世界キリスト教情報第1664信:2022/12/12:ノーベル平和賞

≪ 目 次 ≫
▽「ノーベル平和賞は民主と人権活動のための賞」=今年の受賞者が評価
▽オスロの市庁舎でノーベル平和賞授賞式
▽教皇、「世界青年の日」リスボン大会のボランティアたちに励まし
▽教皇、ウクライナ侵攻に言及して涙流し震える=「無原罪の御宿り」の祭日の祈りの途中で
▽ウクライナ、ミサイル拠点攻撃関与認める=ニューヨーク・タイムズ紙報道
▽イラン、治安当局者刺した罪で死刑判決受けた抗議デモ参加者に初の死刑執行
▽「話し合いによる問題解決を」=ミャンマーのボ枢機卿が提言
▽「エルサレムに平和を」、旧市街に来るただ1人のサンタ

 今回は、最初の記事を紹介する。

◎オスロの市庁舎でノーベル平和賞授賞式
【CJC】2022年ノーベル平和賞の授賞式が12月10日、ノルウェー・オスロの市庁舎で行われた。共同受賞したウクライナの人権団体『市民自由センター』(CCL)とロシアの人権団体『メモリアル』の代表、ベラルーシの人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏(妻が代理出席)は、ロシアのプーチン大統領の「常軌を逸した犯罪的な」ウクライナ侵攻に最大限の抵抗を継続するよう世界に訴えた。AFP通信(日本語)によって紹介する。

 2007年に設立されたCCLは、ウクライナでのロシア軍の戦争犯罪疑惑を記録してきた。住宅、教会、学校、病院への砲撃、避難ルートへの爆撃、住民の強制移住、拷問など、侵攻開始からの9カ月間に記録された事案は2万7000件を超える。

 『メモリアル』のヤン・ラチンスキー代表は、ロシアには旧ソビエト連邦から引き継いだ「帝国主義的な野心」が「今なおまん延している」と非難。プーチン大統領とその「イデオロギーのしもべたち」は反ファシスト闘争を「自らの政治的利益のために」乗っ取り、ロシアへの抵抗を「ファシズム」と呼び、「ウクライナに対する常軌を逸した犯罪的な侵略戦争を正当化するためのイデオロギー」として利用していると糾弾した。

 1989年設立の『メモリアル』は、旧ソ連の独裁者スターリン時代の大粛清に関する調査・実証を行い、ロシアにおける人権侵害を記録してきた。ロシア政府による野党とメディアへの弾圧が強まる中、昨年末にロシア最高裁判所から解散命令を受け、平和賞受賞の発表直後に事務所を差し押さえられた。

 ビャリャツキ氏は、ベラルーシの人権団体『ビアスナ』の創設者。ルカシェンコ大統領に抗議する大規模デモへの弾圧の一環で昨年7月に拘束され、裁判が行われないまま勾留されている。□

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