台湾の運命は日本の運命、そして私は?

 このところ台湾海峡がだいぶ騒がしくなってきている。2021/10/25に武居智久「いつか必ず訪れる台湾海峡危機:日本は覚悟と備えを持て:台湾有事は日本有事 もはや他人事ではいられない」(https://wedge.ismedia.jp/articles/-/24598)が書かれていたが、また本日(2021/1/18)村野 将「中国が台湾侵攻を決断へ:その日、日本が”戦場”になる」(https://wedge.ismedia.jp/articles/-/25441?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=20220118)が書き込まれた。私はより詳しく論じているらしい月刊誌『Wedge』の昨年11月号を¥300で購入することにした。実はこの雑誌、新幹線のグリーン車の座席に常置してあるので、ポイント貯まってグリーン車に乗ったとき、読んで持ち帰っている。

 私のようにすでに人生終わっている者にとってはどうでもいいようなものだが、確かに私のような素人目にも、現在の中国の攻勢では、もう5年後にはどうなることか、10年後にはすでに決着ついているかも、という危機感はある。中国の勢いがなにかで失速するという希望的観測にすがっても問題は解決するわけではないし(こんな楽観的な中国衰亡論もまたぞろ出てきたが、さて:https://www.mag2.com/p/money/1150020?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000115_sat&utm_campaign=mag_9999_0129&trflg=1)、それ以上に、とりわけ後家ならぬ後手好みの我が祖国の対応能力を信じることなどできはしない。それはそれが民族的宿痾だからである。それにアフガンでそうだったようにアメリカは台湾・韓国・日本を戦場にしたあと、いざとなったら捨て石にして撤退するのは必定なので、いよいよ腹をくくって国防ないし生き残りを考えるべき時期に来ているように思うが、まあ無理だろうなと諦念の呈である。近未来戦の場合、だが核攻撃はないにしても(あれば一瞬で決着がつく)、上陸軍が渡洋してくる以前にミサイル飛来ですでに勝負が決している可能性が大だからである。なんといっても国内各地に米軍基地があるわけで、初戦でそこをめがけて狙いすまして多数飛来する中で、先制攻撃が許されていない自衛隊に残された時間は10分もないのでは、我ら庶民は逃げ隠れする暇すらないわけだ。

 元寇以来の大陸側からの攻勢を前にして、南北から中国・ロシアが侵出し日本を分割する動きになれば、あの敗戦後の日本分割統治案が再浮上するかもしれない。要は、そういった状況に立ち至らないよう、回避する危機管理能力が問われているのだが・・・。

 ところで目下の私はそんな大状況を偉そうに論じているときでない。こちとら「妻の運命は私の運命」。いよいよ彼女の職場にクラスターが発生したらしい。まあ来るものが来ただけのことだが、これで私の運命も風前のともしびか、な。

 私は感染者数で一喜一憂すべきではなくて、死者数で判断すべきだと思う。しかし収容ベッド問題は感染者数と連動しているので、マスコミが騒いでいるのも分からんでもないものの。

【追記】同系列の情報なのでここに紹介しておく。2022/1/19発の「WEDGE Infinity」掲載:山本隆三「停電が常態化する国へ:日本でEV社会実現は夢のまた夢」(https://wedge.ismedia.jp/articles/-/25465);同1/20発の堀井伸浩「欧米流の脱炭素論にモノ申す都合よくSDGsを持ち出すな:石炭火力で気候変動対策のゲームチェンジを海外輸出停止の見直しに向け」(https://wedge.ismedia.jp/articles/-/25473)。

 現代ほど電気に依存している社会はないが、現段階では蓄電池問題がネックとなって電力を貯めておくのができないので、再生エネルギーへの過度の依存は問題だ、というのが主題。風力や太陽熱発電には思わぬ弱点があることを初めて知った。他方で、とりあえずコスト的に安い石炭を燃料にしている火力発電が、温暖化問題でやり玉に挙げられながら、補助機能を果たしているわけだが、年々設備劣化し先行投資も手控えられていくわけで、となると、亡国の契機は案外このエネルギー問題への対処次第なのかもしれない(逆言するなら、蓄電池問題解決が突破口になるやもしれず)。昨日のテレビニュースで、原子力発電の新規建設も途絶えて久しく、技術者や部品調達が危惧されているとのことで、追い打ちをかけるごとく、受験生減少のため東海大学工学部原子力工学科は2022年度より募集停止とのこと。

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