地球は複合災害期に入った、のでは

 多少歴史を囓っていると、数々の災害に襲われる呪われたような時代に遭遇する場合がある。実は人類の歴史は災害の連続なのであるが、単発だとなんとか復元力が効くのに、そのいとまが許されないと、それまでの社会構成が崩壊して、ダウンサイズしての再出発となる。「マルクス・アウレリウスの疫病」期がまさしくそれであった。ローマ帝国において、とりわけ西地中海は約100年間断続的ダメージを受け続け、劇的人口減に見舞われ、結果的に社会構造全体が機能不全をおこして崩壊していった。(それ以上によく知られているのは中世の黒死病だろう)

 もちろん、連鎖反応の場合もあるが、ここでは偶然での単発・無関係の出来事を意味している。地震・火山噴火・津波は連鎖反応だが、さて原子炉崩壊、季節外れの大型台風襲来などは、連鎖だろうか。感染症の併発は因果関係的ベクトルとしてはかぎりなく連鎖反応といえないような気がする。

 現在すでに災害多発期に入ってしまった。そんな予感にとらわれている。

そんな中で、先例(以下の事例はスペイン風邪)に学ぶことの必要である:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/033100207/?P=1

 これは私の持論であるが、世の中うまくいっておれば誰がリーダーでもうまくいく(ネロでも、トランプでも安倍でも)。でも凡百の歴史家の手にかかるとリーダーのおかげとなる。世の中がうまく回らなくなると誰がやってもうまくいかない(紀元後3世紀のローマ帝国みたいに)。でもそれはリーダーの責任でない場合が多い。

Filed under: ブログ

No comment yet, add your voice below!


Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Comment *
Name *
Email *
Website

CAPTCHA