みんなも薄々は感づいていただろうが、日本の考古学者たちが当然のことのように主張してきていた仮説に対して、政治評論家?の杉山大志がベトーを提示したもの。詳しくは2022/11/17発信の以下のブログをお読み下さい。
人類に戦争が生じだしたのは、農耕牧畜で収穫物の蓄財が可能となった(だから他集団を襲って、手っ取り早く強奪することも可能となった)、日本で言うと弥生時代以降で、それ以前の縄文時代までは、戦争などなかった、とする見解。まあマルクス主義的進化論やメルヘンチックで牧歌的な古代賛美がそこに通底していて、もともとは西欧の研究者が唱えていたが、あちらではすでに放棄されていた。
武装した集団同士が交戦するのが戦争なので、そういった装備もなかった時代での私闘を戦争と呼べるのか、といった定義レベルでの逃げもあるが、殺人そのものは人類発生以来の習い性だったからには、まあ荒唐無稽といってよいだろう。
こういう問題は、データが少ない時にはもっともらしく聞こえるが、証拠が出てくると当然のようにくずれていく。古代史においても他山の石として気をつけないといけないと思う。
私には、縄文時代には気温が今より2 〜3度高かったので、北海道や東北も豊かだったという話の方に惹かれてしまう。
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