世界キリスト教情報第1665信:2022/12/19:バチカン情報

≪ 目 次 ≫

▽教皇、「クリスマス・プレゼントは質素に」、代わりにウクライナへの寄付呼び掛け
▽教皇、辞表に署名済み。職務果たせなくなった場合に備えて
▽教皇の「少数民族が最も残忍」発言めぐりバチカンがロシア側に謝罪?
▽米、同性婚の権利を連邦レベルで擁護する「結婚尊重法案」成立
▽米ビリー・グラハム・ライブラリーに韓国の牧師にちなんで名付けられた「ビリー・キム・ホール」設立

 今回はバチカン関係の3記事を紹介。

◎教皇、「クリスマス・プレゼントは質素に」、代わりにウクライナへの寄付呼び掛け
【CJC】教皇フランシスコは12月14日、クリスマスを祝うことは良いことだとしながらも、今年はプレゼントの購入を控えて、そのお金をウクライナに寄付するよう呼び掛けた。AFP通信、米メディア『CNN』などによって紹介する。

 教皇は、「私たちの心の中でウクライナの人々とともにクリスマスを迎えよう」と語った。

 教皇は、ウクライナの人々がとても傷ついていると述べ、寒波や、食料や医薬品の不足に言及、「私たちの心の中でウクライナの人々とともにクリスマスを迎えよう」と語った。

フランシスコ教皇は、クリスマスを祝うことは良いことだとしながらも、「しかし、お金をかけずに、もっと質素なプレゼントを用意し、節約した分をウクライナの人々に送ろう」と呼びかけた。□

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◎教皇、辞表に署名済み。職務果たせなくなった場合に備えて
【CJC】教皇フランシスコ(86)が、職務が果たせなくなった場合に備えて、辞表にすでに署名していることがわかった。スペイン紙『ABC』のインタビューで明らかにした、とローマ発『CNN』が報じた。

 『ABC』が12月18日18日報じた。同紙が、教皇に対して、健康問題や事故などによって突然職務を遂行できなくなった場合はどうなるのかについて質問したところ、署名済みの辞表を用意してあると明らかにした。

 教皇によれば、署名を行ったのは何年も前で、辞表は当時のバチカンのタルチジオ・ベルトーネ国務長官に預けたという。同長官は2013年に退任した。

 教皇は、辞表に署名してベルトーネ氏に預けたとしたが、その辞表をベルトーネ氏が誰に渡したのかは分からないと述べた。教皇によれば、辞表の存在を公にしたのは今回が初めて。□

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◎教皇の「少数民族が最も残忍」発言めぐりバチカンがロシア側に謝罪?
【CJC】ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、「ロシアの少数民族が残忍な行為をしている」と主張した教皇フランシスコの発言について、ロシア外務省のザハロフ情報局長は12月15日、バチカン側から謝罪があった、と発言した。バチカンのマテオ・ブルーニ報道官は、この件に関して「外交的な接触があった」ことは認めた。

 ロシアで主流の宗教はロシア正教会で、チェチェン民族は主にイスラム教、ブリヤート民族は仏教を信仰しているとされる。教皇の発言にロシアでは反発が広がっていた。□
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