世界キリスト教情報第1623信:2022/2/28

=目 次=
▼「世界の運命を握る者は戦争の恐怖を避けるべき」とパロリン枢機卿
▼ウクライナでの戦争に、教皇がロシア大使館を訪れ憂慮を表明
▼教皇、ウクライナのゼレンスキー大統領に電話
▼教皇のマルタ司牧訪問4月2~3日に
▼教皇、膝の痛みでフィレンツェでの集いと灰の水曜日儀式参加せず
▼中国が共産党大会前に宗教統制、ネット布教の制限強化

 今回配信が遅れたのは「ウクライナ情勢錯綜のせい」と但し書きされていた。さもありなん。今回はそれ関係の三通を紹介する。

◎「世界の運命を握る者は戦争の恐怖を避けるべき」とパロリン枢機卿
【CJC】ウクライナにおける危機が戦いに発展した日、バチカンの国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿は「まだ努力と協議の余地はある」とバチカンのメディアに対し次のように声明した。

 ウクライナにおける危機の今日の展開を前に、昨日教皇フランシスコが一般謁見の終わりに述べた言葉がいっそうはっきりと、悲しみを帯びて浮かび上がってくる。

 教皇はこの席で「深い悲しみ」と「苦悩と不安」を表明した。そして、教皇
は、関係するすべて当事者たちに「人々の苦しみを増し」「国家間の共存を破壊し」「国際法を軽んじる」あらゆる行動を控えるよう呼びかけた。それは、ウクライナの領土でのロシアの軍事行動が開始された今、劇的な状況における急務の呼びかけとなっている。

 皆が憂慮していた悲劇的な展開が、残念ながら現実になろうとしている。しかし、まだ努力の時間はあり、協議の余地はある。まだ、知恵を用いて一部の利害を優先させることを防ぎ、皆の正当な願いを守り、世界を戦争の狂気と恐怖から免れさせることはできる。

 わたしたちキリスト者は、世界の運命を握る人たちの良心の光に対する希望を失ってはならない。そして、祈り続け、断食をしよう。わたしたちは来たる「灰の水曜日」にウクライナと全世界の平和のために祈りと断食を行う。□

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◎ウクライナでの戦争に、教皇がロシア大使館を訪れ憂慮を表明
【CJC】教皇フランシスコは2月25日午前、バチカン前のコンチリアツィオーネ通りにある、駐バチカン・ロシア大使館を訪れ、ウクライナにおける戦争に憂慮を表明した。教皇が、自ら外国大使館を訪れるのは異例のこと。

 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長の声明によれば、教皇の駐バチカン・ロシア大使館訪問は30分以上に渡った。教皇はこの訪問を通し、ウクライナでの戦争に対するご自身の憂慮を伝えることを望まれたという。

 教皇は、2月23日、水曜日恒例の一般謁見の席でも、ウクライナをめぐる状況に深い悲しみを表明。この席で、3月2日の「灰の水曜日」を平和のための祈りと断食の日とするよう呼びかけている。□

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◎教皇、ウクライナのゼレンスキー大統領に電話
【CJC】教皇フランシスコは2月26日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に電話し、ウクライナにおける戦争に深い悲しみを表した。ゼレンスキー大統領は、教皇の平和への祈りに感謝し、ウクライナ国民は教皇の「精神的支え」を感じている、と述べた。

 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長によれば、教皇とゼレンスキー大統領と電話は、ウクライナからの戦争の劇的なニュースが相次ぎ、キエフで市街戦が行われている中に行われた。

 駐バチカン・ウクライナ大使館はツィートで、教皇がこの電話を通し「わたしたちの国で起きている悲劇的な出来事のために、深い悲しみ」を表したことを伝えた。

 また、ゼレンスキー大統領も、自身のツィートで、「教皇がウクライナの平和と停戦のために祈ってくれたことに感謝した。ウクライナ国民は教皇の精神的支えを感じている」と述べた。

 同日、教皇も「イエスは、暴力の悪魔的な無分別さに対して、神の武器、すなわち、祈りと断食をもって答えることを教えた。平和の元后が、世界を戦争の狂気から守ってくださいますように」と、ウクライナ語とロシア語を通してツィートしている。□
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