世評と違う田中氏の持論がなかなか面白い

 最近のスウェーデンとフィンランドの件は、私にはどうも不可解におもわれていたのだが、田中氏が5/16付のTwitterに「フィンランドとスウェーデンNATO加盟の自滅」(https://t.co/axd3zwBxJr)を書いているが、それは無料なので試しに読んでみてほしい、と思う。

 彼は今回のウクライナ問題を一貫してアメリカの差し金と断じているが、私は大筋としてそういう読みもロシア側からすると有りだが、逆にお節介なアメリカのてこ入れに過剰に反応したせい、とも捉えることできて、まあ要するに「どっちもどっち」の泥仕合のように思ってきた。

 アメリカ側が言うように、ウクライナが優勢であればフィンランドとスウェーデンはあわててNATOに加盟する必然性はないのだが、それを田中氏は、アメリカが今回硬直化した状勢判断しかできなくなっていて、それに北欧二国も捲き込まれているせいだ、と主張する。

 その偽情報をアメリカが強硬に事実化するために、それは無残なことだが、戦争に勝利することで立証化されるわけなので、無制限に武器の供与をおこなって、ロシア側の実弾を費消させようとしている、という件は私にも理解できる。

 この前、BS日テレの「深層News」を見ていたら、常連で上智出身の飯塚恵子読売新聞編集委員が「2014年以降、アメリカは、大統領が自由に使える手持ち資金まで動員して、大幅にウクライナへの武器援助をやってきた。だから今さら負けるわけにはいかないと、勝利しなけりゃとやっきになってる」という趣旨のことを、ボロっと言っていた。これを聞いて私は、だったらなぜそのようなアメリカの動きがプーチンを刺激して、という話にならないのか、おかしなことだ、と思ったことだ。

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