世界キリスト教情報第1561信:2020/12/21:中国の地下教会

= 目 次 =
▼教皇、日曜正午の祈り「幼子イエスの優しさに心をゆだねよう」
▼教皇が新任の駐バチカン大使に朝鮮半島平和への願い示す
▼韓国の新規コロナ感染者が16日過去最多1078人に
▼豪シドニーで新型コロナ感染拡大、制限厳格化へ
▼「自殺ほう助禁止は人権侵害」とオーストリア憲法裁判所
▼巡礼客なくベツレヘムのクリスマスは閑散として
▼共産党監視下に中国で急増するキリスト教徒

 今回は最後のニュースを転載する。

◎共産党監視下に中国で急増するキリスト教徒
【CJC】クリスマス直前の12月19日、メディア『フォーブス・ジャパン』が、「意外にも中国で、クリスチャンが急増しているのをご存知だろうか」という記事を掲載した。
 なぜ、いま中国でキリスト教徒が増えているのだろうか。プロテスタントの信者である筆者(廣田壽子氏)が、中国滞在中の9年間、上海の教会に出席していた体験をふまえて、中国の教会の実情についてレポートしている。
 中国の総人口14億人のうち、キリスト教徒が約5%を占めている。中国でキリスト教会が公然と活動するには、中国共産党政府が認めた団体に所属し、政府当局に登録しなければならない。政府は教会に対して、教会は、外国の影響力を排除し、中国人によって教会運営することを要求している。
 政府の研究機関「中国社会科学院」が発表した宗教白書によると、2010年の中国のキリスト教会の数は5万5000カ所、信者は約3000万人。その内訳はプロテスタント信者が2300万人強、カトリックが600万人、その他ロシア東方正教会の信者などが100万人と発表していた。
 しかし非公認の教会を含めると、総人口のうち約10%に近い1億3000万人に上るという見方を、米国の福音派メディア「クリスチャニティ・トゥデイ」がしている。米国の無党派シンクタンク「ピュー・リサーチ・センター」は6700万人(全人口の5%)だと発表している。
 非公認とは、無届けで運営を行っている教会のことで、カトリック系教会は「地下教会」、プロテスタント系は「家庭教会」と呼ばれている。最近、これら非公認教会の数が増加している。共産党政府は、許可を得ないで活動する宗教を「邪教」とみなし、引き締めを強めている。□
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