≪ 目 次 ≫ ▽バイデン米大統領、キング牧師の教会で演説、分断解消呼びかけ ▽教皇「核の脅威の下では全員が敗者」=駐バチカン外交団との集いで発言 ▽コンゴの教会、日曜礼拝中に爆発、10人死亡 ▽東部ソレダルで抗戦続く、ロ軍に大きな損害=ゼレンスキー氏 ▽フィリピンで「ブラックナザレ祭」3年ぶり開催 ▽オーストラリアのジョージ・ペル枢機卿死去=少年虐待で逆転無罪 今回は最後の情報を。真実はいかに。 ◎オーストラリアのジョージ・ペル枢機卿死去=少年虐待で逆転無罪 【CJC】シドニー発時事通信によると、オーストラリア最高位のカトリック聖職者で、バチカンの幹部だったジョージ・ペル枢機卿が1月10日、ローマの病院で、心疾患のため死去した。81歳だった。 ペル氏は少年への性的虐待を巡り、下級審で実刑判決を受けたが、最高裁で逆転無罪となった経緯がある。 1941年、豪ビクトリア州生まれ。メルボルンやシドニーの大司教を経て枢機卿となり、2014~191年にバチカンの財務責任者を務めた。 ペル氏はメルボルン大司教当時の1990年代に、10代前半の少年2人に性的虐待を行ったとして起訴された。2019年に一審と控訴審で禁錮6年の刑が言い渡されたが、20年に最高裁は一転して無罪判決を下した。 ペル氏は1月5日、前教皇ベネディクト16世の葬儀に参列したが、関節手術のため入院していた。シドニーで埋葬される予定。□
投稿者: k.toyota
世界キリスト教情報第1668信:2023/1/9:エルサレムで墓荒らし
≪ 目 次 ≫ ▽ロシアがクリスマス中、「一方的停戦」入り=ウクライナ拒否 ▽イスラエル警察、キリスト教墓地荒らしで10代少年2人逮捕 ▽名誉教皇ベネディクト16世の葬儀が1月5日、バチカンで ▽ベネディクト16世の墓、一般公開、訪問可能に ▽「神の正義は、愛と憐れみから来る正義」教皇、日曜正午の祈り ▽イラン、反政府デモめぐり新たに2人死刑に ▽サッカー元ブラジル代表ペレの葬列行われる 今回は、2つめを紹介。 ◎イスラエル警察、キリスト教墓地荒らしで10代少年2人逮捕 【CJC】サウジアラビアのリヤドで発行されている日刊英字紙「アラブ・ニュース」(日本語版)がエルサレム発で報じるところでは、イスラエル警察は1月6日、エルサレムのプロテスタント墓地にある複数の墓が倒され土台から引き抜かれているのが1日発見された事件に関連して10代の少年2人を逮捕した。 少年たちは20基以上の墓を破壊したと供述している。 170年以上の歴史を持つこの墓地にはエルサレムの著名な軍人や聖職者が眠っている。 米国大使館パレスチナ担当事務所は5日遅く、この宗教的な場所がまたも標的とされたことに「懸念」を表明した。墓地が荒らされたのはこの10年で2度目だ。 同事務所は「宗教的な場所の破壊行為は誰によるものであれ容認できない。エルサレムは全ての住民のための都市でなければならない」と述べた。 イスラエル警察は容疑者の名前を公表していないが、2人は18歳と14歳でイスラエル中心部の住民という。 犯行時の防犯カメラの映像には、ユダヤ教の頭蓋帽をかぶりツィーツィート(戒律を順守するユダヤ教徒が着用する結び目のある儀式用の房)を着けた若い男性2人が十字架を倒し、墓石を破壊し、墓に向かって瓦礫を投げつける様子が映っていた。 イスラエル警察は、「宗教的な施設や場所に対するいかなる損壊行為も重大な問題であり、エルサレムに存在する独自で繊細な生活構造を害するものである」としたうえで、この行為は「意図的な破壊行為」と述べた。 エルサレムの裁判所は6日、審理を行って少年2人の勾留期間を延長した。□
今回の貨幣オークションでの出物:ネロ、コンスタンティヌス大帝、ディオクレティアヌス
今日、CNGから第531回目のオークションの連絡が届いて(https://www.cngcoins.com)、まあもはや購入する気はないものの、覗いて見てびっくり。私にとって久々の興味深い出モノが目についた。
