今日日の時計屋たるや、新品売るだけ?

 アウトドア対応の時計で、フィンランド製のSUUNTOを使い初めてさて何年になるか。今のは2代目だが、購入時の気高い意図は早々に消え去り、皮肉なもので気圧も高度も温度機能も実際には全然使わず、日本と海外の時差が生じた場合の、2ヶ国の時間が分かる機能だけ使っているので、いまやiPhoneで十分なはずだが、先日電池切れになったら、やっぱりロートルにとっては腕時計がないとさびしいわけで、それで我孫子の帰りに、電池替えてもらおうと池袋で大量販店BigC??の時計部門に行ったのだが(昔、やってくれてた記憶あったので)、今度の若い係員はひと目みると「これここではできません、修理センターに出すと9000円かかりますが、どうしますか」ときた。

 この手の客あしらいにはもう私も慣れていて、というのは、かなり前これも行きつけの眼鏡屋に、いつものように無料で眼鏡のつるの緩みを直してもらおうと行ったら、えらく若いのが「これもうだめです」と暗に買い換えを求めてきたので、腹立てて帰ったのだが、未だその眼鏡を鼻の上に不細工にぶら下げている。要するに、新規お買い上げを求めているのだ。

 今日、妻の印鑑証明をとりに区役所に行ったついでに、その帰り道で偶然みつけた「鍵・靴・時計修理」屋さんに試しに入ったら、中年のおじさんが「ああこれ外国製で特殊ですね」といいながら、「裏蓋が合成樹脂なので開けるときに無理すると壊れる危険ありますが」というから、このままだと捨てるしかないので、やってみてください、「あ、そうですか、外国製だと1500円です」(電池と消費税込み)といって引き受けてくれたのだけれど、しばらくして「きつくて開きませんね」といってお返しになる。

 それで私がその場で100円玉で溝を力一杯ねじってみたらめでたく開いて、中からボタン式乾電池の「CR2430」が出てきたけど、そこの修理屋さんにはその電池がなくて、帰りに西友でみたけどなくて、その近くの文房具屋さんにもなくて、もちろんセブンイレブンにもなくて、帰宅してさっきアマゾンで注文したら、送料無料で2日後に400円の品物が届くことになった。これが現代日本の専門店がまともに機能しないへんちくりんな状況なのである。

 たぶん電池が届けば、耄碌じじいの私でもこのSUUNTOを再稼働することできるわけで、こういった世相、なんだかなあと超嘆息した次第。

 【後日談】電池が大仰な包装で(もっと簡略化できないものかといつも思う)届いたので、試みたが、電池レベルは簡単に装着できた。久々の年月日そして時刻の設定だったので、こっちは多少手こずったがこれも完了できた。

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