秋の風情は紅葉である。都会の中でも四季の移ろいを感じることができるのは貴重である。私など、さてあと何回、いな来年みることできるだろうか、とつい思ってしまう。
勉強会で月1で我孫子市に行っているが、駅前の立木に網がかけられていて、それに大量の落ち葉が溜まってぶらさがっていて、私にとってなんとも非日常的な景観が眼前に現出している。
これを見て、私はなるほど落ち葉公害を防ぐための手段かと感心して眺めていたのだが、うっかり写真を撮るのを忘れていた。それで「我孫子市 落ち葉対策」で検索してみたのだが、こういった画面は全然ヒットしなかった。ヒットしたのはせいぜい次の写真くらいだった。
だからまあ落ち葉対策という面も確かにあるのだろうが、我孫子市の広報をあたってみると、むしろムクドリ対策の方が重要なようで(https://www.city.abiko.chiba.jp/kurashi/pet/mukudori/about.html)、そっちで検索したら冒頭の写真がヒットしたというわけ。ご近所にとってはムクドリの糞とか鳴き声がかなり深刻な状態なのだろうが、網張ったところで下の写真のような様子。鷹などの猛禽類を放って効果が出たという話もあるようなので、むしろそっちのほうが特効薬ではなかろうか。となるとあの網は実際には落ち葉対策として有効、ということになる。
ムクドリ公害防止のため、しかしだからといって樹木の伐採なんかするのは避けてほしい。中国では落ち葉を楽しむ催しが行われているらしい。ただそれはムクドリ対策にはならないだろうが。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191204-03257339-clc_toho-cn.view-000
昔は、我が家でもたき火したり、お風呂で燃やし、残った灰は肥料にしていたものだが、今はたき火は禁止され、燃料革命で風呂をごみや落ち葉で焚くこともない。大学など山のように落ち葉を入れた袋が積まれて、可燃ゴミとして出されている。自然循環のリズムからすると、何かが間違っているような気がしてならない。
【追記】夕空に群舞するムクドリで思い出したことがある。
ローマに住んでいるとき、たまたまテルミニ駅で、かしましい鳴き声がこだまし、夕陽の大空をムクドリが群れをなして上記の写真のように複雑な紋様を描きながら乱舞していた。そのはるか上空を猛禽類と思しき大型の鳥が複数悠然と飛翔していたのを思い出す。
これを目撃していたので、映画「グラディエーター」(アメリカ・2000年)で、コロッセオをかすめて飛び立つムクドリの映像を見たとき、おいおい、さてはリドリー・スコット監督、ローマでの実体験を入れ込んだな、と思ったものだ。
以下のYouTube冒頭でも出てくる:https://www.youtube.com/watch?v=hh68qWQ9Gk8
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