月: 2018年11月

身体的不調:痴呆への一里塚(1)

私は「認知症」という名称を好まない。以前使われていた「痴ほう」のほうがそのものずばりだと思うからだ。「うらを見せおもてを見せて散るもみじ」(良寛、辞世の句)
究極の希望として、痴ほうになる前に、立派なガンになって病死したいのである、私は。

それに気付いたのは、いつごろだっただろうか。一ヶ月前かな。耳の後を触ると、これまでになくやけにべたついた感じになりだしたのだ。汗というより油がにじみ出しているというか。
そういえばどこかで聞いたような。老人の発する臭気、加齢臭は耳の後の汗腺から分泌されてる、と。
やれやれ、想像はしていたが、気付かなかったとはいえ、だとしたら、まさしく加齢臭を周囲に振りまきながら、このところ生きてきたことになる。

この夏の現地調査中に、左足膝がひねった記憶はないのだが、痛み出した。日頃運動不足なので、足が弱っているのは自覚していたが、痛くなるとトレーニングもできないし。負のスパイラルである。
ケーブルテレビでは膝の軟骨が減ったせいでそれ飲むとどうのこうのと、サプリメント広告満載なので、まあもうじたばたしても駄目かなとおもいつつ、帰国して1か月しても直らないので、歩いて3分の整形外科に通ってみることにした。最初はレントゲンだとかでかなり取られたが、通うようになって、暖めて、電気かけてもらって、ちょっとだけマッサージしてもらっての通院をほぼ日課にしてきたが(一回330円)、どれもこれも効果があるように感じられず、痛みも去りそうになかったので、医者やマッサージ師はそうはいわないけど、やっぱり軟骨減ったせいだろうと思っていたのだが、この一週間前くらいから急に治癒感に捕らわれた。要するに足を引きずることも、普通に階段降りる分には痛みも感じなくなったのだ(代わりといってはなんだが、右の足首の痛みが気になりだした)。
俄然、マッサージ師さんが「膝の裏の奥の、普段使っていない筋肉ですね」といっていたのが、真実味を帯びだした瞬間で、現金なものだ。
痛み出して3か月か。通ってよかった。「これまでどこでもいわれてきているでしょうが」と前置きして、マッサージ師さんが言うには、やっぱり体重です、散歩して下さいと。よくなってきたのだから、せめて練馬まで歩こうか。そういえばお金払っていても行っていないなあ、練馬のフィットネス。

もひとつ、これは昨日気付いたのだが、10月末の学会発表の準備中から耳鳴りがまた出てきていたのだが(ぼこぼこ、という感じで、実に耳障り)、それがおさまった。約一ヶ月か。これはちょっと無理してると出てくるようになったという記憶がある。

追伸:この書き込みの数日後、世間が静かだった時、両耳の中で途切れないでセミがジーと鳴いているのに気がついた。このジーは不快感は感じないのでこれまで気付かなかったのだろう。

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