世界キリスト教情報第1629信:2022/4/11

目次

◎受難の主日=教皇、復活祭の停戦を呼びかける

◎ウクライナのブチャにある教会で集団墓地発見、戦争開始から民間人を大量虐殺か

◎教皇、マルタからの帰国便機内でも記者団と対話

◎ウクライナ・ブチャの殺りくを、教皇「恐ろしい非道さ」と非難

◎ロシアは「衰退」、ウクライナには「欧州の未来」=EUトップ指摘

◎米亡命希望のウクライナ人がメキシコ国境に急増  今日は最初の記事を。

◎受難の主日=教皇、復活祭の停戦を呼びかける  

 今日は最初の記事を。

【CJC】バチカン・ニュースによると、教皇フランシスコは4月10日、バチカンで司式した「受難の主日」ミサの後半、「お告げの祈り」で、「武器を置いて、復活祭の停戦に入るように」と呼びかけた。  

 祈りに先立つ説教で、教皇は、「神にできないことは何一つない」(ルカ1・37)という、主の天使がお告げの中でマリアに言った言葉を繰り返した。  

 「神にできないことは何一つない。たとえ、終わりが見えない戦争、たとえ、毎日非武装の市民に対する残忍で冷酷な虐殺を目の当たりにする戦争であっても、それを止めるために、神に祈ろう」と教皇は招かれた。  

 復活祭を前にしたこの日々、わたしたちは罪と死に勝利した主イエス・キリストを記念するための準備をしている、と述べた教皇は、その勝利は罪と死に対してであり、誰かに対してではない、と指摘。  

 「それなのに、今日、戦争がある。なぜこの世の方法で勝とうとするのか、それは敗北をもたらすだけだ。なぜ神が勝つままにしないのか。キリストはわたしたちを悪の支配から解放するために十字架を背負われた。キリストはいのちと愛と平和が統治するために十字架上で死なれた」と説かれた。  

 「武器を置いて、復活祭の停戦に入るように」と教皇は呼びかけつつ、「それは再び武器に弾を込め、戦いを再開するための停戦ではない。人々の善のために何らかの犠牲をも考慮した真の交渉を通して、平和に到達するための停戦である。瓦礫の上に旗を立てたところで、それはどういう勝利なのか」と語った。  

 「神にできないことは何一つない」と述べた教皇は、「聖母の取り次ぎのもとに、神により頼もう」と、人々と共に「お告げの祈り」を唱えた。□

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まだ見ぬローマ遺跡:西端

 今また、テレビで「バットン(大戦車軍団)」(1970)をやっている。その冒頭付近で、主人公のバットンが、戦場近くのローマ遺跡を訪れ、ローマ軍に包囲されたカルタゴ軍との戦いの戦場がここで、「その時俺はここにいた」といっている実に印象的な場面があるが、時系列的にはチュニジア内のはずなのだが、映画のロケ地は実はモロッコのヴォルビリス遺跡である(https://www.travel.co.jp/guide/article/29846/)。

 後のローマ帝国の西端マウレタニア・ティンギターナ州の有力都市だったこの地で、かつてカルタゴとローマが戦闘をした記録などないはずだが、ロケ地として採用されたのだろうが、美しい多色モザイク舗床など見るべきものは多くあり、私にとっていずれ行きたかった古代遺跡のひとつであった。北アフリカで未踏の地はモロッコのみとなっているが、さて余命幾ばくか、その機会はもはや許されないかも知れない。

画像はいずれもWikipediaより

  同様に西端地域としては、ポルトガルも私にとって未踏の地で、Conimbrigaをはじめとして興味深いローマ遺跡は数多いのが心残りである。北上するサンチャゴ巡礼路で踏破を妄想した時期もあったのだが。

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ロシア侵攻軍の正しい分析を

  十把一絡げの日本のマスコミ報道の不正確さは(米テレビ報道がperhapsとかlooks likeと表現しているのを、断定報道してはばからないのだそうで)、報道への信頼性を著しく毀損している、と私は思っている。そんな中、ようやくまともな情報が出てきた。

