今、NHK BS1で「ドキュメント生命大躍進」(2015年)の再放送をしている。その中で、知性の発生(統合能力)に関わる大脳新皮質の形成が、偶然の遺伝子の故障により、新しい能力を獲得することができた、という仮説を紹介していた。
それを逆に考えてみよう。現在「普通だ」と思われていることから外れている仲間を、我々は「障害者」と称して問題視してきた(し今もしている)が、悠久の生命進化のプロセスの中では、次なる進化への萌芽かもしれないわけだ。次への生き残りをかけての多様性であることは確かだ。ただそれは何万年という時の流れを要する営みであるし、逆に劣化現象の場合もあるわけなので、今だけ見ていると気付かないのだが、私はどうしても応援したくなる。
現生人類レベルで、幸運にもプラス面で発揮される故障の担い手を、我らは「天才」「異能力者」と称しているわけだ。
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