この連休は,当然のことながら私は自宅に引きこもっていた。そしてThe Young Popeを別にして、2つのテレビドラマを知った。
その一つがイギリスの「ヴェラ:信念の女警部」(2011〜)で、もう一つがイタリアの「パラディーゾ:恋する百貨店」。見たと言ってもいつものようにちょい見で、全貌を極めたなどというわけではない。
特に「ヴェラ」はまあ犯罪の推理物だが、証言者が毎度偽証し、それに毎度女警部その他が振り回され、あるときは最後の最後でどんでん返しがあって、飽きさせない。人間、殺人事件で犯人でもないのに偽証する、というのと、情報が増える中で捜査対象を修正していくというのが、私的にはたいへんリアリティがあって、人間理解という視点からも学ぶことが多かった。
ドラマの舞台がさてどこか、と問いたくなる殺伐とした陰鬱な荒野の風景がこれでもかこれでもかと鳥瞰的視野で展開していく。たぶんイングランド北西部のように思わされるのだが、海も出てきて私には相変わらずどこ?なのである。
「パラディーゾ」のほうは、いかにもイタリア的な話題の連続で(南北格差・差別、家族主義などなど;但し同性愛などはまだ出てこない)、さらにあれだけ洒落た感じの女性たちはローマとかの中部や南部じゃ絶対ない、北部だと見当つけてみていたわけで(上空からのミラノのガレリアも見えたようだし)、あとから紹介記事(https://www.lala.tv/paradise/)を読んで、1950年代のミラノには納得したものの、主人公テレーザ(そしてその役のジュジー・ブシェミ自身も)がシチリア出身というのには、虚を突かれ、しかし素顔に近い写真をみて、あ、化粧であれだけ変わるんだと(文字通り化けるわけ)。そういえば、ドラマの中で父や叔父さんだっけが「なんて化粧してるんだ」という場面もあったような。
こっちはまだ見逃しで途中から見ることできる。
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