 伊東乾「ブチャ虐殺は紛れもないジェノサイド、拷問遺体が告発する真実:ウクライナ占領地で暗躍する「スペツナズ」の蛮行」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69624?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=top)

 ロシア正規軍は若者主体で、これはまあ訓練不足にしても、だがまともな軍隊。軍服の色で住民たちが見分けたのは、他に2週間後に進駐してきた中年からなる濃緑と黒色の制服の部隊は正規軍とは別物の諜報部門や親衛隊で、虐殺はもっぱらこれらが行っている、ということらしい(かつての旧ドイツ軍の構成と類似しているのかおもしろい)。これを単純にロシア軍と表記するのは誤りである以上に意図的なフェイク情報である。

 だから、虐殺はロシア(正規)軍がしているわけではない、というロシアの口上は一応論理的には嘘ではないわけである。まあ一旦戦闘状態になったらこういう悲惨な泥沼は常態になる。

 また、客観的な判断のためには「ロシア脳」と「アメリカ脳」を持ってつつき合わせて検討しないといけないが、「アメリカ脳」しか持たない日本のマスコミは、単純素朴にそれを信じ込んでいる、とする高野孟「ロシア軍は本当に劣勢か?”アメリア脳”に支配された空想記事を「鵜吞み」する危険」(https://i.mag2.jp/r?aid=a624d64e129841)も、読むに値する。

QUORAで見つけたもっともらしい絵:実際には靴はナイフに見えはしないが

 またまたお騒がせの田中宇氏は「虐殺の真犯人はウクライナ極右民兵団だろう」とさえいっているが(「市民虐殺の濡れ衣をかけられるロシア」https://tanakanews.com/220408bucha.htm)、ここで言っているのは、「アゾフ大隊」のことだろうが、彼らだとたしかに何でもありであるが、さてどうだろう。

【補遺】また同様に田中氏情報だが、ロシアの天然ガス代のルーブル支払い問題も、日本の政府とマスコミは、日本がプーチンによるルーブル払い義務化攻撃の対象にされていないことをよく知っているはずなのに、意図的に曖昧な表現で現実を隠しているらしい。ルーブル支払いは非友好諸国(米欧日:米国側)が「気体状の天然ガス」を購入する場合のみで、液体状でのLNGは含まれていない。日本は液体のLNGしか買ってないので、ルーブル払いを義務づけられていない。米国側で気体のガスを輸入しているのは独仏EUなど欧州大陸諸国だけなので、プーチンはEUを狙い撃ちしているわけ(https://tanakanews.com/220403rubles.htm)。

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戦争とはなんでもありの原始状態である

 今般のウクライナ戦争は前代未聞、有象無象の「サイバー戦争」の様相を呈している。https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69584?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=top;https://www.fsight.jp/articles/-/48756

 藤村純佳女史の「最新ウクライナ情勢:ロシア軍の人的損失は「想定外」なのか?」(https://news.yahoo.co.jp/articles/10f93e7d7a34d9c37271a64a8038e6fc450777b0:但し有料)によって指摘されている、ロシア軍の消耗率はまだ想定内、というのは示唆的だ。米欧(それに追従の日)情報がまったく触れようとしていない視点である。

 マスコミでは「ロシア軍の民間人への残虐行為」を「戦争犯罪」と煽っているが、それは戦時においてこれまでどの国の軍隊でも(具体的に言おうか、日本軍、アメリカ軍、イギリス軍・・・、そしてソ連軍)平然と行われてきたことにすぎない、残念ながら。しかしそれにはひと言も触れようとしない。

 特に市街戦では戦闘員・非戦闘員の判別はつきがたいし(市民を装ったゲリラや民間人を楯にするのは常套手段だし、自爆テロも当然想定しないといけないし、それに無辜を装った少年兵だっているのだ;要するに動くモノはすべて的、もとえ敵)、素性の知れない民兵なんかも跳梁跋扈しているのだから、外出禁止時間に動けば問答無用で打たれるのは当たり前にしても、無関係に当然巻き添えになる民間人は出てしまう。こりゃ常識だろう、残念ながら。

