月: 2022年12月

世界キリスト教情報第1666信:2022/12/26

≪ 目 次 ≫

▽教皇「子どもが戦争の餌食に」=バチカンでクリスマスイブのミサ
▽ベラルーシ外相が「謎の急死」毒殺か=異例の「国葬」執行
▽李在明代表、カトリック大主教を訪問「より良い世の中にしたいが容易でない」=韓国
▽ブラジルの守護聖人アパレシーダを祀る聖堂でローソクの包みが燃えて黒煙
▽マニラの教会に高山右近像=信仰貫いた「福者」崇敬
▽「梨泰院犠牲者の母親が失神…言葉の暴力をやめろ」=4大宗教団体が訴え=2次加害に対する捜査も要請

  今回は高山右近の情報を紹介してみる。

◎マニラの教会に高山右近像=信仰貫いた「福者」崇敬
【CJC】マニラ発共同通信によると、江戸幕府の禁教令で追放され、マニラで没したキリシタン大名高山右近(1552~1615年)の像が12月21日、同市のサンミゲル教会に設置された。マラカニアン宮殿(大統領府)の近くにある同教会で、アドビンクラ・マニラ大司教が像を前に祝福の儀式を行った。

 12月21日は右近がマニラに到着した日とされ、同市が18年に「高山右近の日」に制定した。儀式には越川和彦駐フィリピン大使も出席した。

 高山右近は、大名の地位を捨てて信仰を貫いた殉教者として、2017年にローマ教皇庁から「聖人」に次ぐ地位の「福者」の称号を与えられた。キリスト教が盛んなフィリピンで崇敬されている。□
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フェイクニュースの見分け方を磨こう

 我が国のマスコミに登場する評論家たちは、相変わらず米欧系のプロパガンダに全面的に依拠しているが、それを是正するうえでもロシア寄りの以下のような報道もあることを指摘しておく。両者を見比べながら今後の推移を見極めなければならない。たとえば今回のゼレンスキー大統領の訪米も、彼らにとってはウクライナ軍優勢で余裕があるからできたことという判断となるが、逆に切羽詰まった状況打開のためという見方もあるはずなのだが。そこまで行かなくても、共和党を軸にアメリカに援助疲れが顕著なことへの危機感があっての対応策には違いないが、そういう見立ては偉い評論家さんたちは触れていないようだし。

 以下の記事は今だと無料で読むことできる。

 2022/12/24:桝添要一「ゼレンスキー電撃訪米はウクライナ疲れの欧米を繋ぎ止められたか:ロシアのメドベージェフは習近平と会談、中国も「アメリカ覇権」は許さない」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73260)

 2022/12/23:高濱賛「米会議を虜にした千両役者ゼレンスキー大統領だったが・・・:米国内ではキッシンジャー博士の提唱する和平論くすぶる」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73243)

 2022/12/21:矢野義明「本格攻勢に出始めたロシア軍と崩壊寸前のウクライナ軍:損耗著しいウクライナ兵に代わりNATO軍兵士も戦闘参加」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73184)

 2022/12/19:The Economist(原記事掲載は12/17)「冬の戦争、迫り来るロシアの攻撃:向こう数カ月が正念場、ウクライナ軍司令官からの警鐘」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73174)

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世界キリスト教情報第1665信:2022/12/19:バチカン情報

≪ 目 次 ≫

▽教皇、「クリスマス・プレゼントは質素に」、代わりにウクライナへの寄付呼び掛け
▽教皇、辞表に署名済み。職務果たせなくなった場合に備えて
▽教皇の「少数民族が最も残忍」発言めぐりバチカンがロシア側に謝罪?
▽米、同性婚の権利を連邦レベルで擁護する「結婚尊重法案」成立
▽米ビリー・グラハム・ライブラリーに韓国の牧師にちなんで名付けられた「ビリー・キム・ホール」設立

