だいぶ前、偶然「アンノウン・ソルジャー:英雄なき戦場」(2019年)を見たことがある。私にとってたぶん初めてのフィンランド映画だったと思うが、今、「ウィンター・ウォー:厳寒の攻防戦」(1989)を見ている(どうやら2度目)。この二作品、時代順では逆で、「ウィンター」でソ連に奪われた領土を取り戻すべく、「アンノウン」のほうはソ連に敵対するナチとともに闘う映画であるが、いずれも市井の召集兵の目線で苛酷な戦場(戦闘と劣悪な塹壕生活)を描いている。
時節柄、身に染み入る内容だ。それにしてもソ連=ロシア軍は,相も変わらぬ人海戦術で消耗を厭わない戦術なのだなと思わざるをえない。ロシア軍運営の基本構造はまったく変わっていないわけだが、それを米欧が自らの思想で<意図的に>誤読して情報拡散している感じがする。どっちもどっちで、悲惨なのは末端の兵士たちだ。
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