こういうちょっと意外なブログを読んだ。「61年前の伊勢湾台風が激変させた日本の食糧事情:被災酪農家に贈られた「35頭の豚」に隠されていた意図」:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62003
単なる結果論なのか、それとも深慮遠謀なのか。著者はもちろん後者だが、アメリカの余剰穀物の販路開拓は実際に色々試みられたはずで、その成功例なのであろう。あれこれあって、我が祖国の穀物自給率は先進諸国中でも驚くべき低率になって久しい。
今般のコロナ騒ぎで、ヨーロッパでは外国人の農業労働従事者の入国ができなくなり大騒ぎしていたようだが(以下、後出しですが:https://r.nikkei.com/article/DGXMZO64588760T01C20A0MM8000?n_cid=NMAIL006_20201004_A&disablepcview)、日本では「とん」とその類いの情報に接していない印象があるが、国家百年の大計からして、そしてコロナ騒ぎの副産物として、食物輸入体制はこのままでいいのだろうか。
同じブログでトランプ再選の原動力になっている農家の本音が書かれていて、そうだろうなと思ってしまう。「トランプとバイデンの支持率の差、詰まってきた理由:アメリカで目撃した「サイレント・マジョリティ」の実情」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61820)。この点、日本でも自民党の岩盤支持層で同じことなのだろう。さかしらな都会もんなんか、所詮彼らにとって肥やしのタネにすぎないような。
ところで余談でない余談だが、上記ブログで印象的な文章に出会った。「実は、農業による温室効果ガス排出量は多い。発電による25%に次いで、耕作機器の使用、耕すことによる土中の二酸化炭素の排出などで24%を占めている」。私は迂闊にもこれまで国別とか製造業別の過多ばかりに目が奪われていたが、農業や林業がエネルギーに次いで排出していることは、不意打ちだった。だから、遺伝子組み換え技術を含む「デジタル農業」が求められているのだという。・・・
【余談】日本は若者の自殺が多い国だった。それでなくとも人口減少なのに。https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/188.html;https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52325;https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62277
最後の処方箋が大きなヒントになるだろう。平均であることを尊しとしない西欧での体験は貴重であるが、だけど以下のような事例もあって、なかなか安直にはいかない。https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20947?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=20201002
同調圧力をぶっ壊せ!というのは簡単だが、今回のマスク着用のようにそれにもいい面があるし、何より民族的に刷り込まれている性癖の変化は一朝一夕にはなりがたい。しかも、私のようなある面でずれた人間でも、他の多くの面では同調圧強要の一般人なのが、普通である。
【追伸】こんなことを考えていたら、以下の書き込みが。井出康博「留学生が卒業後に単純労働に就く”偽装就職”:「開国政権」が開いた「移民国家」への扉(4)」(https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20890)。「政治家にとって「移民問題」を口にすることはタブーに近い。国民の間に「移民アレルギー」が強いとみなしてのことだ。安倍晋三前首相も外国人労働者の受け入れを拡大する一方で、「移民政策は取らない」と強調し、移民問題への深入りを避けた。ただし、安倍政権下で、実質「移民」と呼べる外国人は増え続けていた」と。井出氏のこれまでの記事も興味深い。例えば以下。