 今回はバチカン関係の3記事を紹介。

◎教皇、「クリスマス・プレゼントは質素に」、代わりにウクライナへの寄付呼び掛け
【CJC】教皇フランシスコは12月14日、クリスマスを祝うことは良いことだとしながらも、今年はプレゼントの購入を控えて、そのお金をウクライナに寄付するよう呼び掛けた。AFP通信、米メディア『CNN』などによって紹介する。

 教皇は、「私たちの心の中でウクライナの人々とともにクリスマスを迎えよう」と語った。

 教皇は、ウクライナの人々がとても傷ついていると述べ、寒波や、食料や医薬品の不足に言及、「私たちの心の中でウクライナの人々とともにクリスマスを迎えよう」と語った。

フランシスコ教皇は、クリスマスを祝うことは良いことだとしながらも、「しかし、お金をかけずに、もっと質素なプレゼントを用意し、節約した分をウクライナの人々に送ろう」と呼びかけた。□

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◎教皇、辞表に署名済み。職務果たせなくなった場合に備えて
【CJC】教皇フランシスコ(86)が、職務が果たせなくなった場合に備えて、辞表にすでに署名していることがわかった。スペイン紙『ABC』のインタビューで明らかにした、とローマ発『CNN』が報じた。

 『ABC』が12月18日18日報じた。同紙が、教皇に対して、健康問題や事故などによって突然職務を遂行できなくなった場合はどうなるのかについて質問したところ、署名済みの辞表を用意してあると明らかにした。

 教皇によれば、署名を行ったのは何年も前で、辞表は当時のバチカンのタルチジオ・ベルトーネ国務長官に預けたという。同長官は2013年に退任した。

 教皇は、辞表に署名してベルトーネ氏に預けたとしたが、その辞表をベルトーネ氏が誰に渡したのかは分からないと述べた。教皇によれば、辞表の存在を公にしたのは今回が初めて。□

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◎教皇の「少数民族が最も残忍」発言めぐりバチカンがロシア側に謝罪?
【CJC】ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、「ロシアの少数民族が残忍な行為をしている」と主張した教皇フランシスコの発言について、ロシア外務省のザハロフ情報局長は12月15日、バチカン側から謝罪があった、と発言した。バチカンのマテオ・ブルーニ報道官は、この件に関して「外交的な接触があった」ことは認めた。

 ロシアで主流の宗教はロシア正教会で、チェチェン民族は主にイスラム教、ブリヤート民族は仏教を信仰しているとされる。教皇の発言にロシアでは反発が広がっていた。□
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ウクライナのバンクシー

2022/12/15毎日新聞有料記事掲載「バンクシー、貫く哲学 ウクライナで作品7点 弱者側に立ち続け」(https://mainichi.jp/articles/20221215/dde/012/040/009000c?cx_fm=maildigital&cx_ml=article&cx_mdate=20221218

 「難民に自由を」Free Refugees という落書き(日本)はダメで、なぜバンクシーのそれはアートとして容認されるのか、という問題提起も出てくる。むき出しの直截的な主張よりも、一呼吸おいて一ひねりしたゆとりのほうが、われら衆生にも芸術性を感じさせるのかもしれない。まあ才能ないとできない技ですが。

そこにすでにあるモノを利用しての風刺性、かな:右の落書き、わかりますよね。男根ミサイル
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古代ローマの伝説の植物「シルフィウム」再発見?

 ナショジオから本年の「驚くべき発見22」という記事が送られて来た(https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/photo/stories/22/120800098/?P=4)。念のため見ていて、その中にとんでもない情報があって、私は大興奮した。「絶滅と思われた「幻の植物」をおそらく再発見」。

 これは古代ローマ史にとってきわめて重要なので、元情報(2022/10/9:但し、日本語:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/092900445/)のほうも是非読んでほしい。 

