なぜかきつい今年の花粉症:痴呆への一里塚(47)

 老化が進んできて、私の花粉症はおとなしくなってきていたはずが、今年は若い時みたいに体がもえる感じが返って来たのはなぜ。若返ったわけではないのだから、どうも納得できないでいる。目の調子が悪いのもそれと関連あるはずだ。

 私は二十歳くらいで発症した。若い時は、不調の理由も分からずろくな薬も無かったので、結果的に、体の炎症感を他に紛らわすべく、熱い風呂に入るか飲酒で無かったことにするという乱暴な素人療法で対処する場合もあった。それなりに効く薬が出てくるようになって、だいぶ楽になっても、しかし眠気を誘う副作用もあって、そのころ人生の活動期だったから、くしゃみの連発とか鼻の穴にティッシュを詰め込んだり、それなりに大変だった。学会発表も5月6月は避けて秋にするとか、前年での蓄積を発表するとか、ともかく私は、毎年二月頃から梅雨までの半年近くは地獄で、ずっと花見などする気力もなかった。世の中は春爛漫、私は何の因果か焦熱地獄の苦しみだったのだ。

 このところ、朝のお天気ニュースでも花粉症関係は、新型コロナに押され縮小されている感じで、私一人が呻吟しているような孤独感あるものの、リタイアの気楽さで家に篭っている現状だと、点眼以外の薬はとらずに、ごろごろうとうとしていてもいいので、昔のような焦りはない。がそれにしても、今頃どうして、という意外感は拭えない。

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