階段からの転落:痴呆への一里塚(17)

 おとついのこと、大学に向かおうと、いつものように自宅マンション3階から歩いて降りようとしたのだが、床に雨が降った後がある、すべりそうだなと(実際になぜかいつもより靴がすべる感じあった)ちょっと気をとられたせいだろうか、階段の降り際で微妙に足がもつれ、おっとっと、こりゃ転び落ちるぞ、と無意識に防御態勢となったのだが、ご老体の悲しさ、妙に体がしゃちこばって、ますますバランスを崩す体たらく、しかし危うく転ばなくてすんだ。

 たかだか10段足らずの短い階段であるが、あんな硬直状態で転び落ちたら、たぶん無事では済まなかっただろう。こうして事後談を書けているのが幸運なのだ。というわけで、階段降りるときは一生懸命それに集中し、手すりを持つにしくはなし、という教訓でした。手すりかコロナか、どっちをとるべきか、なやましいところではある。

 ま、またいつかやっちゃうのだろうけど。次は危ういかも。

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