まず目についたのは、ネロ帝のオスティア港打刻コイン。それが2つも出品されていたのだ。オークションで見るのは初めてだと思う。実は、私は2017年の共著の背・裏カバーにこの類似品をなにげに印刷したことがある(AD64, Roma造幣所打刻)。それが以下であるが、コレクターの個人蔵というだけあって、図案の精緻さ・打刻・保存状態がすばらしい逸品である。

今回のLOT 1031は、Æ Sestertius(circa AD65, Lugdunum造幣所)で、表裏ともかなりダメージを受けており残りが悪い感じで、しかしそれでも業者希望価格は$750。初値は$450だが、まだ誰も手を挙げていない。まあ買う人はいないだろうな。

LOT 1036は、Æ Sestertius(circa AD64, Roma造幣所)のほうは、上記個人蔵にははるかに及ばないが表裏とも保存状況は良好で、それもあってか、業者価格は$1000で、すでに9件の入札があり、現在$950になっている。最終までまだ20日間あるので、どこまでせり上がるか見ものであろう。

このたびの2枚では表面の肖像的は左向きで描かれているが、編著のそれは右向きだし、今回でも銘文は造幣所で異なっている(より詳細に検討してみると、同じローマ造幣所でも同一というわけではない)。
ネロの貨幣では、今回もうひとつLOT 1034(AD64, Roma造幣所)に私は興味を惹かれた。それが以下である。裏面の図像はいったい何の場面なのだろうか。中央のちょっと小さな人物がネロで、その左後にいるのが母小アグリッピナだと面白いと思ったのだが。裏面の銘文はCONG DAT POP (ex.) SCとなっている。congiarium=祝儀だから、皇帝からローマ市民への祝儀分配の場面(図像の詳細説明は、cf., RIC, vol.1, 1984, p.156, 8)。業者価格$500で、現在5件で$425まできている。

さらにもっとも興味あったのは、以下のコンスタンティヌス大帝のSolidus金貨(LOT 1181:AD335, Nicomedia造幣所:21mm, 4.04g)である。もう10年早かったらボーナス突っ込んでも購入したかも。業者価格で$2000のところ、現在、入札4件目で$1500。

実は、同じCNGのオークションTriton XXVIでディオクレティアヌスの金貨が数枚出ているので、そっちも見に行った。https://auctions.cngcoins.com/auctions/4-85Z7YJ/triton-xxvi?page=2&categories=4-6WINQ&limit=96
それは、LOT829-836で、なかでも高額な業者希望価格$50万のLOT830にはYouTubeも添えられていた。https://www.youtube.com/watch?v=uMXipueSIxs
ただ、こっちは1/10に開始し、締切はあと1日6時間後のようだが、現在4人の入札で$37万5千。

この金貨は、294年、新設のアクイレイア造幣所のおそらく最初の打刻の、通常のアウレウス金貨10枚分のデニオdenio貨で、38mm, 53.65g、即ちディオクレティアヌスの皇帝就任10周年decennalia記念の10アウレウス金貨、というごく限られた贈答用記念貨幣で、それがオークションに登場したのはここ100年で初めてのことなのだそうだ。YouTubeで確認できるが、本品の保存状況は完璧といっていい。同様のものはこれまで少なくとも4枚確認されていて、いずれも博物館所蔵となっている由。なお裏面の神像はディオクレティアヌスの守護神Iovius= Jupiter像。
【追記】2023/2/26:昨日なんとCNGから紙メールが届いた。これまでにないことだったので何ごとかと開封したのだが、大略いかのような画期的なオークションの報告だった。だから、売り物を出してください、というわけ。
「先日行われたTriton 26では、ロット830のディオクレティアヌス帝の10枚のアウレウス金メダリオンに6人の入札者があり、100万ドルの大台を超えたのです! このコインは最終的に190万ドルで落札され、ローマ帝国コインとしては最高記録となりました。バイヤーズプレミアムを含めると、230万ドル以上となり、CNGの長い歴史の中で、どのコインも最高値を記録してきました(40年以上にわたって、かなり信じられないようなコインを販売しています)。 レアでグレードの高いものはすべて、このような結果になっているようです。
