2021/9/15のNHK BSプレミアム「コズミックフロント:氷から見える地球史前編」を見た。そこで遅ればせながら、地球の過去5億年の歴史のうち、現在のような寒冷な気候は全体の25%を占めてきたに過ぎないことを知った。逆にいえば、南極にも北極にも氷がない温暖な時期が4分の3を占めてきたわけである。

となると、世間を騒がせている温暖化なる現象は、地球規模ではむしろ常態に帰りつつあるということになる。草食性恐竜なんかは温暖化で豊かな植物が旺盛に繁茂した中で、巨大化できていたようである。
こうなると、このところの二酸化炭素削減なんかで一体何を騒いでいるのか、愚鈍な私には理解できなくなる。人間が身勝手にだだこねているようにしか思えないのだが。要するに、人類は寒冷化のもとで適応的にこの地球上で存在できるに過ぎない、ということなのだろう。温暖化の促進は恐竜時代を再現するだけのことなのかも知れない。他の生物にとって迷惑でお騒がせの現生人類など滅亡したっていい。何百万年後にさて地球の王者として君臨しているのはどんな生物なのだろう。
こういう問題は、どのように時代を区切ってもっともらしく数字を提示して主張するかということ、すなわち、以下の図を見せられたとき、普通の人だったら危機感を抱くだろう。だけどその数字は1950年で区切ってのことなのである。

歴史を見るのも同様な落とし穴がある。気をつけねばと思う。
【追記】以下をみつけた。永井俊哉「地球温暖化論争の三つの争点」(https://www.nagaitoshiya.com/ja/2007/global-warming-three-issues/)
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