ウクライナ”異聞”:腐敗国家が多すぎる

 相対的な事実を知ることが重要である。知る人ぞ知る事実がある。これにようやく我が国のマスコミも触れ出したのも戦闘の中だるみのせいだろう。これに触れると、軍事的援助への意欲が失われるはずなので、これまで善玉ウクライナをさんざ宣伝してきたマスコミだったのだが。

 2023/1/29づけでBBC Newsが以下を報じている。「ウクライナのもう一つの戦争、汚職:ゼレンスキー氏の対応は」(https://wedge.ismedia.jp/articles/-/29280?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=20230130)

 汚職まみれだということは、ウクライナ人のみならず、西欧にもかねて周知のことで、これまでNATO加盟が拒否されてきたのもそのせいだ。国家存亡の危機と報道されている今次の戦争でも相も変わらずうごめいている連中にこと欠かないのが現実なのだ。桝添要一「西側に戦車提供を求める裏で汚職まん延、ウクライナの「裏切り」」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73713)

 しかしこれは何もウクライナだけではない、我が祖国においても新コロナ対策に群がっている輩は多数いる。検挙されるのは氷山の一角で小物ばかり、その裏で巨悪が肥え太っているのは、オリンピックがらみの利権つまみ食いでも明らかなのだが。挙げ句が防衛費倍増ときたもんだ。

 国際腐敗認識指数という統計がある(腐敗認識指数 国別ランキング・推移:

https://www.globalnote.jp/post-3913.html)。それによると、2022年では、180ヶ国中、ウクライナ116位とか。日本は18位、アメリカは24位、イタリアは41位といった感じなのだが、ロシア137位なので、ウクライナはまだ立派と言えるかも。否、中国が65位なのだから、ロシアがだらしなさすぎるというわけか。投獄されていても金次第でゴルフに行けるなどと最近何かと話題のフィリピンでもなんと116位で、おおウクライナと同率とは。逆にいうと、ウクライナもその程度なのである。

赤色が濃いほど、腐敗レベルが高い:https://ja.wikipedia.org/wiki/腐敗認識指数#/media/ファイル:Indice_de_Percepción_de_corrupción_2019.jpg

 しかしこの地図を見ると、腐敗国家のほうが普通で、清廉潔白とされる国のほうが例外なんだ、いやいやそんなに現実は甘くない、この統計だって裏があるのでは、と疑わざるを得ない気がしてならないが、公務員にろくな給料を支払っていない脆弱な国家システムの国では、当然のこと許認可の書類提出ごとにリベートを要求されちゃうというあたりが真実なのであろう。

 ということは、現在の地球上でも「国家」の体をなしていない国家が大部分だ、ということなのであろう。それを建前的に思い込まされている常民の、なんと哀れなことか。

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