ゲノムと政治:技術の軍事利用

 2022/7/2にポンペイの遺体からのゲノム解析の件を報告した。これはまあ牧歌的な話なんだなあと思い知らされたのは、以下のような政治的利用された場合を知ったからだ。

 2022/7/30 毎日新聞「遺骨のゲノム研究、政治利用 「先住」主張し、占領の歴史正当化」(https://mainichi.jp/articles/20220728/k00/00m/040/055000c?cx_testId=122&cx_testVariant=cx_2&cx_artPos=2#cxrecs_s

 なんとまあ、イスラエルは先住民とされているパレスティナ人の祖先ペリシテ人が南欧系であることを根拠にその先住性を否定したという。

 最近の先端科学の成果を利用した同様な動きは他にもある。これも以前紹介した2022/6/3のブログ「ポンペイにロボット考古学者登場:兵器にもなる・・・」。

 ことほど左様に、科学の軍事利用って、そうそう安直に線引きできないわけで・・・。どだい無理なのだ。

【追記】2022/8/5:「軍事から生まれた私たちのテクノロジー:歪んだ戦後日本の安保観 改革するなら今しかない」(https://wedge.ismedia.jp/articles/-/27421?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=20220805)

 但し有料。

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