米国キリスト教事情:教会離れ

 堀田佳男「米国でキリスト教離れが止まらない、教会の閉鎖も急増中:宗教に対する若者の信頼が崩壊、コロナ禍がダメ押し」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73699)

 ここで述べられているのはプロテスタントの話だが、カトリックにとっても他人事でない。私が20代のころ(もう50年も前になるのか)、教会付属(正確に言うと女子修道会経営)の幼稚園の先行きがすでに危機感をもって話題となっていた。宗教の場合は、世代交代が大きな節目となるので、まず50年-70年周期くらいの変化となるはずだ。

 それに今回の新コロナが決定的打撃をあたえることになるだろうとは、私でも予想できる。

 そのマイナス要因以上に、教会が集客力をもつことができるかどうか、その活力が残っているかどうか、が決め手になるはずだが、どうだろう。60、70年代には、かなりメッキが剥がれてきていたとはいえ、ヨハネ23世が開始した第二バチカン公会議による教会刷新という起爆剤があった(私はこの世代である)。冷戦終結の21世紀前後は、ポーランド人ヨハネ・パウロ2世というスケールの大きいスターの登場が吸引力となった。

 そして現在、我が国では戦後の米国支配によるキリスト教ブーム(日本では不発に終わったとはいえ)時代の受洗者が天に召されていく中で、どれほど自覚的な2世、3世信者(私にはどうしても「ニセ信者」と聞こえてしまうのだが)が育っているかどうかが決め手となるはずなのだが、さて。

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