しかし、驚くべきことに、他の市場も同じように動いているのです。先日行われたDavid Hendinコレクションの聖書のコインと分銅の販売では、販売前の見積もりが99,000ドルでしたが、販売終了時には323,000ドルとなりました。これは予想の326%という驚異的な数字です。これらのコインの推定価値は100ドルから5,000ドルの範囲でした。このように、コイン市場の両端がこの高騰の影響を受けていることが分かります。」
世界キリスト教情報第1667信:2023/1/2
≪ 目 次 ≫ ▽名誉教皇ベネディクト16世、逝去 ▽教皇フランシスコ、12月25日正午に主の降誕メッセージと祝福 ▽セルビア大統領、コソボ北部の抗議停止を要請 ▽「ベラルーシはウクライナ侵攻に参戦しないよう望む」=レズニコフ国防相 ▽プーチン大統領「ウクライナ戦争終結望む」と表明 ▽プーチン大統領、習主席の新年初め訪問を期待 重複になるが、今回は最初の件を。 ◎名誉教皇ベネディクト16世、逝去 【CJC】バチカン・ニュースによると、名誉教皇ベネディクト16世は、2022年12月31日午前9時34分、バチカン市国で逝去した。 バチカン広報局は、「名誉教皇ベネディクト16世が、2022年12月31日午前9時34分、バチカン市国のマーテル・エクレジエ修道院において逝去されたことを、悲しみをもってお伝えする」と声明を出した。 95歳であったベネディクト16世は、2013年2月28日の退位の数カ月後より、同修道院で祈りの生活を送っていた。 教皇フランシスコは、12月28日、バチカンで行われた一般謁見で、ベネディクト16世の重い病状に触れ、「沈黙のうちに教会を支えている」名誉教皇を「主が最後まで彼を慰め、支えてくださるよう」、特別な祈りを信者らに願っていた。 31日正午、バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長は、ベネディクト16世の葬儀等について発表した。 名誉教皇ベネディクト16世の遺体は、別れを告げる信者たちのために、2023年1月2日朝より、バチカンの聖ペトロ(サン・ピエトロ)大聖堂に安置される。 名誉教皇の葬儀は、1月5日午前9時30分より、バチカンの聖ペトロ(サン・ピエトロ)広場で、教皇フランシスコによってとり行われる。ブルーニ広報局長によれば、名誉教皇はご自身が生前からそうであったように、葬儀も簡素であることを望まれていた。 また、同広報局長は、ベネディクト16世が12月28日、マーテル・エクレジエ修道院で、ミサの終わりに、病者の塗油の秘跡を受けられたことを明らかにした。 31日夕方、ベネディクト16世の葬儀等に関するより詳しい情報がバチカン広報局より発表された。 名誉教皇ベネディクト16世の遺体は、マーテル・エクレジエ修道院内に1月2日の朝まで留まる。この間、公式な弔問や、公の祈りは予定されていない。 同日午前9時から、ベネディクト16世の遺体がバチカンの聖ペトロ大聖堂に、別れを告げる信者たちのために安置される。 5日午前9時30分から、ベネディクト16世の葬儀が、バチカンの聖ペトロ広場で教皇フランシスコによりとり行われる。参列のための入場券は予定されていない。□
謹賀新年:2023/1/1
新年が皆様にとって良き年となりますように。

数年来、幾度も書いているのですが、私は紙での年賀状をやめました。但し、メール賀状でお返事しますので、賀状にアドレス明記お願いしてきました。だけどなぜかそうしてもらえません。たった1行ふえるだけなのですが。これご覧になったらメールでご連絡ください:k-toyota@ca2.so-net.ne.jp
最近の発掘報告:2022/12/31
http://www.thehistoryblog.com/archives/date/2022/12