 そのうえ、3月にゼレンスキー大統領が提出し可決された『ロシア軍を殺害しても無罪になる』という法案など、ロシア軍も殺されないためには市民に対して即反撃する口実になるだろう。これに対して西側はロシアの戦争犯罪と声高に主張しているが、なんとアメリカもウクライナもロシアも国際刑事裁判所に加盟していない。アメリカのやり口はいつもこれなのだ。

 我らは沖縄戦や広島・長崎、そして空襲を思い出すだけでいいはずだ。あ、知らないってか。沖縄線では自国の正規軍が住民を「惨殺」した事例が報告されている。中野学校の諜者も住民に紛れていたし。広島・長崎や全国での空襲はいわずとしれた米国の民間人無差別殺戮だった。

 それが今回、一般人(を装っている場合もありかと)のSNS動画で拡散放映されて「驚愕」をもってマスコミが追従している姿は、あまりにも見え透いている(逆に民兵側は捕虜をとらずに殺害に走るが、そっちは報道されない)。というか、ジャーナリストたちよ歴史を知らないのかと言いたくもなるが、十分に知っていて、より苛酷な対ロシアへの制裁発動を意図しての世論誘導であることは明らかだ。

 はたまた、ウクライナ側がロシア軍による「多数の市民の死亡者」としているのも一種のフェイク表現では。ウクライナ側の兵士(徴募されたにわか兵士や民兵を含めて)は当然ウクライナ市民でもあるのだから(そしてウクライナ側は設置地雷が危ないとかいって外国メディア立入を禁止し、さっさと死体を片付けている(隠蔽工作)という現実もある、らしい)。

 勝者側による日本軍のBC級戦犯の裁判を思いだしてしまう。ともすると忘れられがちだが、勝者側の残虐行為はぜんぶ許されちゃったのだ。所詮作り物の映画にすぎないが、「プライベート・ライアン」でそれが象徴的に映像化されているのを思い出せ。あ、あの手を挙げてのこのこ出てきて殺されたドイツ軍の軍服着ていた兵士たちチェコ語で喋っていたのでわかってないのかもしれない(なぜか字幕もなかったし:「オレたちドイツ兵じゃないよ、チェコ人だ、アメリカ兵を殺してないし」と喋っていたらしい)。イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」でも捕虜を取るのは面倒だと、日本兵を射殺する場面がさりげなく挿入されている。

 ウィキペディア情報で作成した以下のような地図もある(http://battles.nodegoat.net/viewer.p/23/385/scenario/1/geo/fullscreen)。前2500年以降2016年までの戦争勃発地点である。情報の偏りは自明だが、しかしこういう視覚情報をみせられると、ヨーロッパやアメリア東部の住民はつくづく好戦的だったという印象を持たされてしまう。

 

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世界キリスト教情報第1628信:2022/4/4

 変だなとおもっていたら、送られて来たが、これまでの目次がなくなって、ちょっと面倒。

◎教皇、マルタ共和国へ司牧訪問2日間
◎教皇、コンゴ民主共和国と南スーダン訪問訪問へ
◎教皇「カナダの先住民を傷つけた教会関係者のために悲しみ」
◎ロシア軍、ウクライナ首都近郊の教会を攻撃の足場に=米政府高官
◎停戦交渉進展との見方にロシア側は慎重姿勢
◎ロシアの体制転換呼び掛けてはいない、とバイデン米大統領
◎ウクライナ侵攻終わるまで休刊=ノーベル平和賞受賞者編集長のロシア紙
◎プーチン大統領の愛人か、スイスに滞在中の報道

 今回は3番目を紹介する。

◎教皇「カナダの先住民を傷つけた教会関係者のために悲しみ」

【CJC】教皇フランシスコは、カナダ先住民使節団のバチカン訪問最終日となった4月1日、同使節との出会いで、先住民たちを傷つけたカトリック関係者のために悲しみと恥の念を表した。バチカン・ニュースが報じた。

