月: 2017年6月

習作3:ハローワーク体験始末記

昨日はやたら疲れた。
老健にいる母にジュースを差し入れ(水やお茶を一日目安の100ccだっけも飲まないから、持って来て下さいとケアマネさんに言われている:ついでに言うと、食事も4-6割程度しか食べない問題児のようだ。実は家でも最後の1か月はほとんど残すようになり[そのくせおやつや果物はばりばり食べるので、腹立たしい]、連日私がどなって完食させていた経緯があった。ケアマネさんにそのこと言ったとき「私どもはどなれませんから」といわれてしまった(^^ゞ)、梅雨に入ったばかりの蒸し暑い晴天に池袋サンシャイン3階にあるハローワークに出頭したせいだろうと思う。
3月に退職事務がらみで人事に書類持っていった時、担当の女性職員が予想外のことをぽつり、と言った。ハローワークに行って再就職の意志のあることを示すなら、失業手当が出るのですが行かれますか、と。
これはおもしろい! ハローワーク? 昔の職安だよね。なんといっても世間知らずの私にとって、生涯初の体験である。人生勉強のためにも行かない手はない。屈辱体験かもしれないが、小遣いももらえるわけだし。どうせ暇だろうから。
その時は、1か月に一遍だっけ指定の日時に行って就活の証明(ふり)をしなければだめですよ、という話だった。これはどこかで聞いたことある段取ではあった。
ということで、退職雑務と母の件がようやく一段落し、解職通知だっけの必要書類も入手できたので5月15日に行ってみた。昼過ぎだったのですいていたのかもしれないが、受付番号もらって、2箇所移動し、順番待ちに時間が過ぎていき、でも係員さんには丁寧に扱ってもらい、1時間半後には、書類を渡され次回6/9に再出頭しなさいと言われた。そのとき初めて知ったのだが、65歳以上は実際に就職活動する必要もなく、退職直前の収入を基準に算定される50日分の日当が一時金でもらえるだけらしい(どうやら今年になっての新制度のようだ)。就職する振りもする必要がない、そんな感じだった。実は行く前にウェブで求職サイトに加入していたのだが、年齢の記入欄は65歳までしかないので、??ではあったのだけれど。
こういう次第で、昨日太陽ぎんぎらぎんの高温多湿のなか、人の波にもまれながら再出頭した次第。手続きは受付に並んでからの測定でなんとたった14分後に、30万円弱を一週間後に振り込みます、という趣旨を記載した「雇用保険高年齢受給資格者証」なる書類を頂戴できた。私の場合日当の上限下限が8千円台から4千円台だったので、まあ下限に近いほうで算定されたようで、それだけがちょっとだけ残念。
またまた人の波に乗りながら池袋駅に帰る道すがらふと思ったのは、時節柄、これが本当に生涯最後のボーナスなんだな、という感慨だった。65歳で特任教授になってからは年二回のボーナス支給額は一ヶ月分だったので、まあそんな額だったこともあって、そういう想いがひらめいたわけである。
実は私にとって、濡れ手に粟で、これも生涯最後の大金入手の機会が今度は9月にある(有難いことだ)。気が向いたらその時またご報告するでしょう。

【後日付記:これは国民年金の基礎年金分のことで、70歳になるまでに、一時払いか年金繰り込みにするかを申請しないといけない。それで4月末だっけに、わざわざ当該の年金事務所に相談に行って(練馬区はこういう事務所が区役所になくて、えらく遠いのである!)、書類を整えて妻ともどももう一回行って、私の場合、一括支払いで250万くらいをもらいました。なぜかもうどこかに消えちゃて跡形もないけど (^^ゞ :ちなみに一緒に行った妻は長生きするつもりらしく、年金に繰り込むほうを選択しました。我らをご担当くださった熟年相談員さんによると、これが男女普通の選択だそうです。】

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習作2:カゲロウのような、珠玉の日々

5月の連休後に、母を施設にとうとう入れた。
そのプロセスでやっと分かったのだが、施設には3種類あって、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、有料老人ホーム、の順で入所条件が緩くなる。
我が母の場合は、東京で要介護2になったばかりなので(広島だともともと2だった)、老健である。制度的に一時滞在が原則なので、3か月単位くらいで出所の可能性がある、そうだ。
だから、特養への申請もダメ元でしておいたほうがいい、のだそうだ。

日々のささいな事柄で我々と食い違ってきて、当方にはもちろん、たぶん本人にも同居が苦痛となってきているはずだった。
思えば、在宅することが多い私が言葉の暴力でいじめまくる日々であった。
私が「生涯現役」をまっとうしようとすると、いや、性格的に、肉親の認知症老人との穏やかな日々を過ごすことは、少なくとも私にはできなかったわけである。

母がいなくなってそろそろ1か月。なんというか、母との連日のいさかいのストレスがなくなったのは、正直うれしい。

考えてみれば、私もいつ本格的にぼけたり病気に冒されても不思議ではない歳なのだから、残りわずか許された「かげろうのような、珠玉の日々」と感じ入る今日この頃だ。

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習作1:今年の春は・・・

今年の3月から5月の天候には翻弄された。
私の置かれた環境の変化(退職)と重なったせいでもなかろうが、めまぐるしく慌ただしい日々だった。
しかし、体調がそれで右往左往するのだから、困ったものだ。歳とったせいばかりではない気がする。
そしてようやく春らしくなったと思ったら、とたんに熱中症を心配しなければならない暑さや、うらはらに梅雨の気配を感じる蒸し暑さ。そのくせ、夜の風は涼しさを通り越してかなり冷たくて寒いから、始末が悪い。
今日から6月。そろそろ少しは地に足を付けてあるきたいものだ。

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