大便塗ったくりを推理する

 母が認知症になって、施設に入れてもらう直前、なぜか彼女の部屋のカーペットに大便がついている状況があった。たぶん足の裏に大便をつけて歩いたのだろうとは想像できたが、当時、私はどうしてこんなことが起こるのか理解不能だった。

 それが本日、パソコンしながらプリプリと屁をこいているうちに、中身が出てしまった感覚を認識し、慌ててトイレに入って処置をしたのだが、その後トイレを出た廊下で靴下経由で柔らかいものを踏んだ感触が。あれっと思って見てみると、パンツからこぼれたのだろう、茶色い大便が少々落ちていた。これも慌ててトイレ用ウェットペーパーで幾重にもふき取ったのだが、それで思い至ったのだ。

 ひょっとして、母も自分の部屋という気安さでプリプリ屁をこいていて、それで漏らして、下着は替えたものの(たしかに、部屋の隅に押し込まれていた下着も後になって出てきた)、こぼれた大便には気付かなかったのではないか。こういうことが重なって、とうとう施設に入ってもらうこととなったのだろう。

 母がらみの大便騒動では、もうひとつ謎があった。洗濯機での洗濯を終えて衣服を乾燥機に移動させたあとに、丸いくろっぽいお団子状のものがひとつ洗濯機の中にころがっていたことがあった。子細に分析したわけではないが、たぶん堅い大便が洗濯機の中でくるくる回っている間にそんな形になったのであろう(私はそれを未だ保存している)。

 以上は、何も母の汚点を暴露しようと言うわけではない。今回似たような体験をした私の近未来をつい予想してしまったからである。現状で私もすでにこぼれた大便に気付かなかったわけで、もう10年も生きたら足の裏にそれをくっつけて気付かず家中を歩き回り、家人の顰蹙を買うことになるのだろう。

 それがいやだなあと思うのだ。できればそうなる以前に死にたいなあ、と。でも死にたくないなあとも。

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