考古学とリチウム電池:飛耳長目(14)

 各新聞がウェブで採りあげているが、ノーベル化学賞受賞者の吉野彰さんが高校・大学で考古学のクラブに入っていて、なんとそこで奥さんとも出会った、と。こういうのを聞くとたいへん嬉しい、と素直に思う。https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201910/CK2019101002100031.htm ;https://digital.asahi.com/articles/ASMB44TJTMB4UBQU008.html?iref=pc_rellink_02

 彼をめぐっての研究がらみのエピソードも満載で、分野は違えどそのはしくれの私も似たような体験があるので、こんなことあるよねと、これはよくわかる。https://mainichi.jp/articles/20191009/k00/00m/040/248000c

 とはいえ、細々と外国の歴史をやっている私などとは社会に対するインパクトや経済効果の圧倒的な違いを否応なく感じざるをえないのである。男子の本懐はいずこにありやと問いかけたくもなる。あるところで放言してしまったが、歴史学など「女性がするのに適した分野なのかも。男子たるもの、もっとリスクの高い場面に自己を投入すべきでは」。これは、わが分野への女性進出のめざましさについ口をついて出た昭和団塊世代の負け惜しみの言葉であるのだが。

 それにしても、このところの日本の基礎研究力の低下は著しい。それにめげず地道に頑張っている若手たちを救済すべく、国家的規模での支援を期待したいところである。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50835470Q9A011C1I00000/

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