バルバルスの前口上

 老い先短い老書生です。さて健康寿命的にはあと長くて2、3年と思ってきましたが、すでにどうも危うい感じで。先般体重計に乗ってみたのですが、実年齢より足腰年齢が5歳も上に出てしまいまして (^^ゞ。どうしても繰り言がおおくなりそうですが、その中で何ができるか、これが目下の課題です。

 古い時代、とくに古代ローマに関心があって、現代の世情の中に古代に通底するものをどうしても見てしまいます。考古学は考現学の延長線上にありますよね。あれこれ身辺雑務にも触れておりますので、お暇な折に気軽にお立ち寄りください。ご意見、ご感想も歓迎します。

 なお、楽しく学ぶべく他のウェブ情報から画像や図版などを集めて掲載してますので、意図せず知的財産権を侵害している場合があるかもしれません。それを見つけられ不愉快に感じられた当事者いらっしゃいましたら、以下にご連絡ください。即刻削除いたしますので。koji007@spa.nifty.com

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息をひきとる

 このところテレビでアタリが多い。2023/11/20のNHK BSプレミアム「“死の迎え方” ヒトの穏やかな死とは」は身につまされたこともありなかなかよかった。死ぬときに「息をひきとる」と言うわけだが、これは、老衰で死ぬとき多くの場合最期が迫ると呼吸としては意味をなさない下顎呼吸になって、最後に息を「吸って死ぬ」という現象と一致していて、赤ちゃんがおぎゃあと息を「吐いて生まれ」ることと合わせて、「吐いて生まれ、吸って死ぬ」という出来すぎの格言?になっているのを、初めて知った。

 そして、下顎呼吸で酸素不足になると大脳から快楽物質エンドルフィンが放出されて、かつての臨死体験を立証するように、穏やかな最期を迎えることができるというわけであ〜る。

 昔、創価学会のことを調べていたときに、確か2代目会長の死に顔が鬼の形相だったのだが、死相に生前の生き様が現れ、穏やかだと成仏した証拠とみられていたので、口外秘にしたという件があった。意図的創作とも思えるが、これとは若干異なるが、今般ググっていたら「ネガティブな臨死体験」という項目があって、その割合はわずかだが、地獄的とも言える世界に向かい、自らが発した非常にネガティブな感情を味わう、という例もあり、それは死因として自殺の場合だとしていたのは、キリスト教的世界観に基づいた、ちょっと眉唾に思えるのだが、どうだろう。

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最近の体調

 2023/11/23に書いているが、最近また体調が下り坂になっていると自覚している。

 特に感じるのは、目の遠近調整ができなくなって、もはや手元の文字を読むときは眼鏡をとらないと判別できない、という状況である。これはワープロ使っているとき、ディスプレイに向かっては眼鏡が必要で、だけど手元の本を見るときは頭の上に眼鏡をずらす、という一手間が必要、ということで、そうしないとタイプミスが多発することになっちゃうわけである。

 テレビのコマーシャルでは、目薬一筋の

 あと、一時快調だった内臓関係が今一で、まず胃が不調になり、そして便通がスッキリできないという感じである。これは風邪気味なのが連動しているのかもしれない。月曜に我孫子にいって喋ったら喉が痛くなり、まあそれ以前の急に寒くなったことも影響しているのかもだ。

 その上、一時そうでもなかったのだが、近所のセブンイレブンに行くだけでまた心臓がぱくぱくになって、まあこれは空気が冷たくなったせいもあるのだろう。月曜など間に合わないぞと自宅から西武豊島園駅に急ぎ、池袋で急いだのだが、途中で心臓発作が起きたら大変、という状況ではあった。いつか起こりそうな予感がする。

 その他、これは困ったなと思っているのだが、当方に自覚がないのに周りの人から「財布からお金が落ちましたよ」と言われて、小銭を拾って渡されることが2回あった。こりゃ文字通り認知症直行といいう感じでおもしろくない現象である。

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空気の軽さ、重さについて

 在伊50年になるN氏と話す機会があった。

 その時、この夏はサルノ川の河口目指して歩きましたと話したら「よくそんなに自動車道を歩かれますね」といわれたので、私が「どういうものか、イタリアだと息切れなんかしなくて不思議とすたすた歩けるんですよね。日本だとちょっと近所のセブンイレブンに行くだけでも心臓がパクパクしちゃうんですが」と話したら、「同じようなことを言われる人がかなりいらっしゃいますよ」と。

 どうやら日本の空気は重たいらしい。素人考えだが、たぶん空気中の湿気がその原因なのであろう。こんなことに気づくことができたのも老齢で渡伊経験をしているからで、若さに任せて活動している年代には察知しがたい、ありがたい新知見である。

 うろ覚えだが、ゲーテの『イタリア紀行』を読んだときに、アルプスを越えてイタリアに入った時の高揚感が書かれていたのが印象的だったが、これまで私は闇の国から光の国へと太陽光の変化ばかりに気をとられてきたのだが、案外に空気の軽さによって加算されたものだったのかもしれない。

