英連邦は瓦解に向かうのだろうか

 エリザベス2世葬儀でマスコミは挙げて追悼の意を表し、親愛の情を惜しみなく示しているが、女王は生前、かつての大英帝国の傲慢な植民地政策に対して一言も陳謝の言葉を発していなかった、まあそういう存在であったことはきちんと押さえておくべきだろう、と私は思う。

 でもって、以前から旧植民地国の英連邦からの離脱がぼちぼち話題となってきたが、息子のチャールズ3世になってますます拍車がかかるだろうと想像されているのも、いかんともしがたい流れであろう(https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/112600578/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005)。独立国の若い世代にとってスキャンダルの連続の王室を頭にいただく必要はないのだから。英連邦諸国の紙幣や貨幣に新国王がどのくらい採用されるのであろうか。なにしろ英国においてさえ、18~24歳の王室支持率はわずか33%、共和制支持者が31%にのぼっているという統計があるらしいのだ。

 大昔、なんかを読んでて偶然知ったことだが、英王室は日本の皇室なんか比べものにならないほどの、イギリスで最大の土地所有者・大富豪でもあるらしい(https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/061000258/?P=1)。とどのつまりは、過去における征服者の上に存続している搾取と略奪の家系なのである。もうそろそろお引き取り願ってもいいのでは、と思ってしまうのは私だけではないらしい。歴史には表側のプラスの他に、影のマイナスの部分が必ず表裏一体であるのだから、華やかで厳粛な国葬の裏面にも目を閉じないでおくのでなければ、フェアーではないだろう、特に歴史関係やっているからには。

 加害者はやったことでも都合の悪いことはすぐに忘れちゃうが、被害者の方はずっと覚えているのは、いじめだけのことではない。

2022/9/13「新国王:英連邦諸国との結束の課題に直面」(https://news.yahoo.co.jp/articles/709c51ef41e734a510183d8dabbeb0ca52e0c337)

2022/9/15「「謝罪はしない」エリザベス女王の“耐え難い痛み”を願い非難された米准教授:支援表明書に4千人超が署名」(https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20220915-00315000)

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