世界キリスト教情報第1575信:2021/3/29

= 目 次 =
▼マフィアは「罪の組織」と教皇が厳しく批判
▼バチカンが第2次大戦中、カトリック系新聞社の報道に圧力
▼インドネシアのカトリック教会で自爆攻撃、容疑者2人死亡19人負傷
▼韓国の新規コロナ感染者494人と35日ぶり高水準

 本日は日本がらみの2番目を紹介しよう。

◎バチカンが第2次大戦中、カトリック系新聞社の報道に圧力

【CJC】バチカンは第2次大戦中、米国と戦争を続ける日本を刺激するような「公平さを欠いた」報道を改めるようカトリック系新聞社に圧力をかけていたことが3月27日までに分かった、と共同通信が報じている。バチカンが公開した教皇ピウス12世関連の機密文書を、関係者が閲覧した際に発見した。  

 共同通信は、バチカンで日米和平仲介を目指す動きがあったことは知られているが、交渉が難航し、緊張が高まっていた様子が浮き彫りとなったとし、カトリック系メディアが米側に肩入れしているとして日本当局者が中立国バチカンへの心証を悪化させれば、終戦に向けた仲介の妨げになると判断したもよう、という。  

 教皇ピウス12世関連の機密文書は、共同通信関係者が閲覧した際、第2次大戦中に戦時下の日本の様子を駐日ローマ教皇使節を務めたパウロ・マレラ大司教がバチカン高官に報告した1944年12月12日付けのイタリア語で手書きされた書簡を発見、外国公人から見た戦時下の過酷な状況がうかがえる貴重な資料と言えそうだ、と共同通信が3月3日までに分かったとして報じている。□

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