中国での白紙運動が報道されているが、素人の私にですらこの巧妙なやり方の裏に知恵者がいるのではと、つい深読みしたくなる。
上海市の文具会社が、「最近、上海、北京、南京、武漢、成都、広州などでいわゆる『白紙革命』『白紙運動』が行われていることを強烈に非難する」と表明し、29日午前0時からA4の白紙の販売を停止すると声明を出したのだが、会社はHPでこれはニセ情報だと表明。しかしあの文面、検閲をかいくぐって、それとなく騒ぎの地域が広範だと衆知しているところが巧妙なのだ。https://mainichi.jp/articles/20221128/k00/00m/030/338000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20221129
まさに「上に政策あれば、下に対策あり」(上有政策、下有対策)。そして天安門後にいわれ出した権力側の報復措置「秋後算賬」、これが今回も発動されるのだろうか。それと関連して、体制側が不平分子をあぶり出すために意図的にサクラにやらせている、という見立てもあるが、はたしてどうなのだろうか。
私など、つい胡錦濤退席事件と彼の背後に控えている共青団の存在に想像が膨らんでしまうのだが。実際に関与しているのか、前記のようなあぶり出しへの誘い水なのか。今のところマスコミにそのような観測は出ていない。簡単に終熄するとみているのだろう。上記のブログで、例の情報通の興梠一郎氏もそう見ているようだが、はたしてそうだろうか、今後の推移が興味深い。
ところで、中国情報として日本ではこれまでとりあえずまず取り上げられてきた「人民日報」であるが、最近「あれは中国では誰も読まない」という言説がちらほら聞こえてくるようになって、その公式発表の裏読み分析で名をなしてきた興梠氏なんかどう考えているのだろう。これも一般大衆の意志が直接あれでも情報統制の網をかいくぐってSNSなどで流出してきたからこそ分かりだした、まさしく現代的な新現象なのだろうか。
また、昨日の「プライムニュース」でゲストが、中国の新コロナ封じ込め政策(ゼロコロナ)からの転換ができないのは、それにつらなって膨大な利権で潤っている層がやめさせないという事情もある、といった発言もあった。逆にそれに対して腹立てている層もいるようだ。以下参照、https://digital.asahi.com/articles/ASQCC625PQCBUHBI042.html?pn=4&unlock=1#continuehere
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