風邪・インフルと新コロナの密接な関係

 マスコミでは相変わらず感染者数ばかり言っているが、問題の核心はそんなところにあるわけでないのでは、と私は思う。そこで田中宇氏が持論をまた掲載しているので、疫病学に素人のこんな見解もある、と提示しておく。関心ある向きはご一読を。「コロナ危機を長引かせる方法」(https://mail.nifty.com/mailer/pro/mailview.html)。

 PCR検査が実はかなり「疑似陽性」を含んでいる、ということはまあ常識だけど、事実はどうであったかという事後追跡調査がきちんとやられているようには、私も思わない。他方で、通例のインフルエンザ感染者数がこの冬激減していて、それが新コロナに算定されているという統計結果が事実とすれば(そんな単純なことではないと、ド素人の私でも思うが)、なんという空騒ぎなのだろうかと思わざるをえない。きちんとした説明がなされてはいないから、デマ情報が拡散していく。

 国家規模で流言飛語に参加している現代社会とは何だろうか。これでは古代・中世の人たちを笑えない、というか、いい方向になにも変わっていないじゃないか、という認識を殊更に言い立てたくもなる。

 いずれにせよ、だ。昭和38(1963)年1月の豪雪に襲われて、それで中国山地の過疎化が一気に進んだ、という話がある。今風にいうといわゆる「限界集落」の原点である。東北・北陸の農村破壊はもっと先行していただろう。今般の新コロナ騒ぎで小規模な商いが大打撃を受ける事になりそうだ。これはⅠ生活者としてたいへん残念なことである。というは、近所の小規模スーパーが少し前居抜きで別の大手スーパーに買い取られたが、生鮮食料品の品揃えがコンビニ並みに貧相になってしまって、という体験があるからだ。たとえ大手でも店の規模が小中になるとそういう売れ残り無駄の排除となるのは理解できるのだが。裏で笑いがとまらないのが大企業、というのではあまりにも夢がない。

 マスコミは、政権の優柔不断をこぞって言い立てているが、現政権が二人羽織であることには触れようとしないし(ようやく出だした:https://mainichi.jp/articles/20210109/k00/00m/010/115000c)、たとえ現実の舵取りが不首尾だとしても、じゃあ誰がきちんとやれるのか、となると誠に現状では心許ない。となると、我ら庶(愚)民には「自助」するしかないわけだ。

【追記】以下のようなウエッブ記事が。「感染爆発を招いた「悪夢のアベ・スガ政権」に殺される国民の不幸」(https://www.mag2.com/p/news/482263/3)。それに以下のような文言があったが、これに関しては私も賛同する。

 「チグハグというか、支離滅裂というか。アベ・スガ政権のこの約8年、不合理な政策と欺瞞的な説明が、まかり通ってきた。実に不思議なことである。その底流に何があるのか。識者のなかには、太平洋戦争において、人間関係に流され、精神論と希望的観測に迷い込んで、合理的作戦を立てられなかった日本人のメンタリティーに「解」を求める向きがある。
 それも一面の真理に違いない。だが、それほど上等な分析をしなくても、答えはしごく簡単なのではないか。
 要するに、そろいもそろって合理的思考ができない人たちだということだ。多角的にものを見て、最悪の事態まで想定し手を打つなどという観念はゼロ。偏狭なイデオロギーや経験則に基づき、自分たちに都合のいいよう策を立てたり、発言したりする。だから、あちこちに綻びや歪みが出て、どうにもならなくなる。
それを取り繕おうとして、ありとあらゆるウソをつくのである。」

 ま、危機管理ができていないわけ。いや、だからこそかつての参謀本部レベルなんだ、と私はいいたい。

 こんなこと思っていた時、チャンネルネコで映画「軍旗はためく下に」(1972年・東宝・深作近二監督:原作・結城昌治)をやっていた。まあ製作の時代が時代だけに若干の臭さはあるものの、戦争や軍隊の不条理さは認識できるいい出来である(ウエッブテレビで¥400でみることできる)。私はこれを見ながら、先日のNHK BS1放映「アウシュビッツ:死者たちの告白」を思い出していた。ディレクター氏がさかしく答えを予想して発した問いに対し、生き残りのハインツ・クーニオ氏が答えたのはまった予想外の「空腹」だったそうだ(https://news.yahoo.co.jp/articles/846114a07593e6fd945c145a2528f97145db29fc?page=4)。

 「これはディレクターの卑しいところですが、同胞を見殺しにしたことへの罪の意識や後悔が出てくるのではと期待していたわけです。  しかし、クーニオさんの答えは「空腹」でした。何日も食べ物を与えられず、限界までお腹が空くと、何も考えられなくなる。理性や感情といった“人間性”などいともたやすく失われてしまうのだと言うのです。いかに自分の想像がちっぽけで浅はかだったか、ハッとさせられた瞬間でしたね。」

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