィウの小教区や修道院を訪問した。

 ギャラガー大司教は、リヴィウの州知事、市長と会見の後、首都キーウに移動。ギリシャ典礼カトリック、キーウ・ハールィチ大司教区の大司教との出会いを持った。

 ギャラガー大司教は、最終日の20日午前、多数の市民が犠牲になった、首都キーウ近郊の町ブチャ、ヴォルツェル、イルピンなどを訪れ、深刻な破壊の跡を目にした。特にブチャでは正教会の聖堂を訪問、集団墓地で祈りを捧げた。また、ヴォルツェルでは神学校が受けた被害状況を視察した。

 この後、ギャラガー大司教は、ウクライナのドミトロ・クレバ外相と会談、その後、共同記者会見を行った。大司教は、「訪問を通し、この国の傷に手で触れることになった」と語った。

 同大司教は、特に同日朝訪問したブチャについて、ヨーロッパにおいて「最も恐ろしいことが起きた場所として、残念ながら21世紀の歴史に残るだろう」と述べた。

 そして、「これは『平和はあって当然のものと思ってはいけない』という、わたしたちへの警鐘である。平和は神の賜物であると同時に、宗教や政治的帰属を超えた善意の人々の絶え間ない努力を必要とするものである。その努力がなければ、この危険はわたしたちのものとなる。ブチャはそれを雄弁に語っている」と話した。

 大司教は、「多数の死者、あらゆる種類の暴力、都市の破壊、家族の離散、非常に多くの難民」に対する教皇フランシスコの大きな悲しみを伝えた。

 「教皇庁は真の和平プロセスに協力する用意がある」と述べつつ、そのためには当事者双方からの要請が必要、と同大司教は語った。

 一方で、カトリック教会は、即時のあるいは長期にわたる人々の精神的・物質的必要に応えるよう努力している、と話した。

 最後に、ギャラガー大司教はウクライナ当局に謝意を表すと共に、カトリック教会をはじめキリスト教諸教会の平和と連帯のための取り組みに感謝を述べた。□

≪参考/画像≫◎ウクライナ・ブチャの集団墓地で祈るギャラガー大司教。バチカンニュース2022年5月20日


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世界キリスト教情報第1634信:2022/5/16

≪ 目 次 ≫

▽ロシア東部攻勢、進展わずか=米国防総省分析
▽ウクライナ初代大統領のレオニード・クラフチュク氏死去、88歳
▽ウクライナ難民、600万人超に=国連国連難民高等弁務官事務所発表
▽シン・フェイン党が初の第1党=英領北アイルランド議会選
▽南米初、コロンビアが自死介助を合法化=本人による致死薬服用を認可
▽香港、陳日君枢機卿や歌手を国安法違反容疑で逮捕
▽教皇、7月下旬カナダ訪問へ
▽「テンプルトン賞」今年の受賞者はノーベル物理学賞受賞者のウィルチェック氏

 今回は香港情報を。

◎香港、陳日君枢機卿や歌手を国安法違反容疑で逮捕
【CJC】香港で、中国政府に批判的な陳日君(ジョセフ・ゼン)枢機卿やポップ歌手の何韻詩(デニス・ホー)氏に加え、弁護士の呉靄儀(マーガレット・ン)氏、学者の許宝強氏が、香港国家安全維持法(国安法)の「外国勢力との結託による国家安全危害」違反疑で逮捕されたことが5月11日、明らかになった。

 警察は、外国あるいは国外組織に対し、香港に対する制裁を科すよう要請した疑いで、45~90歳の男2人、女2人を逮捕したと発表した。全員が保釈されるが、旅券は没収されるという。

 4人はいずれも、2019年以降に香港で行われた大規模な民主化デモで、当局に拘束された参加者の弁護士費用や医療費の支払いを支援する「612人道支援基金」の運営に関与していた。昨年8月に中国系紙が「犯罪者を支援している」などと批判、警察が国安法違反の疑いがあるとして同基金の捜査を開始、基金は運営停止に追い込まれた。