 年取ったら(私はもう十分後期高齢者だが)、なるほどイタリアで暮らした方が楽かもしれないと思いつつ、年配になって多くの滞在者が帰国せざるをえないのは医療の都合である。なかなかうまくいかないわけだ。

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先輩に励まされる

 昨夕、ローマから帰国中のN氏と、来年改修が始まる神田の山之上ホテルでお会いし、その後、近くのソバ屋松翁で夕食を共にした。彼は私より4歳くらい先輩である。

 ホテルでおいしい水コーヒーが飲めると期待してたのだが、もうやめてたらしくこれは残念。その後の近況報告で退け時を考えてますと言ったら、「そんなこと考えてはダメです。最後まで研究を続け、イタリアにくるべきです」と励まされた。

 これまで、どのようにフェードアウトしていこうかとばかり考えてきたわけであるが、その考えを捨てろと言われたわけだ。なぜ引退なのかというと、今の私は、肉体的老化(とりあえずは視力の低下など)があるにしても、一層大きな要因としては研究費の先細り、という金銭的理由による。研究者番号がなくなり、文科省科研という資金源が絶たれたことが大きい。それに輪をかけているのが昨今の円安で、航空券代の高騰が年金生活者には大いにこたえるわけである。それに座学とはいえ数年ごとのパソコン交換代もバカにならないわけで。しかし妻が現在まだ働いているという状況や、もとの勤務校での図書館利用が可能とかは、状況的にまだ恵まれているとは思うのだが、まあ他に趣味というほどの趣味もないので、N氏の仰った「一生続けなさい」という言葉が励ましにもなったわけである。

 

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今年は手に入りそう! ボンチ・パンブリアコーネ

 昨年は賞味できなかったので諦め果てていたクリスマスのお菓子、ボンチBonci社のパンブリアコーネPanbriaconeだが、ワインをチェックしていて偶然どうやら発注できそうなことが分かったので、さっそく1kgを一つ頼むことにした。このところなかった大物だ。本当は2つほしいところだが、1kgだと一つ8640円もするのでがまんするしかない(500g、5400円もあるがこっちは別途送料が必要)。11月末到着の予約なので今の時期を逃すと入手できない。これでクリスマスが来る実感がいやましに高まるというものだ。

 これは普通のパネットーネに6種類のパッシートワイン(収穫したブドウを陰干しにして糖度を高めてから醸造するワイン)を浸み込ませた、しっとりとした味わいの大人のスイーツ。一度食したらクセになるはず。騙されたと思ってご注文されたらいかがかと。まあフランスのサヴァラン・ケーキと思えばいいが、あれほどびちゃびちゃでない。

【追伸】ぐぐっていたら、こんな情報も。https://italiawine.exblog.jp/29664202/

 いつも同じことを書いているような気がして…ちょっと調べてみたら、こっちのブログに以下を書き込んでいた(研究用からは削除している)。

 フンギ・ポルチーニ、タルトゥーフォ、タロッコ・オレンジ、 2021/4/20

 パンブリアコーネと西条柿 2021/11/17

 小イワシ 2022/3/10

 タロッコ・オレンジ 2022/4/22

 小イワシ 2022/7/16

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今年も季節の食べ物、西条柿が来た!

 スーパーに奈良方面の柿がでまわるようになり、二つづつ買っていたが、これには種がなかった。

 西条柿は例年10月末からの賞味で、今年は鳥取の八頭産を5kgお委せで予約していたら、10/25到着、開封は26日と書いてあって(渋抜きでドライアイスが入っているため)、翌日さっそく食したが、そのときは普通の堅さだったのに、28日夜には早くも全体に柔らかくなっていた。その速度の速さにはちょっと驚いた。昨年はそれでちょっと失敗したのだが、最初は食べていた妻はじゅくじゅくは嫌いなので、一人で頑張って食すしかないが、せめてもの抵抗で、大部分を冷蔵庫に移動させることにする。

 今年は帰省の都合で、小イワシの刺身を食べ逃したが、西条柿ともども来年食することできるのか、とつい思わざるを得ない楽しみである。そうそう、春先のタロッコ・オレンジも。

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今月の医療費

 前回、なぜか調子がいいと書いたが、今日とちょっと前に月1の病院通いが終わったので、そこでの医師の話と決算を書いておく。

 前回の血液や尿の検査結果は、あまりよくなかった。糖尿や腎臓の様子も前よりはよくない、と。

 緑内障の眼科では今回目薬込みで2390円支払ったが、3割負担なので、実際には7950円かかっているようだ。

 今日行った医院では、痛風・高脂血症その他で、合計5020円の所、1510円、薬局での支払いは1620円だったが、おそらく原価は5400円なのだろう。となると小計10420円+7950円=18370円

 だから10月の支払い医療費は、5520円。だけど、今年の後期高齢者医療保険料は年間で292400円(とはいえなぜか9か月分割)、毎月32400円振り込んでいるので、まだまだ支払いの方が勝っているといっていいのかもしれない。

