今朝、BS4Kでアーチを学んだ:飛耳長目(41)

 本日5/2の「ジオ・ジャパン」で九州を扱っていた。例のごとく、聞くともなく聞いていたら、耳に飛び込んできた。九州は火山活動が活発で高千穂峡みたいに川の両脇がそそり立つ地形が多かったので、普通の橋を架けられず、西欧から学んでアーチ(石)橋を取り入れた、と。材料の火成岩が豊富だったこともある。入試問題で古代ローマのひっかけで九州の通潤橋の写真を出題したことがある私であるが、「九州ではなぜ」と問うことがこれまでなかったので、新鮮な指摘であった。

熊本・通潤橋

 古代ローマ建築はアーチ構造を基本にしている。ということは、イタリアなど地中海世界も九州と同様だった、否、だからこそそこでアーチが登場・多用されたのではないか、という思い付き。

スペイン・トレド・アルカンタラ橋

 だが、こんなことその向きでは先刻ご承知のことなのだろうが。読んだかも知れないが、記憶にない:私はいつもこんな調子だ。セゴビアの水道渠に触ったとき、その石材がなんと日本では墓石の花崗岩だと初めて知った、でも家に帰って本をみたらあたりまえのことだが、ちゃんとそう書いてあった。読んだとき関心もなかったので読み飛ばしていたのであろうが、百聞は一見にしかず。そんなことから、建物構造や、トンネル構造のアーチと、橋梁構造のアーチ、どちらが起源が早かったのか、気になりだしている。

スペイン・セゴビア水道渠
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