 陳枢機卿は同日夜に保釈され、記者団に手を振りながら市内の警察署を去った。何氏も保釈された。何氏は昨年末にも、民主派系ネットメディア「立場新聞」(運営停止)の代理編集長たちとともに、扇動出版物発行共謀の疑いで逮捕され、その後保釈されている。□
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ウクライナ戦争終結に向けて

   これまでになく至極説得的な論説が5/12に出てきた。

「“米国の罠に嵌った”ロシアが今後背負う十字架:「窮鼠猫を嚙む」最悪の事態に発展の可能性も」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70070?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=top)

 こういうバランスのとれた見解に接することができるのは嬉しい。田中宇氏と同様に一貫して米欧のフェイクニュースに批判的な評論家に、高野孟氏がいる。私は彼のメルガマを購入するまでには行っていないので、ちょい読みにすぎないが。

[追記]5/14 同様に、以下のような冷静な経済予測も出だしている。「ロシア経済は本当に崩壊寸前なのか?西側メディアが報じぬ「経済制裁が効かない」ワケ=高島康司」(https://www.mag2.com/p/money/1187404)

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世界キリスト教情報第1633信:2022/5/9

≪ 目 次 ≫
▽プーチン大統領、ウクライナ侵攻「正しい決定」と演説
▽教皇、キリル総主教にプーチン氏の「侍者になるな」と叱責
▽「ヒトラーにユダヤ人の血」=ロシア外相発言でイスラエル反発
▽ロシア元首相、マリウポリ訪問 プーチン氏の側近、支配を誇示
▽EUがロシア正教会キリル総主教への制裁検討
▽教皇、岸田首相と会談
▽教皇が右膝の痛みがひどく車いすを使用

 今回は最後のものを紹介する。

◎教皇が右膝の痛みがひどく車いすを使用
【CJC】バチカン市発ロイター時事によると、5月4日に岸田文雄首相と会談したばかりの教皇フランシスコ(85)は5日、バチカン市内で行われた行事に車いすに乗って現れた。右膝の痛みがひどく、歩けないという。

 4月中も痛みを理由に行事の中止や短縮が繰り返された。壇上で10メートルを歩くのに側近の助けを借りる姿も目撃されていた。□

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情報の落差、事実を知る勇気

 1ヶ月前発信の以下の記事を5/7になってようやく読んだ。そこでの叙述はこれまでの一方的に煽るような日本のマスメディアとはひと味もふた味も違っていた。

「ロイター編集 アングル:後ろ手に縛られ頭部に銃弾、キーウ近郊ブチャの惨劇」(https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-bucha-idJPKCN2LX0AF)。

「ロイターは、死亡した住民を誰が殺害したのか、独自に確認することはできなかった」。実際にはその大部分がロシア側によるものだったにせよ、これが事実検証以前においては正しい態度のはずだ。数字も十把一絡げでなく、数百の死体の中で処刑スタイルで射殺されていたのは約50人と明記しているのも正しい情報の提示の仕方である。米欧のマスコミの一部には至極まっとうなその態度があったのだが、これがNHKをはじめ日本のマスメディアにかかるとなぜか欠けてしまい、大幅に水増しされ捏造された「大本営情報」に歪曲されてきたことを思い返さなければならない。距離をとって死体をそれなりに見せているのも、私には戦場の写真として当然の手法と思える(それにしたって、死体の実態はこんなきれい事のみではありえないが:悲惨さは本物の写真を見ることでしか愚者には伝わらない:同じ思いを私は東日本震災で人々を襲った悲惨な状況を、マスコミが隠匿していたと感じてきた。真実は現場で処理した自衛隊員たちが知っている)。

