≪ 目 次 ≫
▽エリザベス英女王逝去=教皇、深い弔意を表す
▽「敵対」アルゼンチンも弔意=ブラジルは3日間の服喪─英女王死去
▽エリザベス女王国葬19日に、チャールズ国王即位を正式宣言
▽エリザベス2世英女王と歴代教皇との出会い=バチカン・ニュース
▽ウクライナが大きな戦果主張=米国務長官、電撃訪問で巨額支援表明
今回は4番目を紹介。
◎エリザベス2世英女王と歴代教皇との出会い=バチカン・ニュース
【CJC】英国の君主として歴代最長70年間在位、96歳で亡くなったエリザベス2世女王は、長い生涯の中で、ピオ12世からフランシスコまで、5人のローマ教皇と会見してきた。バチカン・ニュースによって紹介する。
エリザベス女王は、王女時代の1951年、バチカンを初めて訪問。この時の教皇はピオ12世だった。
翌1952年年、父である国王ジョージ6世が亡くなり、王位を継承し、エリザベス2世として即位。1953年に戴冠式を行った。
1961年、2度目のバチカン訪問をしたエリザベス女王は、教皇ヨハネ23世と会見した。この時、ヨハネ23世は女王の訪問を「英国と教皇庁の友好関係の喜ばしき表れ」と述べている。
1980年、エリザベス女王は、3度目のバチカン訪問で教皇ヨハネ・パウロ2世と出会った。この際、ヨハネ・パウロ2世は、「1961年の訪問でヨハネ23世が言及した『女王の飾り気のない、しかし尊厳に満ちた姿と、背負う責任の重さ』は、およそ20年経った今も変わっていない」と話した。
1982年、ヨハネ・パウロ2世は英国を司牧訪問、フォークランド諸島での緊張が高まる中でのことだった。この訪問で教皇は、この紛争を注視する世界の緊迫と苦悶、自身の深い憂慮と正しい平和的解決を祈る思いを伝えている。
それから18年後の2000年、エリザベス女王は、4度目のバチカン訪問で、ヨハネ・パウロ2世との3回目の出会いを持った。この機会に教皇は世界におけるヨーロッパの役割や最貧国の債務帳消しなどについて話した。
2010年、教皇ベネディクト16世は、ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿(1801~1890、2019年列聖 )の列福式のために英国を司牧訪問。この時、エディンバラで女王と会見している。
2012年、ベネディクト16世は、エリザベス女王の即位60周年に寄せたメッセージで、女王の「義務への忠実さ、自由・正義・民主主義を支える努力」を、国民と全世界に対する「励みとなる模範」として記している。
2014年、エリザベス女王はイタリアを訪れた折、バチカンに5度目(女王在位中としては4度目)の訪問を行い、教皇フランシスコに迎えられた。
そして、今年2022年6月、教皇フランシスコはエリザベス女王の即位70周年に送った電報で、心からの祝意を述べると共に、女王と王室そしてイギリスの人々に一致と発展と平和を祈られている。□
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