これはシリーズ「フランケンシュタインの誘惑:科学史闇の事件簿」の一つで、2021/6/28の再?放送である。放映を見てこれでいいのか、と思わされた。
なるほど番組紹介でドイツは「極端な形で現した」と限定句をつけてはいるものの、にもかかわらずいかにもナチス・ドイツが当時最先端だった遺伝学や優生思想、安楽死研究をもっぱらやっていたような印象を視聴者に持たさずにはおかないはずの論調だった。実際には、アメリカだってイギリスだって、その他のヨーロッパの非カトリック教国だって、我が愛する祖国だって率先躬行してやっていた、という事実を押さえた上でのことでないと、片手落ちというものだろう。
すべての責任を歯医者、もとえ敗者になすりつけておいて、自らのそれは知らぬ顔の半兵衛を決め込み、偏向思想の拡大再生産に寄与しているように思うのは、私だけであろうか。
そして現在、強固な(?はたして本当だろうか)同盟国同士でありながら、こんな事例も日常的に存在するのである。「「Yナンバーに気をつけろ」沖縄移住の女性が体験した「基地の島」の現実とは?」(https://mainichi.jp/articles/20200708/k00/00m/040/405000c)。
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