私のゼミ生で現在ポーランドに在住しているH君経由で、以前お願いしていたポーランド語の本が、彼が一時帰国したので、届けられた。新コロナの関係で郵送もままならず、送料もバカにならなくなるとのことで、一時帰国での持ち帰りをお願いしていたものだった。その書籍は以下。Andrzej Wypustek, Imperium Szamba ścieku i wychodka :Przyczynek do historii życia codziennego w starożytności, Warszawa, 2018, Pp.223. だいたいの訳は「(ローマ)帝国の下水とトイレ:古代における日常生活」といったところか(ただしグーグル翻訳からの想定。古代ローマトイレ研究の先進国はオランダなので、これまでそっちは若干集めてきたが、ポーランド語はまあお愛嬌ということで)。
今回なぜか売価が定価の半額で、H君の計算によると14.78zlで、昨日のレートで1円=00.35zlなので426.53円、日本での我が家への郵送料がゆうメールで310円だったので、まあ750円程度。確かにこれではポーランドからまともに送ってもらうと送料がかなりかかりそうである。
紙装のB5版でこの値段なので、日本よりも圧倒的に安い、というか、なんで日本は本が高いのだろうか。装幀や紙質もかつての東ドイツに比べると普通にまともだし、15葉の白黒写真も挿入されている。問題は、註記・参考文献がなくて、その代わりにホメロスやアリストファネスなんかの原典引用は章節付きで本文中にポーランド語訳で掲載されてはいる。
その本の所在を知ったのは、ポーランド人が管理者している古代ローマ史関係のWeb「IMPERIUM ROMANUM」をチェックしていて見つけたもの(https://imperiumromanum.quora.com/)。本当はもうひとつ、同じ著者による性生活がらみの本もヒットしたのだが、残念なことにそっちは2020年出版なのに既に売り切れ状況。どこでも皆さんの関心はご同様のようで。
No comment yet, add your voice below!