= 目 次 = ▼カナダの先住民寄宿学校跡で215人の遺体=支援団体は「全国的な捜索」要求 ▼遺体が発見された子どもたちを追悼しオレンジ色のシャツ並ぶ ▼教皇、教会法を改正、聖職者の児童性的虐待に処罰 ▼ミュンヘンのラインハルト・マルクス枢機卿が早期辞任を教皇に要請 ▼「国連生態系回復の10年」の開始に教皇メッセージ ▼香港から消える「天安門」の歴史=米紙報道 ▼韓国仏教「曹渓宗」関係者、“釈迦誕生日”行事妨害した「プロテスタント信者」を「告訴」 ▼イスラエル南部のヘロデ王時代の遺跡公開、大理石の柱や劇場も
今回は最後の件だけというわけにはいかない。ちょっと長くなるが。どうしてこんなことが。しかもカトリック教会が加担していたとは。私は無知なので知らなかった。
◎カナダの先住民寄宿学校跡で215人の遺体=支援団体は「全国的な捜索」要求 【CJC】カナダで先住民同化政策の寄宿学校跡地から未成年215人の遺体が発見された問題を受け、同国の先住民支援団体「ファースト・ネイションズ連合」は5月31日、犠牲者の集団墓地がほかにもないか全国で捜索するよう政府に要求した。英BBC放送が伝えた。 カナダでは19世紀から20世紀にかけ、政府とカトリック教会当局が先住民寄宿学校を運営し、同化政策を行っていた。カナダ政府は2008年、この同化政策について正式に先住民に謝罪している。 5月27日に遺体が発見されたのは、西部ブリティッシュ・コロンビア州カムループスの先住民寄宿学校の跡地。遺体の中には3歳児も含まれていた。 同校は1890年にカトリック教会の運営で開校し、1950年代には最大500人もの生徒が入学していた。1969年には中央政府が運営するようになり、78年に閉鎖されるまで地元学生の学生寮として続いた。 ジャスティン・トルドー首相は記者会見で、「父親として、子どもを無理やり取り上げられたらどう感じるのか、想像すらできない」と話した。その上で、「首相として、先住民の子供をコミュニティーから奪い引き離すなどという、恥ずべき政策にショックを受けている」と説明。支援と「確固とした措置」を行うと述べたものの、詳細は語らなかった。 プリンス・エドワード島のシャーロットタウンでは今回の発見を受け、カナダの初代首相ジョン・A・マクドナルドの銅像が撤去された。マクドナルドは、同化政策や寄宿学校の設立で大きな役目を果たしたため、抗議者の標的になっている。□ ──────── ◎遺体が発見された子どもたちを追悼しオレンジ色のシャツ並ぶ 【CJC】バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)近くの道路に215枚のオレンジ色のシャツが並べられている。同州カムループスの先住民族寄宿学校の跡地で遺体が発見された215人の子どもたちへの追悼の意が込められている、と周辺のニュース報道に特化する「バンクーバー経済新聞」(日本語)が6月6日報じた。 カナダでは先住民族の人々に対する同化政策の元、1880年代から1990年代まで各地で主にカトリック教会が寄宿学校を運営。15万人以上の子どもたちが家族と離れての生活を強制された。寄宿学校在籍中に行方がわからなくなった子どもについては記録もなく不明とされてきたが、先住民族の人々は校内での死亡事例も含めて調査を求めていた。今後、全国にある寄宿学校跡地での調査が進めばさらに遺体が見つかる可能性もあるという。 オレンジ色のシャツを着ることはカナダで寄宿学校に対しての意識を高めるための方法とされており、「オレンジシャツ・デー」は、1973年に寄宿学校に入学したフィリス・ウェブスタッドさんが着ていたお気に入りのシャツを記念して名付けられた。□ ──────── ◎教皇、教会法を改正、聖職者の児童性的虐待に処罰 【CJC】教皇フランシスコは6月1日、「教会法典」を改正し、活動家が長年求めてきた聖職者による未成年者性的虐待への処罰指示を盛り込んだ。バチカン・ニュースなどが報じた。改正の目的は「正義の回復と加害者の更生、そして汚名をそそぐこと」としている。改正法は12月に施行される。 教皇は2013年の就任以来、世界各地で数十年に及ぶ聖職者の性的虐待問題の解決に向けて積極的に取り組んできた。 バチカンが近年、聖職者による虐待の根絶と透明性の向上を図る施策を講じているが、子どもを守るには不十分だとの指摘も一部の被害者から上がっている、とAFP通信報道。□ ──────── ◎ミュンヘンのラインハルト・マルクス枢機卿が早期辞任を教皇に要請 【CJC】カトリック教会首脳の中で注目される1人、教皇にもっとも近く、また影響力も強いと見られていたミュンヘンとフライシンク大司教のラインハルト・マルクス枢機卿が6月4日、教皇フランシスコに、辞任を認めてほしい、と要請した。独立カトリック日刊紙「ラ・クロワ」が報じている。 マルクス枢機卿は67歳で、退任が通例とされている75歳にはまだ8年ほどある。 彼はバチカンが聖職者の性的虐待問題に取り組むために時間と資源を割くように仕向ける原動力の1人だった。 以前から、教会の利益やイメージを守ることよりも、被害者のニーズに焦点を当てることを提唱、内外の教会が勇気を持って教会内の性的虐待に対処するように務めた、率直で優れた司教の1人だった。 バチカンが3月15日、同性婚を祝福することはできず、司祭による祝福は無効との公式見解を発表した。 教皇の最高顧問の役割にあるマルクス枢機卿など2人の高位聖職者が「素朴 な」祝福に賛意を示していたことなどに、ドイツの保守派カトリック教徒の警戒が強まり、今回の「早すぎる辞任」につながった可能性もある。□ ──────── ◎イスラエル南部のヘロデ王時代の遺跡公開、大理石の柱や劇場も 【CJC】イスラエル考古学庁(IAA)は、イスラエル南部の都市アシュケロンにある、2000年前の遺跡を公開した。この遺跡は、エルサレムを支配し、聖書にも登場するヘロデ王の時代のもので、バシリカ(法廷や市場などが入った建物)とされる。 遺跡の発掘をしている考古学者らによると、バシリカには高さ13メートルの大理石の柱に囲まれたメインホールや、劇場があった。□
No comment yet, add your voice below!