 古代ローマには、黄金と同じくらいの価値があり、宝物庫に貯蔵されるほどの植物があった。その植物「シルフィウム」silphium(ギリシャ語:Silphion)は、病をいやし、料理の味を引き立てるとされ、古代の地中海世界で大いにもてはやされたが、あまりの人気のため、そして動物に好んで食べられていたので2000年近く前に食べつくされ、絶滅したと考えられていた(文書記録的に最後の一本を食したのは、皇帝ネロだったことになっている)。この伝説の植物の容姿はリビアのキュレナイカ・コインにも打刻されているし、あの著名なアキピウス『料理書』にもしばしば登場していて、ガルムともどもそれ抜きに古代ローマの料理を語れない存在であった(とはいえ、ガルムはともかくとしても、富裕層に限定しての話だ、という指摘はしておかないといけないだろう)。

 トルコのイスタンブール大学教授で生薬学を専門とするMahmut Miski氏は、学位論文の続きでセリ科オオウイキョウ属(Ferula)の研究を継続中の1983年に、カッパドキアのとある農村に赴いた際、石壁に囲まれたささやかな土地で、それに出会い第一報として1985年に生薬学的観点からの簡単な報告をしていたが、その植物はすでに1909年に採取され新種記載されていて、フェルラ・ドルデアナFerula drudeanaと名付けられていた。今回、それが古代ローマで知られていた「シルフィウム」と同一物ではないかとして改めて問題提起したわけである。

 分布地域や外見は古代の文献記述と一致していたが、さらに確信を得るために、氏はこの現代の植物を、シルフィウムを用いる古代のレシピに使用してみることにした。その結果生み出されたすばらしい味わいは、ローマ人もきっと好んだだろうと納得できるものだった、との由。

 彼が選んだ調理人は、料理史研究家として著名なサリー・グレンジャーSally Grainger女史。彼女はこう述べている。「伝説のシルフィウムを発見し、それを使って古代のレシピを再現できるとは、まるで聖杯を見つけたような気持ちです」(以上:「絶滅とされた古代ローマ「幻の植物」をおそらく発見、食べてみた」

 私見としては、トルコにはキュレナイカから持ちこまれたとの仮説があるが、たとえ北アフリカ原産と同一品種でないとしても、トルコ・アナトリア土着の近縁種のセリ科と考えればいいのでは。Mahmut Miski氏も古来種との同定にはあくまで慎重で、考古学的な出土との比較研究が必要と考えているが、はたしてそれがいつ可能になるというのであろうか。

 それにしても19世紀半ばに北アメリカからヨーロッパに渡来したフィロキセラ(Phylloxera)によって、ヨーロッパ原産のブドウの木は全滅したとされているが、ヨーロッパ原産のブドウがイタリアの孤立した山間部では生き延びているとまことしやかに囁かれているようで、これと同類の話題には違いないが、本当であってほしいと思うのは私だけではないはずだ。

 やっと元論文を見つけたので、興味お持ちの方はご覧下さい。Mahmut Miski, Next Chapter in the Legend of Silphion: Preliminary Morphological, Chemical, Biological and Pharmacological Evaluations, Initial Conservation Studies, and Reassessment of the Regional Extinction Event, Plants, 2021,10,102(https://doi.org/10.3390/plants10010102)

 なお、種子を収めている子房の形がハート型であることでも世人の興味を惹いてきたらしい。

 

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ロシアの兵器の現状

 今頃になって、以下のようなウェブ記事が掲載された。「ロシアの最新兵器はどこへ消えたのか、統計数字の謎を暴く:野ざらしでさびて使用不能、他国への横流し、分解され売却・・・」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73107):2022/12/14

 内容は、副題に羅列されていることで尽きている。要するに数的な統計は信用できない、というわけである。こんなことは日常的に兵器というものに触れていて実態を把握しているはずの専門家にとって今さらの話ではないはずなのだが(実はそうでなかったと、今回化けの皮がはげてしまったわけだが)、私が記憶する限り10ヶ月前にそれを指摘するマスコミ登場専門家は皆無だった。状況がロシアに不利に展開している現状から、やっとなぜだということになり表に出てきた事実なのであろう。ことほど左様に、研究者や評論家の説の多くは後付けが得意で、先見の明を発揮することはほとんどない。