 ウソだと思うのなら、状況は違うが、原爆下での大沢(旧姓・吉川)美智子さんの以下の体験記のご一読を。https://suiyukai.com/?p=2269 これが、アメリカによるジェノサイドよる77年前の日本の非戦闘員(いつの場合も、単純にそうとは私は思っていないのだが)の受けた悲惨な状況の一端だった。その手記の最後の言葉を掲げておこう。「再びこの運命に陥る人のないことを切に願って やみません」。このとおりいっぺんにも聞こえる言辞の真の思いは体験者でないと本当には伝わらないであろう、残念ながら。

 5/7の午前2時、なんと45年前の1978年のドラマ「天城越え」(主演:大谷直子)放映のあと、松本清張関連で戦後の立川の米軍基地とか赤線の話などをやっている(NHK総合「新日本風土記:松本清張昭和の旅」)。今の若い人も今こそこの暗い清張の昭和史の小説を読んで学んでほしい(もちろん清張が書いている推理がすべてが事実であったというわけではないにしても)。いやドラマを見るだけでもいいから。誓っていうが、過去の話ではないのだ。

大谷直子は情感溢れる芳紀28歳。清張を巡礼役で登場させたのは、特異なディレクター和田勉の仕掛けだろう
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Solidus金貨の相場

 コンスタンティヌス大帝が導入した流通貨幣ソリドゥス金貨を一つはほしいものだと常々思ってきたが(大帝以外のものは二つ持っている)、今般のCNGのオークションに比較的多くの金貨が登場していて、ま、入手するには高額すぎたが、いい機会なので他との比較がしやすかった。

 ちなみに出品されたコンスタンティヌス大帝のソリドゥス金貨は、20mm、4.27g、11h、324-5年ニコメディア打刻で、裏面図像は着座の女神ウィクトリアであるが、業者表示価格2500ドルのところ、現在入札数1で1500ドルとなっていた。あと12日間あるので、どこまであがることやら。だからというわけではないが、こういった金貨が流通貨幣だったとは、私には正直いってにいまだに信じられないわけで。

  1世代前のディオクレティアヌスの294年ローマ打刻のアウレウス金貨(19.5mm、5.69g、7h)は、業者表示価格2000ドル、入札者2名段階で1300ドル。それ以前の諸皇帝は1500〜2000ドル(現在900〜1300ドル程度)、高くて3000ドル(現在2000ドル付近)が多い。

  コンスタンティヌス以後だと、5世紀初頭打刻のホノリウスの、ラヴェンナ打刻ソリドゥス金貨(21mm、4.46g、6h)は、業者価格400ドル、入札数5ですでに475ドル。その後も、500〜750ドル(現在350〜475ドル)と、他に比べると比較的お手頃の価格になっている。

【追記】締切まで5時間を残す時点で再訪してみたら、ほとんどの金貨は業者想定価格を超える値段になっていた。ちなみに私が着目していたコンスタンティヌス大帝のソリドゥス金貨は、入札者10名で$4250、ディオクレティアヌスのアウレウス金貨は$2750。締切直前の駆け込み入札が常態なのでさてどこまで行くことやら。とほほ。

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田中宇氏の獅子吼を読んで情報バランスをとる

「人の噂も75日」という。日々生きていくのに忙しい大衆の関心は長続きせず、飽きちゃうのである。そしていつしか忘れ果てる。今回の戦争が始まって、そろそろこの75日が近づいているが、気のせいかウクライナ関係の論説が激減してきたように思えるから、飽きちゃうのは知識人も同じような気もしてくる。本当はこうであってはならないのが知識人のはずなのだが。

 そんななか、いつもかなり角度のある持論を展開する田中氏が、相変わらず意気軒昂であれこれ書きまくっている。「ウソだらけのウクライナ戦争」(https://tanakanews.com/220503ukrain.htm)を5/3に書いているので、興味ある人には一読をお勧めする。

 彼の論調の端々までも私は納得しているわけではないが、大本営発表を鵜吞みにしてはならないとはよく聞く格言であるが、日本のマスメディアは米国側の大本営発表を垂れ流しにしてきた、という彼の指摘はその通りだと思うからである。