Roman gold earring recategorizes earlier finds:Thursday, December 29th, 2022
Complete Roman statue found in Aizanoi:Wednesday, December 28th, 2022
Circus Maximus flyover and Rome post-sack:Tuesday, December 20th, 2022
Bronze Age shipwreck tin came from remote Uzbekistan mine:Friday, December 16th, 2022
Amphora with Rome’s best wine found in German hinterlands:Tuesday, December 13th, 2022
Man gripping his phallus is oldest known narrative scene:Tuesday, December 13th, 2022
Armor, animal, human offerings found at Gallo-Roman sanctuary:Wednesday, December 7th, 2022
Metal signature of Roman 19th Legion identified at Teutoburg battle site:Sunday, December 4th, 2022
前教皇ベネディクト16世、死去:2022/12/31
12/31に95歳で死去。引退してから10年弱後のことなので、7年10ヶ月の在位期間より長く引退後に生きたことになる。
世界キリスト教情報第1666信:2022/12/26
≪ 目 次 ≫ ▽教皇「子どもが戦争の餌食に」=バチカンでクリスマスイブのミサ ▽ベラルーシ外相が「謎の急死」毒殺か=異例の「国葬」執行 ▽李在明代表、カトリック大主教を訪問「より良い世の中にしたいが容易でない」=韓国 ▽ブラジルの守護聖人アパレシーダを祀る聖堂でローソクの包みが燃えて黒煙 ▽マニラの教会に高山右近像=信仰貫いた「福者」崇敬 ▽「梨泰院犠牲者の母親が失神…言葉の暴力をやめろ」=4大宗教団体が訴え=2次加害に対する捜査も要請
今回は高山右近の情報を紹介してみる。
◎マニラの教会に高山右近像=信仰貫いた「福者」崇敬 【CJC】マニラ発共同通信によると、江戸幕府の禁教令で追放され、マニラで没したキリシタン大名高山右近(1552~1615年)の像が12月21日、同市のサンミゲル教会に設置された。マラカニアン宮殿(大統領府)の近くにある同教会で、アドビンクラ・マニラ大司教が像を前に祝福の儀式を行った。 12月21日は右近がマニラに到着した日とされ、同市が18年に「高山右近の日」に制定した。儀式には越川和彦駐フィリピン大使も出席した。 高山右近は、大名の地位を捨てて信仰を貫いた殉教者として、2017年にローマ教皇庁から「聖人」に次ぐ地位の「福者」の称号を与えられた。キリスト教が盛んなフィリピンで崇敬されている。□
フェイクニュースの見分け方を磨こう
我が国のマスコミに登場する評論家たちは、相変わらず米欧系のプロパガンダに全面的に依拠しているが、それを是正するうえでもロシア寄りの以下のような報道もあることを指摘しておく。両者を見比べながら今後の推移を見極めなければならない。たとえば今回のゼレンスキー大統領の訪米も、彼らにとってはウクライナ軍優勢で余裕があるからできたことという判断となるが、逆に切羽詰まった状況打開のためという見方もあるはずなのだが。そこまで行かなくても、共和党を軸にアメリカに援助疲れが顕著なことへの危機感があっての対応策には違いないが、そういう見立ては偉い評論家さんたちは触れていないようだし。
以下の記事は今だと無料で読むことできる。
2022/12/24:桝添要一「ゼレンスキー電撃訪米はウクライナ疲れの欧米を繋ぎ止められたか:ロシアのメドベージェフは習近平と会談、中国も「アメリカ覇権」は許さない」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73260)