野ざらしの兵器は錆びちゃうのは常識として、保管されていても実戦使用するには日頃の保守管理が重要なのだそうだ

 これは一人ロシアの問題だけでなく、我が国においても、どれほどミサイルを購入したところで、年々劣化・陳腐化していくわけで、それをどう維持・管理していくつもりなのだろうか。維持経費もバカにならないはずだ。私など転売先どこにしようかと考えちゃうけど。

 関連で、私的に納得できるのが以下である。2022/12/8:市岡繁男「「誰しもが敗者になる」,ウクライナ戦争の行く末はシカゴ大学教授の預言通りか:どちらが勝っても待っているのは混沌、投資家はいまから備えを」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73019)。私は投資には興味がないが、そもそも今回のウクライナ戦争の原因を作ったのはNATOであり米国である、という点には同意せざるを得ないのだ(皆さん、バイデンの息子がらみでのウクライナ疑惑をもうお忘れのようで)。

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世界キリスト教情報第1664信:2022/12/12:ノーベル平和賞

≪ 目 次 ≫
▽「ノーベル平和賞は民主と人権活動のための賞」=今年の受賞者が評価
▽オスロの市庁舎でノーベル平和賞授賞式
▽教皇、「世界青年の日」リスボン大会のボランティアたちに励まし
▽教皇、ウクライナ侵攻に言及して涙流し震える=「無原罪の御宿り」の祭日の祈りの途中で
▽ウクライナ、ミサイル拠点攻撃関与認める=ニューヨーク・タイムズ紙報道
▽イラン、治安当局者刺した罪で死刑判決受けた抗議デモ参加者に初の死刑執行
▽「話し合いによる問題解決を」=ミャンマーのボ枢機卿が提言
▽「エルサレムに平和を」、旧市街に来るただ1人のサンタ

 今回は、最初の記事を紹介する。

◎オスロの市庁舎でノーベル平和賞授賞式
【CJC】2022年ノーベル平和賞の授賞式が12月10日、ノルウェー・オスロの市庁舎で行われた。共同受賞したウクライナの人権団体『市民自由センター』(CCL)とロシアの人権団体『メモリアル』の代表、ベラルーシの人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏(妻が代理出席)は、ロシアのプーチン大統領の「常軌を逸した犯罪的な」ウクライナ侵攻に最大限の抵抗を継続するよう世界に訴えた。AFP通信(日本語)によって紹介する。

 2007年に設立されたCCLは、ウクライナでのロシア軍の戦争犯罪疑惑を記録してきた。住宅、教会、学校、病院への砲撃、避難ルートへの爆撃、住民の強制移住、拷問など、侵攻開始からの9カ月間に記録された事案は2万7000件を超える。

 『メモリアル』のヤン・ラチンスキー代表は、ロシアには旧ソビエト連邦から引き継いだ「帝国主義的な野心」が「今なおまん延している」と非難。プーチン大統領とその「イデオロギーのしもべたち」は反ファシスト闘争を「自らの政治的利益のために」乗っ取り、ロシアへの抵抗を「ファシズム」と呼び、「ウクライナに対する常軌を逸した犯罪的な侵略戦争を正当化するためのイデオロギー」として利用していると糾弾した。

 1989年設立の『メモリアル』は、旧ソ連の独裁者スターリン時代の大粛清に関する調査・実証を行い、ロシアにおける人権侵害を記録してきた。ロシア政府による野党とメディアへの弾圧が強まる中、昨年末にロシア最高裁判所から解散命令を受け、平和賞受賞の発表直後に事務所を差し押さえられた。

 ビャリャツキ氏は、ベラルーシの人権団体『ビアスナ』の創設者。ルカシェンコ大統領に抗議する大規模デモへの弾圧の一環で昨年7月に拘束され、裁判が行われないまま勾留されている。□