 カナダのかつての先住民同化政策下におけるカトリック教会運営の寄宿学校での悲劇に対する真相の究明と、正義の追求、いやしと和解の歩みを求め、イヌイット、メティス、ファーストネーションの3グループからなる先住民使節団が、バチカンを訪れていた。教皇はそれぞれのグループと会見し、人々の苦しみの体験に耳を傾けた。

 4月1日、教皇は使節のすべてのメンバーに挨拶をおくり、その中で、植民地主義的イデオロギーによって、カナダの先住民の多くの人が、独自の文化や伝統、土地や環境との結びつきを断たれ、家族と引き離されるという悲劇を体験させられたことに、ご自身の深い悲しみと恥の念を表明、カナダの司教らと謝罪のうちに一致したい、と話した。

 教皇は、搾取や尊重の欠如によって先住民たちを傷つけたカトリック関係者、特に教育責任者たちのために、悲しみと恥を感じる、と話し、これらの行為のすべてはイエスの福音に反するもの、と強調した。

 今回の出会いが、共に進むべきさらなる道を開くことを願いつつ、教皇は、兄弟愛の精神のもと透明性ある真相追求といやしと和解の推進に取り組むよう、司教はじめカトリック関係者たちを励ました。

 教皇は、カナダの先住民の土地を訪れ、直接ご自身の寄り添いを伝えることができれば幸い、とカナダ訪問の意志を表明した。□
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世界キリスト教情報第1627信:2022/3/28

 なぜか一週間遅れの日付であるが・・・。

= 目 次 =
▼戦車を止めようとしたウクライナ正教会司祭射殺=英メディア「BBC」
▼ロシアがウクライナ侵攻作戦の重心を南東部へ
▼バチカン改革へ教皇フランシスコが待望の文書に署名
▼韓国の絵本作家イ・スジ、「児童文学界のノーベル賞」国際アンデルセン賞受賞
▼女性初の米国務長官オルブライト氏死去

 今回は、最初の記事を紹介する。

【CJC】ウクライナのイリーナ・ウェネディクトワ検事総長は、3月23日現在、同検察官事務所が記録した事件は2472件にのぼるとして、それらの事件をどのように扱っているか、概要を内外のメディアに説明した。

 そして「ウクライナの司法権が有効で、犯罪加害者が物理的にウクライナにいる場合、私たちが取る戦略は一つだ。それがウクライナで成功しないとわかれば、国際刑事裁判所(IOC)に訴え、特定の人物、個人が処罰されるようにする」と述べた。

 英メディア「BBC」は、ウクライナで戦争犯罪の疑いがあるとして記録されている事件について、目撃証言などを集めた。

 その一つは次のようなものだった。ロシアがウクライナに侵攻して1週間余りの頃に起こったもの。首都キエフの西40キロにある小さな村ヤスノホロッカでは、隣人や友人たちか集まる有志グループが、コミュニティーの入り口を守る検問所で配置についていた。

 3月5日午後、同村の司祭のロスティスラフ・ドゥダレンコさん(45)は、検問所にいた。ドゥダレンコ司祭の役割は、近づいてくる車をチェックすることだった。その時、同司祭は私服だった。

 何が起こったのか、正確に立証することはできないが、攻撃の生存者の1人、ユヒムさん(仮名)はBBCに、ドゥダレンコ司祭を含む十数人と検問所を守っていたところ、3台のロシア戦車が村を通過したと知らされたのだと話した。そこで一行は森の中に隠れ、必要なら戦車に立ち向かおうと決めたのだという。

 検問所に近づくと、ロシア軍は「四方八方へ発砲」し始めたと、ユヒムさんはBBCに語った。「私たちが草むらに隠れているとわかると、戦車で私たちをひき殺すために道路から外れ出した」。

