またもやコーカソイドの知的盗作?:遅報(30)

 といっても、ヘレニズム時代の話である。「ヒッパルコスが最初じゃなかった。3700年前のバビロニアの粘土板に記されていた世界最古の三角法」:https://reader.elsevier.com/reader/sd/pii/S0315086017300691?token=C12854E53EEDE2FAF51476A392B88C5B72F0B0CD5F9DE74AA07FA1AF0B5AC4A19409EDA5015BA3DAA1BD48EDDAE47B41

 20世紀初めに発見された粘土板(Plimpton322:縦12.7cm、横8.8cm)は、約3700年前のものと判定されているが、その粘土板の記述を再検討していたオーストラリアの研究者が、そこに世界最古の三角法の表を記している、という見解を発表した。

 これが本当だとすると、これまで前120年頃にヒッパルコスが考案していたとされる三角法が、1000年も古い時代に解明されていたということになる。

 私にはその当否を論じる能力はないが(ウィキペディアの「プリンプトン322」を読んでも何も理解できません)、なんでもかんでもギリシアとかヘレニズム起源としたがる向きへのしっぺ返しには、一種の快感を覚えるものである。

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