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世界キリスト教情報第1663信:202/12/5:ツリー点灯

≪ 目 次 ≫
▽クリスマス目前、ベツレヘムやバチカンでツリー点灯
▽バチカン・サイトにサイバー攻撃=ウクライナ大使はロシア非難
▽教皇、ロシア軍の少数民族部隊が「最も残酷」=ロシアは反発
▽教皇の発言は「非キリスト教的」=ロシア外相が非難
▽米、中国のコロナ規制デモ受け、平和的な抗議活動の権利支持表明
▽史上初、キリスト教徒が半数下回る=英国勢調査

 今回は少し明るい情報を。

◎クリスマス目前、ベツレヘムやバチカンでツリー点灯
【CJC】イエス・キリストの生誕の地とされるパレスチナ暫定自治区のベツレヘムでは12月3日、キリストが生まれたとされる洞穴の上に建てられた「聖誕教会」の前に、毎年恒例の、高さ10メートルを超えるクリスマスツリーが飾られ、カウントダウンに続いて、盛大な花火の打ち上げとともに点灯式が行われた。新型コロナウイルスの感染対策として導入された渡航制限の解除を受け観光客が大勢訪れた。

 バチカンのサンピエトロ広場でも、毎年恒例のクリスマスツリーの電飾の点灯が行われた。キリスト降臨の場面を再現した模型「プレゼピオ」も設置された。サンピエトロ大聖堂を背に、高さ約30メートルのツリーが輝き始めると、広場に集まった人々が拍手し歓声も上がった。

 サンピエトロ広場にツリーを飾ることは、1982年に当時の教皇、故ヨハネ・パウロ2世が始めたという。□

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最新発掘情報一覧

 年末になったせいでもないのだろうが、あれこれ押し迫ってきてきちんと報告できそうもないので、とりあえず一覧を。これはポーランドの「IMPERIUM ROMANUM」というブログからの転載である。それ自体はごく短い報告だが、そこで得た情報でググってみると、一層詳しい情報源に遡及することができる。

 今回、私的に興味深いのはコロッセオの地下での出土関係関係と、NHKで放映されたこともあるチュニジアでの津波の話である。ところでコロッセオのトイレ問題はいまだ私にとって未解決課題である。だれか教えて、いや研究して頂戴。

News from world of ancient Rome
03/12/22

Remains of small dogs were discovered under Colosseum

In the sewers under the Colosseum, researchers found the remains of small dogs – up to 30 cm in height. According to specialists, the Romans could use such small dogs (similar in size to dachshunds) for example for acrobatic performances, hunting or fights with wild animals. More »

Five Roman tombs have been discovered in Egypt

In 2017, in the necropolis of Beir Al-Shaghala (Egypt), in the Western Desert, five tombs from the Roman period of Egypt, made of mud and bricks, were discovered. The find was made by an Egyptian archaeological mission. The discovered tombs have different shapes and structures. The first one has an entrance leading to a rectangular […] More »

Skeleton of woman with preserved hair and eyebrows

The skeleton of a woman was discovered in a marble sarcophagus, which dates back to the 3rd century CE. Interestingly, the hair and eyebrows of a woman who probably died at the age of 50-60 are still preserved. The discovery took place in 1962 in Roman Thessalonica, and the woman came from a high social […] More »

Remains of Roman city devoured by tsunami have been discovered

In 2017, the remains of a lost Roman city were discovered on the northeastern coast of Tunisia. The ruins are underwater. Scientists suspect that these may be traces of the Roman city of Neapolis, which was devoured by a tsunami in the 4th century CE. This centre was famous throughout the Mediterranean for the production […] More »

Rare Roman mosaic has been discovered in southern England

In southern England, in Berkshire, a Roman mosaic has been discovered that shows the Greek hero Bellerophon riding a pegasus. It is one of the most interesting finds in Britain in the last 50 years. The object is dated to around 380 CE. The find is a floor mosaic 6 meters long. The work in […] More »

