見知らぬ南仏の奇観に驚く:BS4K「一本の道」

 真昼に目が覚め、たまたまつけたテレビで「ナポレオン街道を飛ぶ フランス」を見てしまう。エルバ島を脱出したナポレオンは、地中海の浜辺から敵の意表を突いて山道を200kmほど1000人の兵力で行軍する。その先々で砂岩と石灰岩の奇観を、ドローン映像を駆使しての迫力ある画像が捕らえていて・・・、驚かされた。

 中国顔負けに奇矯な自然の造形があるのだ。こんなのがあるなんて、私は聞いたこともなくまったく知らなかった(あとからぐぐったら、なんだ、世界遺産にもなっているようで:むかしF.ブローデルを読んで「ラングドック」なる単語を知り、それに触発されたせいか「マルセルの夏」なんていう映画を見てはいたものの)。なかなか奥深い。行軍した単なる山道を辿っているだけだが、こういうのってやっぱり文字で読むのよりも、何十倍も情報量あって体感的で感激である。

 そして朗読は、かつて「空旅中国」で万里の長城を取材した時の近藤正臣。若干あざとい独特の口調がなぜか映像に合っている。テーマがナポレオンだからだろうか。

 この番組の後、ぐぐったら、同じ「一本の道」で2016年放映のものに「天空の街へ イタリア・古代ローマの道をゆく」もあったようで、このシリーズ、以前の中国関係はよく見てて感心していたくせに、自分の専門地域なのに継続的に見てなかったのはちょっともったいない感じ。これから再放送に気をつけておこう。

【閑話休題】最初にググったとき、間違って「一本道」って打ち込んだら、妙な所にいってしまって、汗。

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