 戦車が道路まで戻ってきたとき、ドゥダレンコ司祭さんは姿を現そうと決めたのだと、ユヒムさんは話した。

「司祭が十字架を頭上に掲げ、隠れ場所から立ち上がり、何かを叫びながら戦車に向かって歩いて行くのを見た。ロシア軍を制止したかったのかもしれない。私は司祭に声をかけようとした」

 すると、司祭の方向へ発砲があった。ユヒムさんの位置からは、直接ドゥダレンコ司祭に向かって撃ったように見えたと言う。「それでおしまいだった。彼は2,3歩歩いただけで倒れた」。

 ユヒムさんもこの攻撃で撃たれてけがを負った。その時点でウクライナ軍が到着してロシア軍を後退させなければ、その場のにいた全員が殺されていただろうと、ユヒムさんは思っている。

 ドゥダレンコさんが所属していた有志グループは、軍とは無関係だった。同じグループのエドゥアルドさん(仮名)によると、軍事訓練を受けていたのは数人で、東部ドンバスでロシアと長年続く紛争で戦闘を経験した人たちだという。ほとんどは50歳以上だという。

 エドゥアルドさんは当時、別の検問所を担当していた。エドゥアルドさんが到着した時にはロシア軍戦車は撤退した後で、道路には遺体が散らばっていた。その中にはドゥダレンコさんや、やはり丸腰だった輔祭、別の防衛志願者2人、そして見知らぬ人物が1人含まれていた。

 ドゥダレンコさんの母ナディイアさんは、一人息子は自分の役割を果たそうとしていたと語った。「息子はみんなを守れるようになりたいと思っていた」と、ナディイアさんはBBCに話した。

 「説得してやめさせようとしたけれど、反論できなかった」

 一行は猟銃に加え、少ないながらロシア軍のカラシニコフを所持していた。防弾チョッキはグループ全体に3着だけだった。しかし、ドゥダレンコさんは司祭として武器を持つことを拒否していたと、友人で同じく司祭のセルヒイ・ツォマさんがBBCに語った。

 ドゥダレンコさんがいざ戦車と対決しようと決めた時、撃たれればひとたまりもなかった。しかし、目撃者のユヒムさんによれば、こうした行動がドゥダレンコさんの本質だったという。□
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フィンランドの祖国防衛映画

 だいぶ前、偶然「アンノウン・ソルジャー:英雄なき戦場」(2019年)を見たことがある。私にとってたぶん初めてのフィンランド映画だったと思うが、今、「ウィンター・ウォー:厳寒の攻防戦」(1989)を見ている(どうやら2度目)。この二作品、時代順では逆で、「ウィンター」でソ連に奪われた領土を取り戻すべく、「アンノウン」のほうはソ連に敵対するナチとともに闘う映画であるが、いずれも市井の召集兵の目線で苛酷な戦場(戦闘と劣悪な塹壕生活)を描いている。

 時節柄、身に染み入る内容だ。それにしてもソ連=ロシア軍は,相も変わらぬ人海戦術で消耗を厭わない戦術なのだなと思わざるをえない。ロシア軍運営の基本構造はまったく変わっていないわけだが、それを米欧が自らの思想で<意図的に>誤読して情報拡散している感じがする。どっちもどっちで、悲惨なのは末端の兵士たちだ。

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このところの老残振り

 なぜかここ数日で老いがどっと迫ってきた感じがする。人生そういう節目というものがあるのは確かだ。

 まず昨日、左下の奥歯が抜けた。これは1年くらい前からぐらぐらしていて、素人判断で歯槽膿漏だとおもっていたのだが、使い物にならないのに(咀嚼するとグラついているせいで妙な角度で噛むことになり激痛となる)案に相違してずっと抜けず、それが昨日前触れもなくぼろっと抜けた。抜けてスッキリした感じがするのも妙なものだ。

 昨日あたりから視力がガックリ落ちた違和感が。目がしょぼつくのである。そんなに根詰めて勉強した記憶はないのだが。あるいは花粉症のせいかも。

 これまでだったら、歩き出しは心臓にかなり負担がかかっている自覚あって、マスクのせいもあってハアハアゼイゼイになっても、帰りには快楽物質分泌のせいですいすいだったのに、それが出なくなった感じなのである。私の死因はたぶん狭心症かな。