Emperor Sponsian’s coin is not counterfeit

A mysterious Roman coin depicting Emperor Sponsian was found in Romania at the beginning of the 18th century. In the 19th century, researchers found that it was a fake, which was made either in ancient times or even later when such artefacts were extremely fashionable. In recent weeks, the coin, which is housed in the […] More »

Roman fresco showing island of Laestrygonian giants

Roman fresco showing the island of the Laestrygonian giants-cannibals when Odysseus arrives. Interestingly, the Greeks identified this mythical place with either Sicily or Formia in Latium. The object was discovered in a domus on what is now the Roman road Via Cavour; now in the Vatican Museums in Rome. Dated to the 1st century BCE. More »

Further excavations are underway in Roman bath at Carlisle

In the north of England, in the city of Carlisle, further excavations begin to reveal more secrets of the Roman bath. The ruins of the building were discovered in May this year. At the moment fragments of weapons, pottery and coins have been found. Further excavations are possible thanks to the financial support of a […] More »

Roman snacks discovered under Colosseum

Numerous traces of ancient snacks have been discovered under the Colosseum – figs, grapes, cherries, blackberries, walnuts and others. Bones of dogs, bears and large felines were also found. The discovery was made during excavation works in sewers, which were carried out in 2021 and aimed at cleaning outflows and channels under the Colosseum. Among […] More »

Beautiful ship for Verres

In Roman times, it was very expensive and a lot of effort to put up a naval fleet. If the governor of the province received an order from the senate or decided that it was necessary to build, equip ships and train new crews, the entire financial burden naturally went to the cities of the […] More »

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一部編集者・女性研究者の勘違いを糺す

 これは以前にも書いた記憶があるのだが(後日偶然判明した、2019/3/20)、

 共著の研究書などでは複数の執筆者が寄稿している。私は、奥付やその前のスペースに書かれている「執筆者一覧」をみて、なんでや 〜と思うことがある。それは女性研究者の生年が書かれていないケースに遭遇したときのことだ。そして時に男性研究者のそれも記載されていない場合すらある。

 この現象は、否応なしに「女性に歳を聞くものではない」と世間で当然のことのように言われていることが、出版社の編集者に影響を与え出しているかのように思われる。私のあいまいな記憶では、加賀まりこなんかが「女優に歳を聞くものではない」と叱りつけるように言っていたのが、いつのまにか「女性に」に置き換わったように思う。一般女性も女優並みに扱え、というわけである。

 私が「執筆者一覧」で女性のみならず男性の年齢を確かめようとするのは、「この論文の執筆者はこの年齢でこの論文を書いているのだ」ということを確認したいがためである。それが抜けていると、論文の評価も若輩ならこの程度でもしかたないか、とか、若いのにたいしたものだ、とか、研究歴が長い割に核心ついてないよね、とか、私は判断するわけであるが、その基準が持てなくなるので、どう評価していいのか、迷ってしまうわけである。

 といいつつ、すでに後期高齢者の75歳になってしまった私からみると、みなおしなべて年下になっているわけだから、多くの場合、ちょっと大袈裟に言えば、偉そうに「まだまだ未熟じゃのお、人生体験が足らん」という感じなのであるが(たまに脱帽する玉稿に出会うときがあるにしても)。

 時節柄なんでこんなあぶないこと改めて書いたかというと、『図書』(岩波書店)の最新号(2022年12月号)に近藤ようこ「ゆうやけ七色」という漫画のNo.3「シニア割」が見開き2ページで掲載されていて(pp.40-41)、美術館で割引きになる65歳かどうかと聞かれた体験で、10歳も老けて見られたのか、と落ち込んだ挙げ句、以下のコマ割りが登場していたからだ。

 近藤さんの主張に私は大賛成だ。だけど岩波書店だってやってんだよね、非掲載を。世間の風潮を忖度するのではなく、かつての編集者にはあった毅然とした判断力が必要とされている、ように思うのは私だけではないはずだ。

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