= 目 次 =
▼米国務省が信教の自由に関する年次報告書、「中国の宗教弾圧激化」を批判
▼米制服組トップが大統領の教会訪問同行を「間違いだった」と語る
▼人種差別理由に『風と共に去りぬ』配信を米動画サービスが停止
▼米抗議活動のメッセージ、収集する国立博物館学芸員
▼ガーナ、国内制限緩和の第1段階開始
▼フランシス・コリンズ氏にテンプルトン賞
▼旧教徒らが聖書を教会スラヴ語からロシア語に初めて翻訳
▼対ドイツ戦勝75年の祖国防衛たたえロシア軍主聖堂除幕
▼コンピュータを聖書研究に使ったF・アンダースン氏死去
時節柄、3番目を転載しておきます。
◎ 人種差別理由に『風と共に去りぬ』配信を米動画サービスが停止
【CJC】世界各国で人種差別と警察の暴力に抗議するデモが拡大する中、動画配信サービス『HBOマックス』が6月9日、映画『風と共に去りぬ』をストリーミング配信のコンテンツから削除した、とAFP通信が取り上げている。
南北戦争を舞台にして1939年に公開された作品はアカデミー賞9部門を受賞した歴史的大作とされて来たが、奴隷が不満を言わず、また奴隷所有者が英雄のように描かれているという部分はこれまでも批判されてはいた。
『HBOマックス』は、歴史的背景に関する議論や説明を追加して配信を再開する予定だが、「差別は存在しなかった」と主張することになりかねない、と編集は行わない意向。□
最近第2シリーズが始まったスーパー・ドラマTV「サバイバー:宿命の大統領」第3話で、奴隷制を容認した南部連合の英雄の銅像撤去問題で、黒人で長年人種差別と闘ってきた長老のデール牧師は、アメリカの暗黒の歴史を忘れるべきではないと、移動するのに反対する場面が。こうでなくちゃいけないよねと、懐の深さを感じさせてくれた意見だった。この第3回は、もう一つの話題で新型インフルエンザ発生も演じられ、なんだか予言めいた構成となって驚かされる。
この番組、原題はDesignated Survivorで、直訳すると「指定生存者」。これは第1シリーズで劇中でそのままそう邦訳されていたが、題名ではどうして「宿命」になるのか、私には疑問。ラテン語で「consul designatus」というと、翌年執政官に就任が予定されている人物を意味していて、古代ローマ史ではまあ身近かな言葉なので、ちょっと気になっている。
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