上京以来30年経つが、ずっと練馬区に住んでいるので、都心に出る場合、地下鉄で新宿か西武線で池袋経由となる。新宿は昔の勤め先がらみであるが、池袋のほうは私的な買い物先だったりする。だからなじみの店も池袋のほうが多い。
先日も、我孫子方面から帰宅途中にいつも寄る店に寄ってみたら、なじみのおばちゃんが「明日でここは終わります」と。ああ、ここもか。ようやく見つけた好みの味の店が、ときどきこうして消えてゆくのだ。
妻もそこの味を好んでいたので、我が家にとってこりゃ一大事だと。西が長かった我が家では東の味は未だに馴染まない場合が多い。私にとり無条件にうまい東の食べ物は、焼津の干し魚と千葉の納豆ぐらいで、お好み焼きソースはいうまでもなく、醤油やみりんは相変わらず西のものを使っている。それもあって、よく買うのは和食での微妙な味が無視できるタイやベトナム料理の惣菜だったりする。
それにしても、歳月とは無情なものだ。
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