閃輝暗点

 私は、たぶん60代になったころから時々めまいに襲われるようになった。歩道をなにげに歩いていると、突如視野が固定された感じになって、徐々に車道のほうによろよろと足が勝手に動きだすという症状で、それがおかしいなと思うようになった最初だった。そのころはごく稀な発現だった。半年に1回くらいの頻度だったかも。それが段々と吐き気、頭痛なんかも連動しだしたのはここ5年といったところか。

 それからたとえば机に座ってパソコンいじっている時などに、目の調子がおかしくなって、ギザギザに光る線が見えたりする現象も現れ出している。この頻度はちょっと多かった。この現象を閃輝暗点というらしいことを今回初めて知った。

発生のメカニズム

セロトニンという物質には血管の拡張を防ぐ作用があります。何らかの理由で血中にこのセロトニンが多量に放出されると、脳の血管が収縮して血流量が低下します。これにより大脳皮質の機能低下を招き、閃輝暗点の症状が起きると考えられています。
その後、セロトニンが減少すると、血管が拡張しますが、これが血管周囲にある三叉神経を刺激し、頭痛がおこると考えられています。
閃輝暗点の発症の誘因としては、ストレスや寝不足の他に、血管を収縮させる作用のある喫煙、コーヒーやアルコールなどが挙げられます。

●治療

閃輝暗点そのものを治療する薬はなく、片頭痛の予防薬として塩酸ロメリジン、片頭痛時に頓服で服用するイミグランなどがあります。

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