 ついでにこれは体の老化とは無関係なのだが、パソコンのキーボードの打ち間違いがやたら多くなったので、おかしいなと思って観察してたら、どうやら「o」のタッチが接触不良のせいのようだ。これは別のキーボードにすれば問題解決か。

 そうこうしていると一昨日出かけに、妻に「におうわよ」と言われる。この場合「匂う」のほうではなく「臭う」だが、さしずめ、前門の「口臭」後門の「加齢臭」、といったあたりか。70すぎてから耳の後ろがやたら粘っこくなったという自意識あって。

 こんなことが重なると、気分的にも滅入ってくるのだが、妻に言わせると体の不調はバイパスができたりしてそれなりに復活するものだそうで、たしかに、これまで老化現象的に色んなことがあったけど、格別なことなく生活できている現実がある。とにかく快食快便なことは確かだ(夜中中起きているので快眠はさてどうだろう)。

 そういえば、貸借図書が届いたという連絡あったので今日四谷に行ったら汗ばんで、桜も満開。毎日が日曜日で家から出ない身なので、希薄だったが、季節の変わり目ではある。

 さて来年桜を見ることできるかな。

真田堀の桜
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ロシア勝利でまだ頑張っている田中宇氏

「ロシアが負けそうだと勘違いして自滅する米欧」(https://tanakanews.com/220326russia.htm

「ウクライナで妄想し負けていく米欧」(https://tanakanews.com/220320ukraine.htm)

 田中氏は、ロシア軍は持久戦に持ち込んで極右民兵団を消耗戦に引込もうとしているとか、難民の3分の1はウクライナ人ではなく、アラブの出稼ぎの偽装難民だとして、意気軒昂だが、さてこのような真正面からぶつかり会う未曾有のプロパンダ合戦の最終決着はどうなるだろうか。

 そしてそれ以上に、持久戦に移行した挙げ句、どちらが深く傷つくのだろうか。

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中国黒幕論は誤っているが、

 富坂聰「米国は正義か?中国がロシアの行為を「侵略」と呼ばぬ正当な理由」(https://www.mag2.com/p/news/532082?utm_content=uzou_1&utm_source=uzou)を読んだ。そこで私の眼を引いたのは以下の文章である。

 「アメリカの秩序に違和感のない日本からすれば、ロシアの暴挙に経済制裁を加えることは自然な話だ。しかし、世界は広いという視点に立てば、その考え方は通用しない。西側社会にも属さず、先進国でもなければ、アメリカとの相性が良くない国も数多く存在し、国際社会は形成されているからだ。

 戦後の安全保障は、そうした国々を含めて国際連合が一つの秩序として機能することで平和を維持してきた。本来であれば、アメリカは国連の一員でしかない。それが中国やロシアの立場であり、理屈的にはむしろ筋が通っているのだ。」

 単なる建て前論にしても、ロシアが国連を意識していることは明らかで(私は時間稼ぎだと思っているが)、その第2次世界大戦後の国際秩序を崩壊に向かわせているのは、米国だ、という側面はきちんと指摘しておかなければならない。

 そして、今次の問題が終熄したあと、より有利な立場となるのは、双方痛み分けの経済制裁の返り血を浴びずに、漁夫の利を得た中国となりそうなのは明白で、すでに米国はそれを意識して攻勢をかけだしているように思える。

 ところで、プーチンの初動の失敗について色々語られているが、中国に気兼ねしてオリンピック終了まで軍を動かさなかったことも重要な一因のように私には思える。冬の凍土が溶け出して、戦車部隊の電撃移動や輜重部隊の迅速な行動がかなり妨げられたのではないか、否、この判断は時期尚早でこれからが泥沼かもしれない。

 冬将軍を味方につけることができなかったのが失敗だったとすると、これまでそれで救われてきたロシアにとって皮肉なことだ。

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