東京都シルバー・パスのご利益

東京都が、2000年の条例で、70歳以上の老人のバスの乗車代金を負担する福祉乗車券を発行していることを知ったのは、数日前だった。
とにかく外出するのに、年金生活者としては往復の交通費がバカにならないのが実感で、たとえば四ッ谷に行くのもおっくうになる、という現実があった。
まあそのせいで体重が増えたというわけでもないだろうが(そっちの話題では、とうとうスポーツジムの会員になった)。
私の登学路(リタイアしてるけど)は、豊島園ー中野坂上ー四ッ谷で、前半が都営大江戸線、後半が東京メトロ丸ノ内線で、通しで乗るとなぜか割引きあって片道311円かかる。往復だと当然2倍となる。それが、シルバー・パスを利用して可能なかぎり都営で行って、代々木駅でJRに乗り換えれば、片道133円の負担ですむ。

シルバー・パスを受領しようとすると、合計所得125万円以下だと年間1000円で購入することができる。それ以上の収入があると20510円。後者でも12で割っても月1700円なので、月に3回往復すれば元が取れる勘定だ。即発行してもらうことにした。
本日、現金と健康保険証、パスポートを持って、もよりの都営地下鉄練馬駅の定期券売り場に行くと、定期券と同じ場所に申込用紙がおいてあった。それに記入して窓口にもっていくと即座に発行してくれて、すぐ使えるようになった。タッチはだめで自動改札機を通すか、駅員に見せるかすればいい(それでようやく、駅員に一番近い改札をフリーで通り抜ける人がいた理由も納得した次第)。通用期間は来年の9/30まで。私はすでに1ヶ月半後れをとっているが、それにしてもありがたいことだ。
ただぼけて誤解していたが、対象交通機関は基本バス路線で、地下鉄は都営だけだった。四ッ谷まで全部無料だと思っていたが、実際は大江戸線のほうだけで、丸ノ内線は実費165円払わないといけない[母の施設がある地下鉄赤塚駅前までは西武バスで片道216円(所要時間17分)で、これはカバーされているが、1時間に1本しか走ってない田舎バスなので、帰路はどうしても地下鉄使ってしまうが、西武豊島園線と東京メトロ副都心線なので片道309円(24分)必要となる]。

さっき計算してみた。読書会なんかでの定例外出だけでこれまで交通費の支出が毎月1万弱だった。それがシルバー・パスがらみは5262円かかっているので、3分の1ですむ計算となる。大変割のいい定期券といったところだ。歩行可能で外出できる間に(あと何年だろうか)、おおいに活用しなければ。【以上、原資として二万以上取られているのを前提にしての話である】

豊島園駅前の映画館も格安でみることできるが、こっちはほとんど利用していない。
後は、練馬区が年に一回理髪代なんかを負担してくれる恩典があったっけ。

他に美味しい話あったら、ご存知の方、教えて下さい。
なにせ、田川建三『ヨハネの黙示録・訳と註』が出版されていることを遅ればせながら知ったが、定価7000円以上するので、元の勤務校の購買だと1割引きだったこと思い出して、メールで問い合わせたらOKの返事来たので喜んでいる状況でして(^^ゞ
ま、基本、図書館から借り出せばタダなんですが。

【追加情報】 練馬区では、寝たきりの老人に年4回くらい在宅で理髪する援助をしていると、行きつけの理髪店で聞いた。母用に、さっそく区役所に電話で頼んでみたら12月からだったせいもあるが2枚ほど利用券が送られてきた(年間4枚らしい)。ありがたいことだ。

【追伸】ご存知のように、2020年から新コロナ騒ぎのせいで外出も極端に減ってしまったから、シルバーパスの有効活用はできていないどころか、たぶん大幅な未使用超過だろう。だが都の方では何も対処せず、2020年9月から新規交付作業に入った。で、2021年1月末現在でなお警戒警報下なのであーる。

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