 マスメディアのほうも一時の悪のロシアというレッテル貼りがだいぶ薄れてきて、それなりに読ます内容がようやく目につきだしている。

「「発言するほどロシアの術中」核の瀬戸際外交、専門家がみる米の過ち」(https://www.asahi.com/articles/ASQ4Z45WRQ4WUHBI02L.html?ref=mor_mail_topix1)

「ロシア兵を「残虐」にしたものはなにか ウクライナに学ぶ日本の安全保障」(https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20220422/pol/00m/010/016000c?cx_fm=mailhiru&cx_ml=article&cx_mdate=20220425)

「ウクライナ戦争で“大儲け”のアメリカ。最も利を得たバイデンの胸中」(https://www.mag2.com/p/news/536122?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_fri&utm_campaign=mag_9999_0422&trflg=1)

「プーチンの「モンスター化」を助けた米国が犯し続ける対ロ政策の失敗」(https://www.mag2.com/p/news/536125?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_wed&utm_campaign=mag_9999_0420&trflg=1)

 それにしても、我が祖国は75年間戦争行為に直接捲き込まれることがなく、2世代半を平和ボケの中で過ごしてきた。他国で何が行われていようが、それは他人事だったわけだ。その挙げ句、平和教育なるものは行われてきたにしても、その効果は上滑りだったことが今回暴露されているように思う。大本営発表に唯々諾々と従ってしまうのだから。

 残虐行為はどちら側でも行われてきた(第2次大戦後の占領地で戦勝側の連合軍兵士が何をしてきたか、ちょっと調べれば分かるはずなのに、それに触れることは余りにも少ない:何が言いたいのか分からない人がいるだろうから書いておくが、米兵の強姦のことだ。ドイツはもとよりフランスでも大問題だったらしい。日本ではしょうがないので政府のお声掛かりで5000人の娼婦を集めて対応したそうだ。それが沖縄では今でも生じている現実がある)。愚かなる人間は過去の歴史に学ばないのである。そして、戦争とは残酷なものだという実態を体験していない世代は、なすすべもなく再び過ちを犯してしまうしかないわけだ。

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世界キリスト教情報第1631,2信:2022/4/25,5/1

 今日は、このところ不定期になっていて2通送られて来たので、合わせて掲載する。ひょっとして管理者さんの健康問題かもと心配である。今回は教皇がキリル総主教の会談を延期したことを紹介する。+

≪ 目 次 ≫
▽国連事務総長がウクライナ侵攻巡り4日間の「復活祭」停戦呼びかけ
▽製鉄所の掌握継続、ロシアのマリウポリ制圧宣言は「時期尚早」とウクライナ高官
▽教皇、親プーチン氏のロシア正教会トップとの会談延期
▽東ティモール大統領選=ノーベル平和賞の元職ホルタ氏が勝利宣言

▽「平和が可能であることを表す勇気を」=教皇、東方教会の復活祭に
▽ウクライナ側、民間人退避へ停戦交渉をロシア側に提案=マリウポリで交戦継続
▽グテレス国連事務総長、ウクライナ侵攻の仲介役としては限界
◎教皇、親プーチン氏のロシア正教会トップとの会談延期
【CJC】教皇フランシスコは4月22日付のアルゼンチン紙ナシオン(電子版)のインタビューで、6月にエルサレムで予定していたロシア正教会のトップ、キリル総主教との会談を延期すると述べた。ローマ発読売新聞(笹子美奈子記者)が23日伝えた。

 教皇は、ロシアによるウクライナ侵攻で多数の犠牲者が出ていることを非難し、停戦を呼びかけている。一方、プーチン大統領と関係が近いキリル総主教は、侵攻を支持する発言で物議を醸している。

 教皇は同紙とのインタビューで「ロシア正教会との関係は良好だが、この時期に会談するのは外交上、混乱をもたらす」と述べた。□
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