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奇妙に元気、だけど…

 他人からみると、常軌の沙汰とは思えない日々を送っている身にしては元気なのである。

 連日午前様で明け方寝て、昼前に起きて、でも寝たりないのだろう、始終テレビの前でうとうととして、三食きちんと食べてる上に、お腹に物を入れると寝むたくなる、眠れると言う理屈で、寝る前の明け方にまた食べちゃったり。

 これで能率が上がっているのかどうかは不明であるが、まあリタイアしてるので、もはや時間に捕らわれることもなく、というのは実際にはウソで、隔週や月1のカルチャーの準備ではやっぱり切羽詰まってやってるわけだが、とはいえ宮仕え特有の雑務や無用な会議とかはないので、気分的にはストレスレスなしなのが大きいのだろう、至極調子がいいのである。

 とはいえ、肉体的老化は着実である。ひがなパソコンの前に座っているので、運動不足なので足腰が弱っているのは当然として、私の場合、やっぱり目の疲労が一番で、このところ急速に遠近の調節機能が退化した実感あり。ロート製薬の錠剤なんか増量して飲んでも全然効果ないので、溜まってきたときに信販カードでの未支払い通知が届いたが、これ幸いと、放っておく気になっている。

 まあそれに追従して他の感覚器官の衰えは進んでいるはず。妻は聴覚の衰えがめだつが、私の場合はたぶん嗅覚かな。「風呂に入れ」と時々嫁さんに言われてしまっている。年取って耳の裏がねっとりしてるのに気づくようになって…。

 あとは、なぜか右手の人指し指が痛い。痛風的な痛さなではあるが、それでなくとも痛風の薬を飲んでいるのだが、たぶんそれとは原因が違うのではないかと素人判断している。

 定期的に近所の整形外科に行っているのは痛風とかコルステロールやガンマGTなんかの薬もらうためだが、それ以外に右足首の捻れの痛みがあって、まあダメ元で湿布をもらっているが、これらはもう持病みたいなものである。

 しかしこの夏のイタリアで、膝の屈伸が不自由なのは問題だなと感じて、気休め程度の気持ちでインターネットでやたら宣伝していた皮膚から吸収するという触れ込みのヒアロエイドの絆創膏を3か月分もいっぺんに買ってときどき貼っているのだが、これが意外にいいようだ。なぜかこれまでに較べてすたすた歩けるようになっているし、階段やエレベーターでも歩いてみようという意欲が湧き上がるときがあるのだ。これが本物だったら、シジミ習慣以来の私的にはヒット健康薬ということになる。

 今日試しに体重計に乗ってみたら、84.1kgだった。イタリアに行って4kg減量したのに、あと2kgで渡航前に戻ってしまうが、やっぱり80kgを切りたいものだ。

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詐欺メール、なんとかしてくれ

 帰国以来、10月に入ってカルチャがらみで多忙だったが、昨日でようやく一段落ついた。とはいえ、来週月曜の準備をこれからしなけりゃならないが。そうそう、ローマでの盗難騒ぎの後始末も、一昨日のシルバーパス再発行、昨日の銀行訪問で新しいカードが送付されることになり、こっちも一段落だ(旅行傷害保険への申請は大した物損でないのでやってない)。

 それにしても以来詐欺メールがおびただしく送られて来て(銀行や信販のカード情報の漏洩可能性大のうえに、3億円あげますなどという荒唐無稽なメールまで連日20通くらいやたら送り込まれてきて)迷惑この上もないが、こっちも早く沈静化してほしいものだ。

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これも老化か、76歳

 今回の渡伊は、これまでにないことが幾つかあった。

 その第一が、忘れ物である。スーツケースに予め入れておいたはずの着替え類、特に下着がなぜか入っていなかった。下着は着た切り雀では困るので、なので、わざわざローマの、サンタ・マリア・マッジョーレ前のUpimまで買いにいったが、やっぱり日本でのような品揃えにはならないので、結果的に夜洗って乾かして朝着て出るという感じになった。ま、夏のイタリアはそれでも凌げるのである。

 第二に、旅行中にケータイ・パソコンのワードが期限切れになったので、ワードで記録できずにEvernoteで書くはめになった。また、ニコンのデジタルカメラで撮影した画像をなぜかケータイ・パソコンに移せなかった。だから時々ケータイで写真を撮ってブログに掲載するはめになった。

 第三に、テルミニで盗難に会ったが、この件は他で書いたように、余裕なくよろよろ歩いている様子から、カモのご老体と狙われたのだろうと想像している。

 第四に、日本で自宅に引き籠もりしていたせいもあるのだろうが、世の中のケータイ化についていけなくなっていた。あちらでは、コトラルなんかの郊外バスや商品の購入はケータイでの決済が紙の切符や現金と平行で使用されていたが、これは決済方法としてなんらかの紐付けが必要のはず。それが極東の旅行者にもさて可能なのであろうか。そして博物館でも場所によってはクレジット決済でなければ入れなくなっていた。

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