かつて(2019/8/18)、日本での戦後の戦争孤児のことに触れたことがあった。しかし、ヨーロッパの占領地で両親を亡くしたりはぐれてしまった敗戦国のドイツ人の子どもたちがどんな戦後を過ごさざるをえなかったかは、知らなかった。https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/photo/stories/19/080100060/
掃いて捨てるほどいるはずのナチス研究者のうちどれくらいが、こういうことをちゃんとフォローして研究しているのであろうか。はなはだ心許ないことだ。記事中に「歴史を記述するとき、子どもたちの証言が取り上げられることはまずない」、なぜかというと「子どもを使ってナチズムを正当化し、ドイツ人も戦争で散々苦しめられたのだと主張する極右修正主義者の領域”へと追いやられてしまった」からだとしても(これが論理として破綻していることはいうまでもない)、こういう眼差しを忘れてはいけないはずだ。ま、右向け右の凡百に求める方が酷というものか。
神ならぬ身の歴史家は、絶対的な真実や証拠を掴んでいるわけでないので、常に複眼的相対的な見方を堅持するよう勉めなければならないが、私などはどうしても「狼の子供たち」に感情移入してしまう。
日本人の子どもたちだって、外地でどんな目にあったことか。研究者の試みる聞き取り調査でも、殺害し見捨ててきた当事者が口を固く閉ざして語ろうとしない現実がある。「聞いた話だが・・・」と前置きして・・・・
【追伸】https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20170803001728.html
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