世界キリスト教情報1515信:2020/2/3

 今日も2題:

▼元修道女の「シェルター」がバチカンに: 
【CJC】AFP通信によると、カトリック教会から「見捨てられた」後、売春に従事するなどして生き延びた元修道女たちが、バチカン市内の非公開施設で1年以上にわたり保護されていることが分かった。  
 ブラジルのジョアン・ブラス・デ・アビス枢機卿が、バチカンの月刊誌『ドンネ・チエザ・モンド(女性、教会、世界)』2月号掲載のインタビューで明らかにした。  
 同枢機卿は、この施設の存在が、女子修道院から出され、行く当てを失ってしまうといった教会内部での虐待を矯正しようとする教皇フランシスコの願いを明確に示すもの、と指摘している。□
    
▼女性信徒に強制わいせつ容疑で、長崎大司教区の司祭を書類送検:
 長崎県警は2月3日、2018年にカトリック長崎大司教区(長崎市)の女性信徒の体を無理やり触ったとして、強制わいせつ容疑で40代の男性司祭を書類送検した。  
 共同通信が捜査関係者への取材で分かった。男性司祭は事件から約3カ月後に聖職停止となったが、女性は大司教区から正式な説明を受けず、恐怖心が拭えないなどとして県警に被害届を出していた。  
 書類送検容疑は、男性司祭は18年5月中旬、県内の教会の施設内で女性に抱きつき、体を触った疑い。この日、男性は体調不良を訴えミサを休み、医療の知識を持つ女性を呼び出していた。(CJC)□ 

 前者は、こんなこともあるのか、とびっくり。まあ、カトリック教会というよりも、所属修道会から「見捨てられた」、というべきだろう。退会した人たちのアフターケアまで修道会はしないのが普通だからだ。おそらく貧しい家の出身で口減らしで入会し、雑用に従事し、手に職を持たない者が放り出されれば、有りうべき事態ではあるが。なんともはや。

 後者は、以前紹介した件の続報。書類送検で、これではたして一件落着となるのであろうか。

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