2022/12/23:高濱賛「米会議を虜にした千両役者ゼレンスキー大統領だったが・・・:米国内ではキッシンジャー博士の提唱する和平論くすぶる」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73243)
2022/12/21:矢野義明「本格攻勢に出始めたロシア軍と崩壊寸前のウクライナ軍:損耗著しいウクライナ兵に代わりNATO軍兵士も戦闘参加」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73184)
2022/12/19:The Economist(原記事掲載は12/17)「冬の戦争、迫り来るロシアの攻撃:向こう数カ月が正念場、ウクライナ軍司令官からの警鐘」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73174)
世界キリスト教情報第1665信:2022/12/19:バチカン情報
≪ 目 次 ≫ ▽教皇、「クリスマス・プレゼントは質素に」、代わりにウクライナへの寄付呼び掛け ▽教皇、辞表に署名済み。職務果たせなくなった場合に備えて ▽教皇の「少数民族が最も残忍」発言めぐりバチカンがロシア側に謝罪? ▽米、同性婚の権利を連邦レベルで擁護する「結婚尊重法案」成立 ▽米ビリー・グラハム・ライブラリーに韓国の牧師にちなんで名付けられた「ビリー・キム・ホール」設立 今回はバチカン関係の3記事を紹介。 ◎教皇、「クリスマス・プレゼントは質素に」、代わりにウクライナへの寄付呼び掛け 【CJC】教皇フランシスコは12月14日、クリスマスを祝うことは良いことだとしながらも、今年はプレゼントの購入を控えて、そのお金をウクライナに寄付するよう呼び掛けた。AFP通信、米メディア『CNN』などによって紹介する。 教皇は、「私たちの心の中でウクライナの人々とともにクリスマスを迎えよう」と語った。 教皇は、ウクライナの人々がとても傷ついていると述べ、寒波や、食料や医薬品の不足に言及、「私たちの心の中でウクライナの人々とともにクリスマスを迎えよう」と語った。 フランシスコ教皇は、クリスマスを祝うことは良いことだとしながらも、「しかし、お金をかけずに、もっと質素なプレゼントを用意し、節約した分をウクライナの人々に送ろう」と呼びかけた。□ ───────────── ◎教皇、辞表に署名済み。職務果たせなくなった場合に備えて 【CJC】教皇フランシスコ(86)が、職務が果たせなくなった場合に備えて、辞表にすでに署名していることがわかった。スペイン紙『ABC』のインタビューで明らかにした、とローマ発『CNN』が報じた。 『ABC』が12月18日18日報じた。同紙が、教皇に対して、健康問題や事故などによって突然職務を遂行できなくなった場合はどうなるのかについて質問したところ、署名済みの辞表を用意してあると明らかにした。 教皇によれば、署名を行ったのは何年も前で、辞表は当時のバチカンのタルチジオ・ベルトーネ国務長官に預けたという。同長官は2013年に退任した。 教皇は、辞表に署名してベルトーネ氏に預けたとしたが、その辞表をベルトーネ氏が誰に渡したのかは分からないと述べた。教皇によれば、辞表の存在を公にしたのは今回が初めて。□ ───────────── ◎教皇の「少数民族が最も残忍」発言めぐりバチカンがロシア側に謝罪? 【CJC】ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、「ロシアの少数民族が残忍な行為をしている」と主張した教皇フランシスコの発言について、ロシア外務省のザハロフ情報局長は12月15日、バチカン側から謝罪があった、と発言した。バチカンのマテオ・ブルーニ報道官は、この件に関して「外交的な接触があった」ことは認めた。 ロシアで主流の宗教はロシア正教会で、チェチェン民族は主にイスラム教、ブリヤート民族は仏教を信仰しているとされる。教皇の発言にロシアでは反発が広がっていた。□