世界キリスト教情報第1553信:2020/10/26

= 目 次 =
▼教皇が新枢機卿13人を、日曜恒例の講話で突如指名
▼教皇、同性婚に一定の理解 歴代初の見解、欧州中心に反響
▼中国がバチカンと司教任命権暫定合意を2年延長したと発表
▼バチカンも司教任命権暫定合意の2年延長を発表
▼教皇、公務の場で初めてマスク着用
▼フィリピンの首都マニラでXマスパーティー禁止へ
▼イスラエル、米国の仲介でスーダンとも正常化合意
▼ポーランド憲法裁がほぼ全ての人工中絶を違憲とする判決
▼仏サンモーリス大聖堂の中世彫刻保護計画に隈研吾氏の案

 今回は同性愛問題を。

◎教皇、同性婚に一定の理解 歴代初の見解、欧州中心に反響
【CJC】教皇フランシスコがカトリックではタブーとする同性愛者の事実上の結婚を社会的に認めるべきだと発言したことが10月21日分かった。同様の見解は歴代教皇で初めてとみられる。ローマ発共同通信が報じたのを紹介する。
 教皇は「同性愛者も家族になる権利を持っている。何者も見放されるべきではない」と語り、同性愛者同士の事実上の婚姻「シビル・ユニオン」(合同生活)が可能となるような法的整備が必要だとの考えを示した。
 カトリック教会は同性愛や避妊、離婚をタブー視するが、教皇フランシスコはこれまでも実社会に即した教会変革が必要だと主張し柔軟な見解を示してきた。一方で、2016年にはシビル・ユニオンと男女間の結婚は明確に区別されるべきとの考えも示している。
 映画「フランシスコ」はエフゲニー・アフィネフスキー監督による長編ドキュメンタリーで、教皇や、教皇の最高顧問である枢機卿らへの直接取材を敢行した作品。ローマで開催中のローマ国際映画祭で21日、上映された。教皇が同性婚に一定の理解を示す発言をした、とイタリア・メディアが報じた。世界に13億人超の信者を抱えるカトリックの頂点に立つ教皇が同性婚に一定の理解を示した発言として、信者の多い欧州を中心に反響が広がっている。□
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